編集後記

2012年4月号 編集後記

2012.04.30更新

こんにちは。京都オフィス担当の窪田です。
4月の最終週、とてもとても久しぶりに東京の自由が丘オフィスに行ってきました。
5日間の滞在のあいだ、新宿、池袋、六本木などに行き、「うわー、都会だ~」とひとりで興奮していました。
1年前には普通に通っていた場所なのですが、なんだか不思議ですね。
渋谷駅での人の多さには、心の底からびっくりしました。
次に来るときは、ほかの場所にも行ってみたいと思います。

(窪田)

この4月で、ミシマ社に入社して丸2年になりました。
今月27日に入社した平田さんが、いきなりミシマガジンHPの下にある「今日のひとこと」を振られて緊張している様子を見て、自分も入社したばかりの頃、「今日のひとこと」が思い浮かばずに30分以上も苦悩していたのを思い出しました。あれからいろいろなことがあったなぁ・・・。
明日から入社3年目、気持ちも新たにがんばります!

(星野)

ミシマガジンは、オープンしてからもうすぐ丸3年になります。
ふと思ったのですが、いったいどんな読者の方が読んでくださっているのでしょう。
この企画面白かった、この回を読んでここの本屋さん行ってみました、などなど
読み物へのご感想ありましたら、ぜひドシドシお伝えいただきたいです。

(林)

突然ですが、、、ミシマガの右上に書かれているイラストが好きです。
今月は、ランドセルを背負ってるヤマアザラシのような謎の生物。
見ているとなんだか癒されます。
来月は、どんなイラストが登場するのでしょう。
密かな私の楽しみです♪

(亜希子)

ついこの間まで、寒空の下で桜の花はいつ咲くのかなあと思っていたのに、あっという間に4月も終わってしまいました。
このひと月で環境の変わった方ももたくさんいらっしゃるかと思います。
わたしもそのひとりですが、
よしもとばななさんが『だれもの人生の中でとても大切な1年』のなかで書かれていた、
「新しい世界に飛び込んで行く喜びをいつも大事にしたい。」
という言葉にとても励まされました。
この言葉を胸に、楽しくやっていこうと思います。

(平田)

今月は、「本のこぼれ話」と「本屋さんと私」を担当しました。

「本のこぼれ話」でご紹介した『幻聴妄想かるた』。
このユニークなかるたの魅力や全貌が伝わるといいな・・・と思い、さまざまなメディアでの紹介文やかるたで遊ぶ様子の動画なども盛り込んでまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。多くの方が『幻聴妄想かるた』に関心を寄せるきっかけになれば、うれしいです。

「本屋さんと私」でご登場いただいた"ライター界のイチロー"こと、木村俊介さん。
こつこつと積み重ねられた膨大な読書量や取材前の綿密な準備のお話を伺い、ただただ圧倒させられました。
また、木村さんの仕事に対する真摯なお姿に触れて、では、私はどうだろうか・・・とわが身を振り返りました。
取材を通じて、私もある意味、木村さんに侵蝕されたのだと思います。
斉須政雄さんの「仕事はやりなおしの繰り返しだ」という言葉を胸に、精進いたします!

(足立)


□□【蔵出しミシマガジン】□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
   テーマ:「山葵」 

[飲み食い世界一の大阪。]第10回 鮨屋の育ち(2012年3月19日掲載)

 いきなり結論めいた言い方になるが、鮨屋は「馴染み」あるいは「行きつけ」でないと、まったくおいしくないのではないか。
 自分だけに依怙贔屓をしてくれて良いネタが出てくるということではない(大いにそれもあるが)。同じ店に週に必ず1回くらいの割合で行って20年。千回くらい同じ店に行ってそれがわかってきた。

 客の目の前でナマの魚や貝などを捌いて切り(血が出たり内臓や骨が見えたり鱗が飛んできたりする)、酢飯を手でつかみ、指でワサビをつけ、ネタを手のひらで合わせ、それから握る(くちゃくちゃと音もする)。

 こういう極めてシンプルかつ身体的なプロセスの料理ゆえ、その人の個人の感覚的なものが大きく左右する。だから良い悪い、うまいまずいより、合う合わないがすべてである。

[わが家の闘争 韓国人ミリャンの嫁入り]第11回 海を渡れぬ砂糖(2011年7月26日掲載)

