編集後記

2012年12月号 編集後記

2012.12.28更新

一年間、毎月のお楽しみだった万城目学さんの『万字固めがほどけない』が今月最終回をむかえました。この連載にいくつかの未発表エッセイを加え、来年、ミシマ社本第一弾として発刊いたします!! 笑い、ぼやき、不思議・・・マキメ・ワールド全開の一冊、どうぞご期待くださいませ!!

(星野)

今月から始まった、『THE自由が丘BOOK』はわたしも初めて制作に加わっています。
わが「チーム薫子」は飲食店を取材しているのですが、どのお店の方もあたたかく、
お客さまにおいしいものを食べていただきたいという思いで工夫をされていました。
自由が丘って改めていい街だなあと思いました。
取材をすると、ついついそのままそのお店でごはんやおやつを食べたくなってしまいます・・・。
おなかとお財布にうれしい悲鳴の飲食班、チーム薫子です。

(平田)

今年最後の編集後期になりました。
2012年、わたしは京都に引越しをしたり
個人的にも新しいことがあったりと
変化の1年でした。
来年も変わることを楽しみながら過ごしていきたいと思います。
今年1年、本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。
そして、来年もまたよろしくお願いしいたします。

(亜希子)

いよいよ、今年最後の編集後記となりました。今年のミシマガジンで一番うれしかったのは、なんといっても、江弘毅さんの『飲み食い世界一の大阪』が書籍になったことです。
連載開始にあたってのはじめての打ち合わせから今日の日まで、思い出すととても懐かしいです。そして江さんの連載、まだまだ続きますので、これからもお楽しみに!

(窪田)

□□【蔵出しミシマガジン】□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
   テーマ:「街の学校」 

[飲み食い世界一の大阪。]第19回 (チョコクロの)上海と(上海食亭の)大阪(2012年8月20日掲載)

 街のお好み焼き屋では、メニューにないものを頼んでいる客もいるし、青海苔やカツオは勝手にかけるしソースの濃淡は好みで変えられるが、グローバル・スタンダードのカスタマイズといったものと意味が違う。
 その都市や街にとっての「かけがえのない場所」。それは、会社・家庭の間にあるサードプレイスというようなものではない。それに街には、その人にとって第1も第2も曖昧で、それこそ第10まで持っている幸せな人がいる。

 街の「コミュニケーションの拠点」としての店は、ある属性を有する人々が高い都市機能性を求めて集まる場所ではない。その街の多様な生活者、そこを行き交う人々、また旅行者の「そこだけの、自分だけの、スペシャルな居場所」として機能するからこそ店なのだ。そこには必ず固有で親密なコミュニケーションがあり、外来者にとっては情報交換、情報収集の場でもある。
 確かにそういう場所が、今的に言う「カフェ」に近いのだと思うのだけれど、 それはカスタマイズやスマイル0円のことではない。その街特有の匂いや色や温度がないと、その手の店は街場での真にパブリックな店ではない、などと思う。

[へなちょこ古代史研究会]第22回 れきはく (歴史民俗博物館) に行ってみた ミルコレポート⑥(2012年8月15日掲載)

日本古来の暮らしを知る手っ取り早い体験に、「"れきはく"訪問」をおすすめする。
"れきはく"は千葉県・佐倉市にある、国立歴史民俗博物館である。
家や地理の模型と資料がふんだんにあり、"昔の暮らし"を擬似体験できる。
そして、世界が自然とともに変化してきたこと、さらにそれによって日本もかたちを変えてきたこと、天変地異にはさからえないと、昔の人も学習したのだと、よくわかる。

ミュージアムショップの隣りのレストランでは、古代米カレーがいただける。
うちの家族は何度か訪れているけれど、行くたびに平安時代までしか見ない。
鎌倉以降の実力主義の武家社会に、父が興味を示さないからだ。
父が言うにはあくまで古代の、"陰謀主流の時代" が面白いんだそうである。

[声に出して読みづらいロシア人 ]第32回 ゲンナージー・ロジェストヴェンスキー(2012年3月16日掲載)

