コーヒーと一冊の部屋

第4回 やけど注意!! 『透明の棋士』

2015.09.20更新

 油断して読むと、やけどするほどの熱量を秘めた『透明の棋士』。報知新聞の記者である北野さんの見つめた、厳しく、情熱溢れるプロ棋士の世界が描かれています。
 先日、「コーヒーと一冊」シリーズで初の増刷がかかることになった本書、新聞や雑誌でも書評が続々と出てきています。今回はこの『透明の棋士』の各メディアでの紹介の様子や書評をお届けします!


各将棋雑誌で続々紹介!!
「NHK将棋講座」「週刊将棋」「将棋世界」など

「週刊将棋」2015年6月10日


          「NHK将棋講座テキスト」7月号/「将棋世界」2015年7月号


・将棋ペンクラブ大賞観戦記者部門大賞受賞の著者が描く、今までにない将棋の世界!(「週刊将棋」より)。
・棋士という存在の魅力に鋭く迫ります(「NHK将棋講座テキスト」より)



平川克美さん(実業家・文筆家)

日刊ゲンダイ2015年7月7日


本書は、将棋を知らないものでも、存分に、勝負師たちの世界に分け入って、その息遣いを聞き取ることができるはずである。 随所に棋士の世界の凄みと、発見がある。通常、プロ棋士は棋士養成機関「奨励会」で修行を積み、26歳までに4段になれなければ、退会を余儀なくされる。プロへの道が断たれるのだ。しかし既存のルールを超えて、サラリーマンから棋士になった男がいる。最初の一行は、まさに彼が棋士になった瞬間の描写である。それがかれの「生まれてきた理由」であった。それから9年後。かれの「生きていく理由」が最後の一行。胸に突き刺さった。



加藤幸典さん(今井書店 店長)

朝日新聞朝刊(鳥取県版)2015年6月14日


新聞記者らしからぬ熱い文章で、一見穏やかに思える将棋界の残酷性や純粋性が見え隠れする瞬間を短い文章で切り取り、特殊な世界に生きる棋士たちを描いていきます。



生島淳(スポーツライター、スポーツジャーナリスト)


この作品には両棋士の人間性と、将棋界の「同朋意識」が端的に書かれている。 私はこの本を紹介するのに「人物ルポ」という言葉を使ったが、久しぶりに「ニュー・ジャーナリズム」に触れた気分で懐かしかった。



幅允孝さん(ブックディレクター)


僕は将棋に関しては素人なのだが、なぜか一気に読んでしまった高度のノンフィクションだ。 「将棋以上に魂の震える対象はない」と語る北野の描く将棋の世界は、人と人の精神の削り合い。羽生善治も渡辺明もみんなぎりぎりの境界線上で戦う男たちだ。一方で、棋士は「美しい心を持った人々の集団」ともいえてしまうから、説明が難しい。ものすごく冷静でシビアな世界なのに、ちゃんとそこには熱もロマンもある。不思議なアンビバレンスを持つ世界をあなたにものぞいてみてほしい。



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 このように、読む者の魂を揺さぶる『透明の棋士』。
 プロ棋士の方の中にも、北野さんの連載の愛読者がいらっしゃるとのことです。
 書評にもある通り、将棋を知らない方でもプロ棋士の世界観を楽しむことができますので、ぜひお手にとってその熱量を感じてくださいませ。

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