編集後記

2012年3月号 編集後記

2012.03.31更新

いよいよ明日から4月。けれど、夜になるとまだまだ寒いですよね。先週末はミシマ社の城陽オフィスにいたのですが、なんと雹(ひょう)が降ってきました。わお。明日あたりヤリが降ってきてもおかしくないかも。そのとき、傘じゃ役不足でしょうね・・・。とすれば、何でしのげばいいの? 当たらないようにする。それに尽きるのかもしれませんね。
来月も、ミシマガでお会いしましょう~。

(三島)

今月は、特集の平川克美さんと中島岳志さんの対談記事を担当しました。
ちょうど記事をあげる前後に、新聞広告で劇団四季が福田恆存作の喜劇の公演をすることを知ったり(今年は福田恆存生誕100年なのだそうです)、ふらっと入った本屋さんで中島先生の著作がふと目に留まったり・・・どっぷり小商いワールドにつかると、実生活でもその世界が地続きでつながるものだなーと思いました。

(足立)

今月の一冊」に参加させていただきました、関東仕掛け屋ジュニアの富田です。
実は以前、「今月の一冊」を真似て、仕掛け屋ジュニアのみんなと「今年読んでいちばんよかった本」を持ち寄り紹介しあったことがあります。
みんなの紹介を聞きながら、その本に興味がわくのはもちろんのこと、「この人はこんな本を読んでいるのか!」「こんな風なきっかけで読んだのか!」と、新たな発見がありました。一冊の本を通してその人個人への興味もわき、楽しい時間でした。
みなさんも友達や仲間同士で集まって「今月の一冊」、やってみてはいかがでしょうか?

(関東仕掛け屋ジュニア 富田)

先日、一泊二日で尾道に行ってきました、それも青春18きっぷを使って。
5時間以上電車に乗り続け、お尻から血が出るような思いをしながら到着した尾道は、気候も人もにゃんこもご機嫌な場所でした。
ガイドブックを持っていかなかったので、犬を散歩中のおじちゃんを捉まえて尾道の歴史や産業、オススメの喫茶店を聞き、その喫茶店のマスターには尾道水道が一望できるポイントと、地元民オススメのランチ場所を教えていただきました。
これぞ数珠つなぎ的リアルガイドブック!
尾道Loveの地元の皆さんから語り尽くせないほどの素敵な贈り物をいただいた尾道旅でした。
旅は本当にいいですね。

(譽田)

三島編集長から阪神・平野恵一二塁手についてフォローが入ったのを読み、ああ、編集長は本当に阪神を愛しているんだなあ、応援するチームがあるって素敵なことだなあ、
僕には応援しているチームがもうないんだよな、近鉄がなくなってもう七年か・・・
としみじみ感じ入った次第です。

(西村)


□□【蔵出しミシマガジン】□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
   テーマ:「伝える」 

[スポーツ紙バカ一代]第50回 縁(2011年8月8日掲載)

野球担当になりたての頃、先輩記者からよく言われたことがあります。「選手の結婚をスクープできる記者になれ」。正式発表前に単独で書けるようになれるぐらい、交友関係を広げ、取材対象に食い込め-との教えです。

そんなこともあって、初めて野球選手の結婚を独占で報じられた時のことは、とてもよく覚えています。昨季14勝。今季もダルビッシュやマー君を凌駕し、12球団の防御率トップに君臨する(8月7日現在)日本ハム・武田勝投手です。今から6年前の05年12月8日、世田谷区役所に婚姻届を提出するという情報をキャッチしました。

[実録!ブンヤ日誌]第35回 青春を奨励会に賭けて(2011年10月24日掲載)

将棋の「奨励会」という組織をご存じだろうか。
「えー、皆さん。将棋っていいものですよ。ぜひやりましょう」などと奨励してくれる会合などではない。プロ棋士を養成する機関だ。さらに言うなれば、あらゆる勝負事のなかで最も過酷で最も非情な生存競争を行っている集団である。

