編集後記

2010年12月号 編集後記

2010.12.28更新

先週の日曜日(26日)に、K−POPアイドル・SHINee(シャイニー)の初単独コンサートに行ってきました。 SHINeeは5人組の男性グループで、少女時代が所属している事務所の後輩にあたります。 進化し続けるK−POPのトップランナーのパフォーマンスにただただ圧倒し、声の限り叫び、ペンライトを振り、飛び跳ねてきました。

今年は少女時代、KARAなどガールズグループの活躍が目覚ましかったですが、来年早々、SHINeeはじめ、2PM、BEASTなどボーイズグループが本格的に日本活動を開始します。なかでも、SHINeeは実力が抜きんでています。アイドルとは思えない実力派ボーカリストを擁し、その楽曲性の高さから、ふだんアイドルに対し関心が薄い音楽リスナーをも虜に。しかもただ歌がうまいだけじゃない。がんがん踊るんです!!
SHINee、間違いなくきます!! おすすめは「Replay」「Juliette」「Lucifer」あたりでしょうか。 SHINee、ぜひお見知りおきを!!

(足立)

スリランカの民家で鍋のミルクが吹きこぼれ、外で爆竹の音が響き渡るとき、インドネシアの少女は一日中何もしないことに退屈している。イランの街角で、金魚鉢が並ぶとき、タイの人々はやさしいジャスミンの香りに包まれる。中国の街が火薬の匂いに染まるとき、僕たちは初夢の話をしながら、おせち料理を食べる。

世界中が、365から1になる瞬間を、いろんな祝い方で祝ってゆくのって素敵ですね。

僕はというと、毎年1月には自分の"新制度"をいろいろと考えます。「毎日の献立の偏りをなくす」「読んだ本と未読の本を分けて本棚に入れて、読んでない本を手に取りやすいようにしよう」「家計簿をつける」・・・。そのほとんどが、1カ月以内に忘れ去られてしまうのですが、なんだかこの自分の新制度発表会的な雰囲気にひたるのが少し好きなので毎年やっています。

来年も、素敵なお話をたくさんお届けします。よろしくお願いします。

(森オウジ)

今月は、本にまつわる新しい試みをされているお二方に取材をしてまいりました。

お一人目は北尾トロさん。 流通を通さない完全自作の雑誌『季刊レポ』を創刊されました。トロさんもおっしゃっていますが、これはまさしく手紙、紙の「ミドルメディア」です。作り手が受け手とダイレクトにつながる形に、新たな可能性を感ずにいられません。ひとりの読者として、毎号『レポ』がポストに届くのが楽しみです。 雑誌づくりの一方で、トロさんは「本の町」づくりにも取り組んでおられます。「本の町」は、「本」による「町おこし」。本との出会いを豊かにしてくれる、なんとも夢のある取り組みです。本(Book)とベッド(Bed)と朝食(Breakfast)と・・・。そんな豊かな3Bな休日を過ごせるのなら、間違いなく僕も「本の町」に行きます!

お二人目、というか二組目はリヤカーブックスさん。 リヤカー引いて、街中で本を売るという変わった本屋さんですが、そこには単なる売り場を超えたさまざまな可能性を感じました。しかも、同じリヤカーブックスで、電子書籍まで出しちゃうというから驚きです。 リヤカー(アナログ)と電子(デジタル)。この両軸を押さえるのは、これからの時代のカギを握りそうな予感です。

ところで、26日(日)に観たテレビの話。『坂の上の雲』での広瀬武夫の決死の奮闘と、全日本フィギュアでの浅田真央選手の見事な復活劇が、僕のなかでパチッとつながりました。全身全霊、生命を賭けてたたかうとはこういうことか、と教わったような気がします。合気道での教えとも重なって、心が震えました。 その思いを胸に、来年も、書いて書いて、ひたすら書きまくります。そして、世の中を少しでも面白くしていきたい。来年もがんばりますよ!
ということで、来年もミシマガジンをよろしくお願い致します。

(萱原)


□□【蔵出しミシマガジン】□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
   テーマ:「徹夜前夜」

[本屋さんと私]第34回 星占いはトランプみたいなもの(2010年3月11日掲載)

私は、ほんとは占い、だいっきらいなんです。占いなんて、ないほうがいいって思っているんです。なぜかというと、人間は、本来、文学や芸術に触れて、自分を立て直すことができると思うんですよね。失恋しても失恋の本を読んだりとか、それこそゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読んだりとか(笑)。

世の中には人を力づけるものがいっぱいあって、そのための作品をあらゆる作家が古来、文字通り心血を注いでつくってきているわけだから、悩んだときこそ、そういうものと深く対話して、悩むことをとおしてもっと強く大きくなっていけるはずだって思うんです。

