編集後記

2012年6月号 編集後記

2012.06.29更新

へなちょこ古代史研究会がにわかに活気づいております。
蘇我は天皇だったのか?!」をテーマに書いている高瀬さんと、
平城と平安のあいだ」を書いている三島は、なんとほぼ毎月執筆が決定!
そして、ミルコさんと萱原さんも、隔月で執筆してくださいます。
くわえて、ミシマ社自由が丘オフィスではゆるやかな勉強会まで開催しております。
へなちょこと銘打っていますが、みなさんがんばって古代にとりくんでいます。
今後の連載にご期待ください!

(窪田)

今月の「万字固めがほどけない」はもう読まれましたでしょうか?
私はこれを読んでひさしぶりに、"ボールを思い切り投げたい欲求"が自分のなかに宿ったのを感じました。
運動神経全般があまり良くないのですが、昔からなぜか肩だけはわりと強く、キャッチボールが得意だったのを思い出したのです。
遠投げに右肩を捧げない程度に(詳しくは本文をご参照ください)、今度やってみようと思います。

(星野)

6月のミシマ社は、「今日のひとこと」からちらほら様子がうかがわれたと思うのですが、新しい本の制作で毎日文化祭のようでした。
読んでいただければわかるのですが、この本、「本の本」です。
装幀が素敵な本、タイトルでおもしろそう! と思った本、
懐かしくて読み返したくなる本、たくさんの本が出てきて、
この夏はがっつり読書の夏にするぞ~とわくわくしながらつくっています。
お披露目がとても楽しみです!

(平田)

この前の古代史研究会の記事は、本当に必読です。
古代史メンバー山口ミルコさんの会で、ミルコさんの先祖ではないかというマオリ族の写真が掲載されているのですが、これがびっくりするぐらいミルコさんに似てない(笑)!
社内でも大きな波紋を呼んでいました。
ぜひ『毛のない生活』の表紙のミルコさんと、くらべてみてください。

(林)

今月の特集、「小田嶋隆さんと木村俊介さんのトークイベント」をまとめました。「書く」ことについて語られているお二人の話をまとめるのもなぁ、という気持ちもあったのですが、会場の雰囲気が少しでも伝わればいいなぁと思っています。個人的には、イチロー選手と本田選手について語る下りが好きです。他にも思わず笑ってしまう話がでてきますので、ぜひぜひご一読ください。伝わってない部分が多いって魅力的です。

(松井)


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   テーマ:「レバ刺し」 

[飲み食い世界一の大阪。]第12回 コリアンタウン・生野の焼肉。(2012年5月9日掲載)

 ・・・前に述べた鶴橋駅北西側の一角は、とりわけ「焼肉・ホルモンの街」として知られている。
 大阪で「鶴橋に行く」ということは「焼肉を食べに行く」ということと同義である。夕方過ぎに近鉄やJR環状線の電車に乗っていて駅に着きドアが開くと、「鶴橋に着いた」と気がつく。焼肉の脂とタレが焼けた匂いが飛び込んでくるのだ。通勤帰宅客で満員の車内で居眠りをしていても、iPhoneに見入っていても、その匂いで鶴橋に着いたのがわかる。
 そして夕方過ぎに鶴橋駅西口のガード下に降り立つと、煙はほとんど火事場状態で目が痛いほどだ。

 「鶴橋で焼肉」は「カラダの焼肉」だ。
 鶴橋の焼肉店や韓国料理店はバラエティにあふれ、在日コリアンの家族がお見合いの席に使うような店もある。もちろん神戸牛や松阪牛といったブランドの黒毛和牛ロースや刺身のように扱われる極上の生タンを出すような店もあって、それらをグルメ的に楽しみたい欲望も捨てがたいが、どちらかというと身体的な欲求にダイレクトに応えてくれるような店が魅力だ。

[スポーツ紙バカ一代]第19回 首位打者は「焼肉奉行」(2009年12月7日掲載)

あれは8月の神戸だったでしょうか。真夏の灼熱地獄で汗だくになりながら休日返上練習を敢行する鉄平選手に「何でそんなに練習するの?」と訊いたことがあります。返ってきた答えは、シンプルなものでした。