全国の将棋クラブなどで無敵の実力を誇り「神童」とまで言われ、よーしそれならとプロ棋士を志す少年たちが受験し、一部のみが入会を許される。原則的に「7級」という身分から奨励会生活をスタートさせる彼らは、月に2回開かれる「例会」という対局で自分と同じような神童たちを相手に好成績を挙げ、一定の基準を超えると6級に昇級する。もちろん給料などない。将棋の研究、対戦相手の棋風の勉強をしなくちゃならないからバイトで荒稼ぎする時間もない。ギリギリの生活を続けながら夢を追う。そして何年もかけて6級、5級、4級、3級、2級、1級、初段、二段、三段まで昇段して、プロ棋士となる四段に王手を掛けると、待ち受けるのが「奨励会三段リーグ」だ。

[本のこぼれ話]第4回 松本健一先生に聞く、『海岸線の歴史』(2009年10月14日掲載)

大昔、出雲大社に辿りついた海洋民族は、海のなかで一番美味な大あわびを豊穣のしるしのご神体として拝んだのでしょう。祈りによって豊漁を祈願し、海の民族だからこそ、海のなかで見つけた大きな不思議なものを崇拝したわけです。昔から日本人にはそういう感覚が備わっていたわけですね。

基本的に日本人は、古代に海を渡ってきた人々が、日本列島に住みついた民族です。だから自分達の祖先も海の彼方にあると考えます。神様も海の向こうにいる。これはギリシャと同じなんです。ギリシャも島がいっぱいある国で、エーゲ海に浮かぶ島を渡って辿りついた人々がつくった国ですから、神殿はほとんど海の方向を向いています。自分達が渡ってきたもともとの故郷の方を向いているのでしょうね。

[ボクは坊さん。]第7回 『ボクは坊さん。』出版記念トークショー 後編(2010年3月19日掲載)

人は自分のことを発見してほしい、自分のいいところを見つけてほしい、あるいは褒めてほしいという思いを強くもっています。しかし、その中で「他」の人のいい部分や素敵なところを見つけたり、伝えることは、忘れてしまうことがよくあります。僕はそうです。

「あなたは気づいてないと思うけど、こんな良いところを持ってるよ」「こういうことできるじゃない」そういうふうに言われるとやっぱりうれしいですよね。
そうやって、相手が気づいていない良いところを教えてあげることを仏教では一番最高の布施と考えています。

ですから、私自身、今回みなさんとこのようなご縁をいただき、お話しする機会をいただきました。ぜひこの場に足を運ばれた方は、「関わった人ひとりひとりに対して、その人が気づいていない良いところを伝える」ということが、仏教で一番価値のある最高の布施なんだ、という智慧をひとつ持ち帰っていただきたいと思います。それが、オリンピックを見ずに(笑)この坊さんの話を聞いていただいたみなさんに伝えたいことです。

[仕掛け屋だより]第8回 桜の下で(2010年3月9日掲載)

「まいとし春になるとね、夜、そわそわとして眠れなくなるの。
 あの人が桜の下で待っていてくれるような気がするの。
 へんだと思うでしょうね、お若い方からしたら。
 でも、ほんと、ほんとにそんな気がするの」

わたしはお話をうかがっている間じゅう、茨木のり子さんの『歳月』(花神社)という本を思い出していました。
夫婦とは、日々のなかでは喧嘩や小さな争いや不穏な空気の日はあるけれど、おおきくはとても大切に大切に想いあっているものだと感じます。
『東京お祭り!大辞典』がSさんのご主人との、たのしかった思い出を蘇らせるきっかけになったということをうかがえて、本当に幸せをいただいた一日でした。

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発行人:三島邦弘

編集:ミシマ社

ウェブ編集:松井真平

ライティング

足立綾子
特集:平川克美さん×中島岳志さんトークイベント

富田茜
今月の一冊:第13回 2012年2月 今年読んだ中のナンバーワン!

譽田亜紀子
インタビュー・ミシマガ「人」:サウダージ・ブックス 淺野卓夫さん――学び逸れ出版論! 文化人類学からスモールプレスの道へ

関ジュニ:新居未希 山﨑美和子 北岡恵里奈 松村惇平
月刊城陽:『紙の月刊城陽』創刊のお知らせ&オープン2カ月レポート

イラスト MARINO (ブリン)
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編集協力

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「声に出して読みづらいロシア人」

足立綾子
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