別冊への道

第4回『みんなのミシマガジン×森田真生0号』書店サポーターについて

2016.01.22更新

 昨日は、『みんなのミシマガジン×森田真生0号』における前代未聞の「ありえない」装丁づくりにスポットライトを当ててきましたが、この『0号』には、もうひとつ「ありえない」点があります。

 それは、書籍の流通に欠かせないはずのバーコードがついていないということ。出版の業界ではISBNと言いますが、一般的にはこのコードがついていない場合、管理が難しく書籍としての流通は困難です。

 いったいなぜつけなかったのか......。

「考える人」や「つるとはな」を創刊した松家仁之さんは以前、バーコードについてこんなことをおっしゃっていました。

(...)要するにあれは、在庫確認、「売れ筋」商品の把握のために始まったものですね。出版業界が右肩下がりになってきた理由はひとつではなくいくつもあると思いますが、バーコードもじつは怪しいって思っているんです。3年、5年、10年と、少しずつ、しかし長期的には確実に売れていく本ってありますよね。ひと月という短い単位で見て、駄目だと判断されているものがあるような気がします。ロングセラー殺しというか。(みんなのミシマガジン10月「今月の特集1」より)

 バーコードには、便利な一方でこのようなマイナス面もあるのです。そしてこの『0号』が目指したものは、「商品からの脱却」。『別冊』同様、ものであることを大切にし、手渡しすることを前提につくりました。つまりこの『0号』は、大量生産・大量消費からは見えてこない「新たな出版の形」や、顔の見える人たちに届けるという行為から再出発する「次世代出版のあり方」を模索するための実験でもあるのです。

 そういう思いのもと、書店さんに呼びかけました。


「みんなのミシマガジン×森田真生」について


 2014年、「別冊みんなのミシマガジン 森田真生号」という冊子をつくりました。これは、「数学の演奏会」「数学ブックトーク」をはじめとする森田さんのライブ会場で、直接、森田さんが説明して「手渡す」ことを前提としてつくられた配布物です。そのため、これまで基本的にはライブ会場限定で販売をしてきました。
 その後、おつきあいのある書店さんから「置きたいです」と言っていただくことが少なからずありました。森田さんに相談したところ、「ライブで〝手渡し〟するような思いで届けてくださるとしたらありがたい」という返答がありました。今回の「0号」は、昨年の「別冊」を踏襲するものであり、あくまでライブでの配布物であることに変わりはありません。が、先のような経緯を踏まえ、「みんなのミシマガジン×森田真生 書店サポーター」になってくださった書店さんには、置かせてもらうことになりました。

                 「みんなのミシマガジン」編集長 三島邦弘


 お取り引きの条件は、買切でお願いしたく存じます。「コーヒーと一冊」シリーズで掲げた、次の時代における「読者・書店・出版社」の共存を考えたとき、この方法は必須だと考えております。次の時代の実験を志す「0号」で、この方法を踏襲しないでは、後退してしまうという思いから判断いたしました。何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
・大量消費からは見えてこない「新たな出版の形」。
・顔の見える人たちに届けるという行為から再出発する「次世代出版のあり方」。
森田さんと私たちの試みから、何かが少しずつでも見えてくることを強く願ってやみません。
      

こんな手間のかかる呼びかけに対し、なんと反応してくださる書店さんが。それも、1店や2店ではなく、こんなにも......。


サポーター書店一覧

北海道
札幌弘栄堂書店パセオ西店

東北地方
ジュンク堂書店仙台TR店/八文字屋書店泉店/カネイリミュージアムショップ6/あゆみBOOKS 仙台青葉通り店

関東地方
紀伊国屋書店新宿本店/丸善丸の内本店/MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店/ジュンク堂書店池袋本店/三省堂書店神保町本店/三省堂書店池袋本店/ブックファースト新宿店/ブックファースト青葉台店/ブックファーストアトレ大森店/ブックファースト銀座コア店/ブックファースト渋谷文化村通り店/ブックファーストアトレ吉祥寺店/ブックファースト自由が丘店/青山ブックセンター本店/青山ブックセンター六本木店/恭文堂書店/今野書店/進駸堂中久喜本店/往来堂書店/くまざわ書店ランドマーク店/東京堂書店/書泉グランデ/代官山蔦屋書店/蔦屋書店イオンモール幕張新都心/二子玉川 蔦屋家電/八重洲ブックセンター本店/明正堂書店アトレ上野店/B&B/SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS/増田書店/たらば書房/ブックショップ書楽阿佐ヶ谷店/BookCumu朝日新聞本社店/CHIENOWA BOOK STORE/H.A.Bookstore/かもめブックス/ふやふや堂早政の土間店/Title/リブロつくば店/サンブックス浜田山/王様書房/くまざわ書店津田沼店

中部地方
丸善名古屋本店/戸田書店上越店/戸田書店静岡本店/戸田書店長岡店/アカデミア大垣店/谷島屋浜松本店/BOOKSなかだ本店/知遊堂亀貝店/文信堂書店長岡店/七五書店/北書店/フェイヴァリットブックス

近畿地方
紀伊國屋書店梅田本店/紀伊國屋書店グランフロント大阪店/丸善京都本店/MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店/ジュンク堂書店京都店/ジュンク堂書店高槻店/ジュンク堂書店大阪本店/ジュンク堂書店天満橋店/ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店/ジュンク堂書店千日前店/ジュンク堂書店三宮店/ジュンク堂書店住吉店/ジュンク堂書店芦屋店/ブックファーストなんばウォーク店/ブックファースト京都店/ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店/くまざわ書店京都ポルタ店/恵文社一乗寺店/恵文社バンビオ店/FUTABA+京都マルイ店/アンジェラヴィサント梅田/大垣書店高野店/大垣書店三条烏丸店/アバンティブックセンター洛北店/清風堂書店/レティシア書房/アセンスアメリカ村店/スタンダードブックストアあべの/風の駅/旭屋書店なんばCITY店/大阪市立大学生活協同組合シェリー/長谷川書店水無瀬駅前店/柳々堂/ホホホ座/

中国・四国地方
丸善岡山シンフォニービル店/ジュンク堂書店ロフト名古屋店/本の森セルバ岡山店/本の学校今井ブックセンター/今井書店倉吉店/定有堂書店/一月と六月/READAN DEAT/ヴィレッジヴァンガード山口店

九州地方
丸善博多店/ジュンク堂書店福岡店/ジュンク堂書店鹿児島店/長崎書店/長崎次郎書店/書斎 りーぶる/ナツメ書店

沖縄
ジュンク堂書店那覇店/OMAR BOOKS


 森田さんと私たちの試みが、出版を「0からやり直す」ことになっていければと願っています。


 この『みんなのミシマガジン×森田真生0号』の趣旨に賛同してくださり、手渡しするように売ってくださる「みんなのミシマガジン ×森田真生 書店サポーター」になります、という書店さま、下記電話番号よりご連絡ください。

自由が丘オフィス 03-3724-5616
京都オフィス   075-746-3438
(どちらでも承ります)

※この『みんなのミシマガジン×森田真生0号』のご購入はこちらでも可能です。

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ミシマガ編集部

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