別冊への道

第7回 書店にけもの道が出現! MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店(1)

2016.05.14更新

 先月の特集「けもの道を行く!」でお知らせした独立研究者・森田真生さんと猟師の千松信也さんによるフェアが、MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店で始まりました。その名も「書店の中のけもの道」。

 一体なぜ、けもの道と書店なのか。

 けもの道に残されているのは、動物の痕跡です。猟師の千松さんはその痕跡を「読む」ことによって動物がどういう動きを取ったのか、そしてなにを考えているのかを推測します。
 一方、本というのは人間の痕跡であり、書店には何百年も前の痕跡が残っています。ですから、書店を歩き、本を読むという行為は、けもの道を行くことに似ているのかもしれません。このフェアでは、 そんなことをテーマにしてみました。

 そして、独立研究者の森田さんと、猟師の千松さんもフェアに寄せてコメントをくださいました。

森田真生さんより

学問に王道はない。
学智の森にひとたび一歩を踏み入れたなら、先人たちののこした足跡をたよりに、あとは独力で道を切り拓くほかない。そうして人知の山に、それぞれの「道」が刻まれていく。
学問の「けもの道」を歩く。そんなイメージで、本と巡り合うことができたなら。そんな思いで選書し、フェアの場を設えました。
Please Enjoy!!!


千松信也さんより

けもの道には、動物たちの足跡や引っかき傷などの痕跡が残されている。猟師にとってはそれを読み解くことが獲物の捕獲につながる。
『けもの道の歩き方』はそういう意味では、山の中の動物でありたいと願う僕自身が残した痕跡集である。そしてこれらの書籍は、僕の歩んできたけもの道の道標のようなものだ。書店の中に現出した森を歩きながら、意識を集中して気になった本を手に取ってみて欲しい。



 また今回、ミシマ社がこのフェアをやらせていただいいるのには、理由があります。それは、『みんなのミシマガジン×森田真生0号』をみなさんに知っていただきたいのです。この『0号』は、以前の「別冊への道」でもお伝えしたように、まさに本づくりのけもの道を歩みながらつくった一冊。編集長・三島からのメッセージをどうぞ!



「みんなのミシマガジン」編集長・三島邦弘より

 独立研究者の森田真生さんは、学問を0から築き直そうとされています。それはまさに「けもの道」を行く行為にほかなりません。舗装されていない道無き道を歩む。もちろん歩き易いはずはありません。それでも行く。(...)こうしてけもの道を行くなかで森田さんはあることに気づきます。道無き道と思われていたところに、先人のにおいが、痕跡が、確かに残っていたのです。独立研究者・森田真生さんは今、埋もれていた先人の声と、未来の声を結ぶため、身体を張った学問再建の日々を送っておられます。本書「0号」は、こうした活動の手がかりが満載。それを、かつてない「実験」的本づくりで挑みました。


明日は、フェアの設営の様子をレポートいたします!

【森田真生×千松信也presents 書店の中のけもの道】

場所:MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 2階踊り場スペース
期間:5月9日(月)〜6月15日(水)


 

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ミシマガ編集部

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