実録! ブンヤ日誌

第8回 あなたがオバさんになっても

2010.05.24更新

森高千里さんについて、しみじみ思いを馳せる今日この頃であります。別にファンでもなんでもありませんが・・・。

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先日、第3回ベストマザー賞授賞式の取材に赴きました。音楽部門で受賞したのが森高さんです。会場に現れた瞬間、正直ドギモを抜かれました。小生、通算2年間の芸能担当記者時代にありとあらゆる女優・タレント・アイドルを見てきましたので、そんじょそこらの美女には驚かないぞ! という自負はあるのですが、完敗でした。なんてったって神のように美しい。お人形さんのごとくカワイイ。そして鬼のように若い。日テレで夕方のニュースを読んでいるキャスター・丸岡いずみさんが「奇跡の38歳」として話題ですが、ぶっちゃけ次元が違います。現在41歳のはずの森高さんは、まるで19歳のよう。なんとしてでも新歓コンパに誘いたい大学1年生のようなフレッシュさを保っているのです。まさに「超奇跡の41歳」。百戦錬磨の芸能レポーターたちも心なしかデレデレ、ドギマギした様子でマイクを向けます。

「毎日バタバタしてますけど、子供と一緒に笑って、一緒に遊んで。毎日があっという間だし、楽しくてしょうがないんです。主人(むろん俳優の江口洋介さん)がアウトドア好きなので、一緒に自転車乗ったりキャンプ行ったり。長男は野球選手とかサッカー選手になりたいみたいですし、長女はケーキ屋さんとかお花屋さんとか、いろんなこと言ってます。テレビで私の昔の映像が映ったりすると『ママが出てるよ!』とか言ったり。恥ずかしいですけど・・・。カラオケ行ったら『渡良瀬橋』とか『気分爽快』とか、みんなで歌いますよ。『ハエ男』(という曲が存在するらしいです)はちょっと...(笑)」

一家そろって肩を組み「飲―もーおっ」とハモる光景が目に浮かびます。とても素敵です。


92年、森高さんは名(迷?)曲「わたしがオバさんになっても」をリリースします。当時23歳のアイドルは、ミニスカートをフリフリしながら歌ってらっしゃいました。

♪私がオバさんになっても 泳ぎに連れてくの?
派手な水着はとてもムリよ 若いコには負けるわ
♪私がオバさんになっても ホントに変わらない?
とても心配だわ あなたは若いコが好きだから
♪私がオバさんになっても ディスコに連れてくの?
ミニスカートはとてもムリよ 若いコには負けるわ
♪私がオバさんになっても ドライブしてくれる?
オープンカーの屋根外して かっこよく走ってよ
♪私がオバさんになったら あなたはオジさんよ
かっこいいことばかり言っても オナカが出てくるのよ

以上、ご本人による歌詞の抜粋ですが、18年後の現実は全くの別物です。ド派手な水着もイケるでしょうし、若いコには圧勝するでしょう。いくら江口さんが若いコ好きだったとしても、心配はご無用。ディスコカルチャーは消滅しましたが、授賞式ではいていたミニスカートは実際イケてました。ついドライブに行きたくなっちゃうでしょうし、バイク好きな江口さんなら「しっかりつかまってろよ」となるでしょう。さらに前提論として、現在の森高さんを「オバさん」にカテゴライズするのは、いささかナンセンスですし、江口さんを「オジさん」と評したら、世の中のお父さんはどうなってしまうのでしょう。なんせ我らが「あんちゃん」ですからね。カッコイイし、オナカも出てない。

さて一方、ベストマザー賞を政治部門で受賞したのは参院議員の蓮舫さんでした(←そもそも取材に行ったのは、この人のため)。しかし、蓮舫さんに話を聞く時は森高さんの時とは違い、若干殺伐とした空気が現場に流れました。芸能レポーターがいつもの調子で面白おかしく聞いちゃうのです。

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レ「やっぱ蓮舫さんなら背中で育てる感じですよね?」
蓮「それ、お父さんでしょ。私のこと、なんか勘違いしてません?」
レ「ちなみにおこづかいも仕分けの対象とか?」
蓮「夫のは仕分けますけど、子供のはないです」
レ「将来は仕分け人に?」
蓮「ありえない。かっこいいと思ってないでしょ」

森高さんとは段違いな扱いに同情しましたが、蓮舫さんとて、実は元アイドルなのです。グラビアでは泡ブラ(胸を泡だけで隠すセクシーショット)が得意技だったとか。今、42歳ですから、ちょうど森高さんがフリフリ衣装で踊ってた頃、負けじと男子諸君をモンモンとさせていたに違いないのです。

ところが18年後。「必殺仕分け人」のイメージが強烈すぎたのか、今や「美人政治家」などと評すメディアは皆無。むしろ怖キャラとして定着した感さえあります。でも、なかなかどうしてスタイルはいいし、顔立ちも綺麗な人です。もう少し女性として見てあげてもなあ、という気はします。少なくとも「オバさん」ではありませんし。

まあ、とにもかくも世の中のお父さんたちは江口洋介さん目指して頑張りましょう。奥さんに仕分けられる前に。

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北野新太(きたの・あらた)

1980年1月、石川県七尾市生まれ。
学習院大学法学部政治学科在籍中に雑誌「SWITCH」で雑誌編集を学び、卒業後の2002年に報知新聞社入社。以来、編集局勤務。担当遍歴は、日韓W杯—常総学院—柏レイソル—社会—映画—音楽—アテネ五輪—社会—読売巨人軍—和田アキ子 —NHK—社会(現所属)とムチャクチャ。猫背の完治が生涯の目標だが、巨人・原辰徳監督に「生き方が曲がってなければいいんだ!」とエールを送られたため、とりあえず先延ばし中。好きな言葉は「人間には、燃え尽きる人間と、そうでない人間と、いつか燃え尽きたいと望み続ける3つのタイプがあるのだ」

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