Геннадий Николаевич Рождественский

おそらくどんな国にも「ありがたい名前」というものは存在しているはずです。
たとえば私の高校時代の英語の先生は「神(かみ)」という苗字でした。
なんか言うたびに「神のお告げだ!」なんてからかわれていましたが、多分今も「神降臨!」とか言われ続けていることでしょう。うっとうしいだろうなぁ。元気かな、神先生。

それはともかく、ロシア人の苗字で「ありがたい」のはやはり、ロシア正教関係の名前でしょう。
このロシア正教というのが曲者で、ただでさえ長い単語の多いロシア語のなかでも、この正教関係は特に長ったらしいのが多い。
大体「正教」という単語すら、「プラヴォスラーヴナヤ・ツェールコフィ」という長さ。モスクワにある有名な寺院は、「ブラゴヴェシチェンスキー・サボール(生神女福音大聖堂)」。和訳すら長くてよくわからないという始末です。そもそも何て読むんですか?

[スポーツ紙バカ一代 ]第41回 師走、武道館。この素晴らしき世界。(2010年12月6日掲載)

九段下の改札を出て、2番出口を駆け上がる時の高揚感は、20年前とまったく変わりません。目指すは日本武道館。12月5日、「ミシマ社」の三島邦弘社長らと一緒に「プロレスリング・ノア」の生観戦に出かけました。夕闇に浮かぶ武道館のてっぺんには、通称「玉ねぎ」と呼ばれる擬宝珠が輝いています。「あれこそ爆風スランプが唄った『玉ねぎ』か!」。そう胸をときめかせ、はじめて武道館を訪れたのは90年12月7日、高校1年のことでした。

キンコンカンコーン。15時30分、終業を告げるチャイムが1年4組の教室に響きます。こんな時に限って、教師は授業を少しだけ延長する。その「少し」が、とても長く感じる。何を焦っているのかって? これから、オレたちはトーキョーへ行くんだ。武道館だぜ、武道館。「起立、礼」。その瞬間、カール・ルイスのような速さで、わたしたち同級生3人は学校を飛び出し、水戸駅へと走りました。常磐線の鈍行に乗り込むと、「全日本プロレス'90世界最強タッグ決定リーグ戦決勝戦」のチケットを、まじまじと見つめます。

[ある日の数学アナ ]第17回 事実は小説より・・・(2010年11月19日掲載)

事実は小説よりもずっと・・・
ということを改めて感じさせられた出来事があった。

それは、今年の野球シーズンを締めくくる日本シリーズ。
テレビの前、もしくは球場で手に汗握っていた方も少なくないのでは? とはいえ、これをお読みになっている頃には皆さんすでに興奮もすっかり収まり、「ああ、そんなこともあったねー」なんて感じかもしれない。でも私としては久々に興奮、感動したので、今回はこの話題にお付き合い下さい。

2002年に入社して以来、スポーツニュースに携わっていたこともあったけれど、ほぼ一貫して報道、経済ニュース畑で仕事をしてきた。
だからちょっと意外に思われるかもしれないが、実は中高時代はイチロー選手が大好きで、球場に足を運んでは背面キャッチを見るたびに感動している日本のプロ野球にやや前のめりな女子高生だった。(他にも傾倒したものはいっぱいあります)

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発行人:三島邦弘

編集:ミシマ社

ウェブ編集:マツイシンペイ

ライティング

庄司美乃里
本屋さんと私:西靖さん編

服部蛍
月刊城陽:第13回 「紙の月刊城陽」番外編 三浦豊さんインタビュー

足立綾子
THE BOOKS』通信:第10回 [感想]2012年9月~12月に届いた読者はがきより

奥村薫子
THE自由が丘BOOK(仮):第2回 老舗の味 自由が丘のおいしいお店たち by チーム薫子

イラスト MARINO (ブリン)
トップページ、「読む女」「<構築>人類学入門」「声に出して読みづらいロシア人」「本屋さんと私」「スポーツ紙バカ一代」「喫茶店入門」

編集協力

白髪鬼
「声に出して読みづらいロシア人」

足立綾子
ミシマ社の話

ウェブディレクター 蓑原大祐 石山豊(株式会社アンアンドアン)
Web制作 株式会社アンアンドアン

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