みんなのださべん

第8回 ださべんの思い出inアメリカ

2015.06.20更新

 こんにちは。弁当部にも首をつっこんでいるハセガワです。参加してはいるものの、私は言うほどお料理が得意でも興味があるわけでもありません。一応お弁当も作って持ってきてはいますが、美味しそうでもなければ、かといってネタにするほどださいわけでもなく、「フツー」です。そこで今日はちょっと趣向を変えて、海外のださべん事情をご紹介したいと思います。―といっても、私が住んでいたのは10年くらい前の話なので、今はどうか知りませんが......。


 当時、私はアメリカの大学に通っていました。ある日の午後、教室で先生を待っていると、隣に座っていた女の子がハンドバッグからおもむろに透明の袋をとり出しました。中には、見たことのないちっちゃいサイズの生のニンジンがびっしり入っていました。ちょっと言葉が悪いですが、はっきりいって、見た目が、「指のぶつ切り」のようでした。彼女はその生ニンジンを、まるでスナック菓子のように食べていました。


 その後、キャンパス内で、この「ニンジンスナック」を食べている子を本当によくみかけるようになりました。生徒だけでなく、たまに先生からも、「食べる?」と差し出されたこともありました。ただ袋に入れただけの生ニンジン。この見た目なら、今なら確実に「ださべん」に認定されているところです。ちなみにニンジンのほかに、マスカットを持ち歩いている人もたくさん見ました。


 また、これは私の勝手な調査結果によるものですが、このニンジンスナックを食べている女の子が、たいてい、「イケてる女子」でした。私の学部がある建物には、ダンス学部がありました。そこに所属している、顔がちっちゃくて、手足が長くて、姿勢がよくて、素晴らしいカラダをもったダンサーの女の子たちが、よくこれを食べていたのです。それで、今思うと本当に「バカだな~こいつ」と思うのですが、私もこのニンジン袋をリュックの中に入れていました。でも、もともと野菜自体そんなに好きじゃないので、生のニンジンとか、本当に、無理でした。おいしくなくて、すぐやめました。



 そんな感じで「自分」というものを持っていない私はうわべのあれこれに流されまくり、ニンジン持ち歩いたり、似合いもしないサングラスかけてみたり、私自身が一番ださかったのでした...。

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ミシマ社弁当部

ミシマ社メンバーで結成。自由が丘、京都で活動中。

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