別冊への道

第2回 「つくる」進化 中身編

2016.01.20更新


 2014年8月に刊行した、通称『別冊』こと『別冊みんなのミシマガジン 森田真生号』
 森田さんのライブ会場と、一部書店のみでの限定販売のこの冊子には、いろんなものが詰め込まれています。
 まずは、森田さんのミシマガでの連載「数学の贈り物」。そして、ミシマ社と森田さんで開催しているトークライブ「数学ブックトーク」の誌上版、さらには武術家・甲野善紀先生にご寄稿いただいた「森田真生と私」など、充実の120頁です。
 
 そして、この『別冊』からさらに進化したものを作ろう......と言い始めて早1年半。
 前回の「『別冊』とは何か」にもあった通り、『別冊』の名前が一文字も残らない、『みんなのミシマガジン×森田真生 0号』という一冊の完成をめざしました。

 今回の『みんなのミシマガジン×森田真生 0号』(以後『0号』と略称)は、装丁も中身も、前代未聞の連続。いやぁ、『別冊』だって、かなり前代未聞だったんですけど、さらにその先をいってしまいました。

 今回は、その「中身」についてご紹介をしたいと思います(とにかくすごい装丁については、次回!)。
 
 まずは、「数学の贈り物」。
 「季節に一回、3カ月に1度の贈り物」として森田さんが執筆くださっている、ミシマガジンでの森田さんの連載です。数学の話だけではなく、生きることや自分の道を進むこと、ありとあらゆることに思いを巡らすエッセイを、たっぷり1年分お届けします。

 そして『別冊』に引き続き、「数学ブックトーク」誌上版も。今回は、森田さんがあの方々との「出会い」について語っている、貴重なトークが紙上で繰り広げられています。

 さらには「数学聖地巡礼」も。今回は森田さんによる執筆で、なんと舞台はヨーロッパ! 岡潔がフランス留学中に滞在していたアパルトマン(と、ちょっと寄り道した先々)を巡る、美しい風景が目の裏に浮かぶような一編です。


(左)岡潔が留学中に滞在したサンジェルマン・アン・レイの駅(右)「数学の演奏会inエコール・ポリテクニーク」の様子

 という上記の3つは、実は、かーなーりー早い段階で決まっていました。ええ、おそらく、2015年の春頃には。そう、本当はこの『0号』、2015年夏か秋には出す予定だったんです。はじめのうちは......。

 そこからどんどん話は盛り上がり、構想は膨らみます。
 2015年10月には、森田さんの初の単著『数学する身体』(新潮社)が発刊に。


 この『数学する身体』の執筆直後で、かつ発刊前の「あわい」の状態の森田さんの声を収録しよう、ということも決まりました。

 さらには、森田さんが『週刊朝日』で担当していた連載「たとえば、こんな風に」の挿絵を描かれていた漫画家・榎本俊二さんに、マンガを描いてもらったりしたら面白いんじゃない? というアイデアも飛び出し、「それイイ!」と森田さん&編集部でワイワイ。しかも榎本さんが本当に受けてくださったんです! 編集部のテンションは一気にうなぎのぼりに。原画を手にしたときは、その線の美しさにため息が漏れました。

 そして「数学ブックトーク」常連のお客さん、コラムニスト・小田嶋隆さんによる「ブックトーク潜入レポート」も寄稿いただき(素晴らしいスケッチと共に!)、森田さんが「とにかく面白い」という東大の池上高志先生にもインタビュー。

 誌面用の写真カットをカメラマンの吉田亮人さんに撮っていただいたり、直前には、あの落語家さん(!)にも寄稿をご依頼してしまうなど、盛り上がりすぎて発刊スケジュールは遅れる一方・・・それだけ練りこみを繰り返しての制作はつづきました。
 
 その「中身」の全貌は......?? 
 その前に、気になる「外見」、つまり装丁について次回お届けいたします!

お便りはこちら

みんなのミシマガジンはサポーターの皆さんと運営しております。

ミシマガ編集部

バックナンバー