「休みたくないんです。1日休むと、体が軽くなってしまいますんで」

「ぼやき」で今年の流行語大賞を受賞した辛口の野村克也前監督が「チームで一番練習している。努力する才能に恵まれている」と絶賛したほど。このオフも主力級で唯一、若手主体の秋季キャンプに参加しています。2軍選手に交じり練習に打ち込むその姿を見て、就任間もないブラウン新監督も「何で君がここにいるんだ!?」と仰天していました。「練習はウソをつかない」。高校球児の合言葉を、そのバットで実証しています。

[高松こんまい通信]第3回 匂い時計(2011年2月10日掲載)

うちの事務所は、商店街の路地裏にある飲屋街の一角にあるのですが、戦後まもなくできた古いエリアで、今も商住一体の店が少なくありません。お向かいのお味噌汁とごはんの店は、おばあちゃん現役で3世代でやっておられるし、その隣は40年近く続く焼き鳥屋さん。少し南に行くと、私が高校時代から通っているお好み焼き屋さんがあって、その向こうにはこの街で最長老の焼肉屋さんがあり・・・と、どちらを見回しても仕事に毒な店ばかり(苦笑)。でもここには生活の匂いに囲まれて暮らす楽しさがあります。

[わが家の闘争 韓国人ミリャンの嫁入り]第4回 私を太らせるもの(2011年4月26日掲載)

日本に来た最初の頃は、発泡酒とビールの違いがよくわからず安い発泡酒をよく飲んでいたが、ある日ちょっと贅沢にサッポロのエビスビールを飲んだことが駄目だった。スタンダードタイプの金色のエビスもとてもよかったが、最近出てきたシルクも良かった。まろやかなブルーといい、スーパーで見るとつい手が出てしまう。サントリーのプレミアムモルツも最高だ。他のビールよりも若干値段は張るが、一所懸命に働いた後に、ご褒美としては安いものだと自分を言い聞かせ、ほぼ毎日手に取ったのだった。

なぜここまで私は日本のケーキとビールに心を奪われたのか?
私が考える理由のひとつは「こだわり」だ。

「こだわり」は日本の職人さんの話をするとき欠かせないキーワードだ。会社で日本の観光案内ブックを翻訳した経験から察するに、日本人の職人さんはこだわりという言葉が大好きだ。料理人も、細工職人も全部何かをつくるとき、自分が手がける何かの材料を選ぶとき、必ずこだわるのだ。できれば適当に何でも早くこなしたい私にとって、どうしてそこまでこだわるのかがよくわからない。

[インタビュー・ミシマガ「人」]第5回 内澤旬子さんと三匹の子豚(前編)―飼うも食べるも未知の世界―(2010年2月1日掲載)

「豚の一生を知りたい」
 2007年1月に上梓した『世界屠畜紀行』(解放出版社)を書くにあたり、およそ10年間、国内外の屠畜場を取材して回ってきた。死んで肉となっていく家畜を、合計1万頭近く眺めてきただろう。しかし屠畜場に送られてくる前の段階で家畜たちがどうしてきたかについては何一つ知らないままなのであった。どうやって生まれるのか、どんな餌をどれだけ食べてきたのか、出荷体重まで育てるのに農家は毎日なにをしているのか。見当すらつかない。
 それではあまりにもバランスを欠いているのではと思い、畜産農家に取材してみようと思った。(『世界』(岩波書店、10月号)



そして、それをきっかけに内澤さんは、今年の5月から9月までの約5カ月間、三元豚(三種類の品種を掛け合わせた雑種LWD)の夢明(夢ちゃん)、デュロックの秀明(秀ちゃん)、中ヨークシャーの伸二(伸ちゃん)、3匹の子豚と生活をともにするようになりました。

ここでは、そんな内澤さんに「雑誌には掲載できなかった(?)、もしくは掲載するほどでもなかった」こぼれ話を語ってもらいました(取材日2009年10月2日)。「豚とともに生き、最後は食べる」っていったいどんな感じなのでしょうか?
2週に渡ってお届けします!

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発行人:三島邦弘

編集:ミシマ社

ウェブ編集:松井真平

ライティング

松井真平
特集:小田嶋隆さん×木村俊介さんトークイベント

新居未希
月刊城陽:第10回 ミシマ社の本屋さんにはこんな本があります!

イラスト MARINO (ブリン)
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編集協力

白髪鬼
「声に出して読みづらいロシア人」

足立綾子
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ウェブディレクター 蓑原大祐 石山豊(株式会社アンアンドアン)
Web制作 株式会社アンアンドアン

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