韓国でお菓子は子どもが食べるものという認識が強い。
しかし、日本では訪問や挨拶などの贈り物の定番として人気なのが菓子だ。この違いは、お互いの国のデパートの地下を見るとよくわかる。
韓国のデパ地下はお菓子の専門店が入っていることが少なく、スーパーマーケットや惣菜屋が多い。パン屋は2件あったら多いくらいだ。
だが、日本のデパートはお菓子屋がずらりと並んでいる。しかも、種類も多岐にわたり、和菓子、洋菓子、ケーキ・・・などなど。

私が韓国に住んでいた頃、昔から付き合っている日本人の友達が私のもとを訪れると、必ずと言っていいほど煎餅や東京バナナのような菓子を携えてやって来て、「家族と一緒に食べて」と言うのだ。プレゼントをもらった私は恐縮しながら「ありがとう」を連発するが、心のなかでは途方にくれていた。

「どうしてあんたの日本人の友達は、みんなこんな固いお菓子をいつもくれるの?」

[読む女]第7回 うめぼし(2010年1月29日掲載)

しばらく住宅街を歩いた先に、彼女の家はある。
久しぶりに会うのでうれしい。
彼女は勿論、彼女のお母さんと会って、他愛のないことをお話するのも楽しみのひとつなのである。

お昼をごちそうになり、いくつかのお漬物を出していただいた。
カブの酢漬け、たくあん、うめぼし。
口に程よい大きさにされた、どれも丁寧な包丁しごと、手しごとを感じる美味しい味である。
庭には金柑や柿、枇杷(びわ)や柘榴(ざくろ)の木があり、季節ごとにジャムをつくっているので、おいしいのを何度かいただいているのだが、今日のお漬物も、彼女のおばあちゃまの畑で採れたカブと大根とうめでつくったそうである。
食後は、やはりおばあちゃまのところからいただいた甘酸っぱい蜜柑をいただく。

彼女の味覚は、小さなころから、そこにあったからという無理のない豊かな家の味で育っているので、おいしいものをたくさん知っていて、相談をすると間違いがない。
それだけではなく、彼女と他愛のないことを話ししていると、さまざまなことに話が及んで、知らない世界のことをいろいろと教えてもらえて、とても元気になるのである。
そんな彼女のことを、わたしは心のなかでドリトル先生、と呼んでいる。

[高松こんまい通信]第10回 立ち入り禁止(2011年5月26日掲載)

こんにちは、小西です。
5月に入って、島も海も山も、急に思い出したみたいに、にわかに活気づいて来ました。郊外を車で入ると、畑は一面、黄金色の小麦のじゅうたん。(うどんの郷ですものね(笑))。風も、山の匂いも、ギソギソ(ってわかります? 落ち着きがないって讃岐弁の擬態語なんですけど)してて、私もなんだかお尻がムズムズ・・・。というわけで、週の半分は島か山にいる今日この頃です。

先日、香川県の西の端、五郷地区というところに行って来ました。ROOTS BOOKSでは、昨年からここの地域調査の一環で、五郷の魅力を伝えるお手伝いをしています。

[<彼女>の撮り方]第3回 そんな四月の終わり頃。再会は、唐突にやってくるのです。(2011年12月6日掲載)


一目で惚れると書いて、「ひとめぼれ」と読む。一目で異性に惚れるなんて、本来あり得ない事だと思う。一目で<彼女>の一体、何がわかると言うのだろう?

"ひとめぼれ"とは、身勝手に相手を理想化して、出会った瞬間に百点満点をつけてしまう事であり、後は、会えば会うほど理想と現実の間にギャップが生まれるわけで、言わば減点法になってしまう。勝手に百点満点つけられる相手にとっては、何とも迷惑なものであろう。

そう。"ひとめぼれ"から始まる恋なんて、上手くいくはずがない。

でも。"ひとめぼれ"したあの瞬間の高揚感が、今でも忘れられない。


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発行人:三島邦弘

編集:ミシマ社

ウェブ編集:松井真平

ライティング

足立綾子
本のこぼれ話:第19回 みんなで遊ぼう! 『幻聴妄想かるた』編集:石川誠子さん
本屋さんと私:木村俊介さん編

イラスト MARINO (ブリン)
トップページ、「読む女」「<構築>人類学入門」「声に出して読みづらいロシア人」「本屋さんと私」「スポーツ紙バカ一代」「喫茶店入門」

編集協力

白髪鬼
「声に出して読みづらいロシア人」

足立綾子
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