だから、占いなんて本当はないほうがいい。「明日はこうなるかもしれないですよ」なんて、一時的に麻酔をかけるようなことって、酒やたばこといっしょなんですね。占いじゃなくて、もっと本当に頼れるものが、他にあるじゃないかって思うんですよ。


[となりの坊さん。]第7回 死のレッスンと"気をつけて"恥を生きる(2010年11月12日掲載)

 ・・・もっと若い頃、男女が交際相手を模索する一環として開催される食事会、「コンパ」なる催しに参加したことがあるのですが(ちなみにその時は「僧侶vsナース」でした)、「お坊さんって毎日、何してるんですか?」と、とにかく何度も聞かれました。
「おもに、毎日、木魚を磨いてるね」  
 と、一応冗談のつもりで答えたのですが、
「ふーん。そうなんだぁ。大変なんだ」  
 と真顔でスルーされてしまいました。しかし、現実が「高僧と袈裟展」と「作務衣」じゃ、何が本気か冗談か、わからないですよね。はぁ(と深い溜息をつく)。

ちなみにちょっと「恋」の香りがする言葉が仏典のなかにありましたよ。

「青春を過ぎた男が、ティンバル果のように盛り上がった乳房のある若い女を誘き入れて、かの女についての嫉妬から夜も眠られない、これは破滅への門である」
(『スッタニパータ』一一〇)


[本のこぼれ話]第5回『超訳 古事記』(2009年11月9日掲載)

ルーマニアの宗教学者であり作家のエリアーデは、こういうことを言っています。「神話的時間とは無の時間である」と。つまり、時間は直線的に流れていく時間だけではない。儀礼を行うとき、それは直線的時間軸を超え、その原点の時間、始源の時と重なりあう。ですから、私が『超訳 古事記』を語ったとき、私は稗田阿礼であり、稗田阿礼に『古事記』を語ったお父さんやお祖父さん、あるいはお母さんやお祖母さんでもあったわけです。 そういうことは起こりえるのですね。


[スポーツ紙バカ一代]第23回 「92.1.4」-熱き心に、時よ戻れ(2010年1月4日掲載)

「1・4」と聴いただけで、かつては胸をときめかせたものです。わたしが思春期から20代前半を過ごした90年代、決まって1月4日に行われる新日本プロレスの東京ドーム大会は、刺激的な戦いをまぶたに焼きつけようとする超満員の観衆で膨れあがっていました。恒例のビッグマッチは「プロレスファンの初詣」とも呼ばれました。

新日本プロレスがはじめて1月4日に東京ドームで興行を行った日のことを、よく覚えています。92年初頭、わたしは北関東の進学校に通う高校2年生でした。東京ドームでプロレスを観るのは、これがはじめて。現在茨城の県立高校で英語教師をしているクラスメートのYとふたりで、遠路はるばるビッグエッグへと繰り出しました。


[特集]巫女さんに聞く! 神社のあれこれ(2009年12月28日、29日掲載)

■ 巫女さんに教わりました!~年末年始にさっそく実践!~

【お札ついて】
・お札は南か東に向けて、目線よりも高くて清浄な場所に置く。
・交換するときは、お祀りしたお札を白い紙か布で包んで納札所へ納めてから、新しいお札をいただいてお祀りする。

【お守りについて】
・気に入ったお守りは一年以上持っていても大丈夫。
・お守りは神様の寄り代なので、布が汚くなってきたら納札所へ納めて、新しく交換するとよい。

【おみくじについて】
・おみくじは神様の御言葉。大吉、凶にとらわれずに、書いている内容と自分の現状を照らし合わせる。
・おみくじを結ぶときは、感謝の気持ちをこめて結ぶ。
・持ち帰ったおみくじは、時々読みかえし、最後は納札所へ納める。


初詣で多くの方がお参りをする神社。・・・ですが、神社のしくみやらお参りの作法やら、神社のあれこれって意外に知らなかったりします。去年の暮、都内神社に奉職中の巫女さんにそのあれこれを伺いました。初詣の前に是非ご一読ください。神社との向き合い方が変わるかもしれません!


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発行人:三島邦弘

編集人:大越裕

ミシマ社 営業チーム、仕掛け屋チーム

ウェブ編集:松井真平

ライティング

森王子
ミシマガ・ミュージック:DE DE MOUSEさん

萱原正嗣
本屋さんの遊び方:リヤカーブックス/品川経済書店
本屋さんと私:北尾トロさん

松井真平
本のこぼれ話:書いて生きていく プロ文章論

イラスト MARINO (ブリン)
トップページ、「読む女」「<構築>人類学入門」「声に出して読みづらいロシア人」「本屋さんと私」「スポーツ紙バカ一代」「喫茶店入門」

編集協力

白髪鬼
「声に出して読みづらいロシア人」

足立綾子
ミシマ社の話

ウェブディレクター 蓑原大祐 石山豊(株式会社アンアンドアン)
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