編集後記

2014年8月号 編集後記

2014.08.31更新


【自由が丘チーム】

 今月もいろいろありましたが、池袋の天狼院書店さんで行なった平川克美先生のトークイベントが大変印象に残っていて、そのとき録音したテープをときどき聞きかえしています。その一部を紹介すると、「人間というのを個、個体として捉えるのではなく、歴史のなかで、ひとつの大きなオビのように捉える。そこで80年くらい、ポッと光が当たる部分がある。それが生きているということ。そう考えると、死ぬことは怖くない。痛いのは嫌だけどね。では生きているとはなにか。バトンを持って、次の人に引き渡すために走ってるんです。それは自分はオリジネーターではないよ、ということなんです。自分とは、先人が言ったことを次の人に伝える役なんだ。すべての人間は、祖述者なんですよ。受け継いだことを次の人に渡すということが大事なんです。具体的にはそれは何かというと、それはとっても小さいことで、たとえば、朝起きたら家の前を掃除するとか、目の前で転んでいる人がいたら手を差し伸べてあげるとか、自分の一番身近な人に対して優しくするとかね、そういうちっちゃなことがちゃんとできる、ということが大事なんです」と仰られていました。これは本当に、そのとおりだと思います。(渡辺佑一)



 今月はなんといっても三砂ちづる先生の連載「おせっかい宣言」が始まったのが嬉しい出来事でした。先生とはお会いするたびに、何か大きな温かい空気に包まれたような気持ちになり、ついつい、いろんなことをお話ししてしまいます。連載一回目の文章は、読んでいるだけで、そんな温かくスッキリした気持ちになれますので、まだ読んでいない、という方はぜひぜひお読みください!(星野友里)


 8月31日、といえば夏休みの最終日。夏が終わるのはさみしいですが、秋の涼しい空気を感じるとどきどきします。朝の空気がキリッと冷たくなったときも、夜、外に出たときの空気に草の匂いが混じったときも、同じようにどきどきします。季節の変わり目はどうしてこうも心を揺さぶるのでしょうか。さて、夏が終わる前にそうめんと冷やし中華を心ゆくまで食べておかないと。(平田薫)



 お盆に実家に帰りました。還暦を過ぎた老夫婦二人暮らしの家で、サンタンクリームを発見。男性用の日焼け止めクリームのCMもやってるくらいなのに、なんでこんなものがウチに・・・。聞けばお父さんが庭で使っているとのこと。お父さんがエグザイルみたいになったらどうしよう、と不安になった夏でした。(長谷川実央)


 今月は『現代の超克』に打ち込む1カ月となりました。中島岳志さん、若松英輔さん、お二人の声がとけあい、読み手の魂にしみる。「読む」という営みの創造性に目を見開かれるこの類まれな一冊に、営業としても心砕かずにはいられない。ゲラを読んでくださった書店員さんと共振して熱が高まり、その後に上がってきた矢萩多聞さんの装丁デザインに、また一段と気持ちが沸き立つ。その一連の流れを経て、書店員さんがすばらしいフェアをつくってくださる。――いや、本は面白い。シワと涙と笑いが出るほど、面白いです。(池畑索季)


【京都チーム】




 8月は雨が多かったですね。私の記憶のかぎりでは、こんなに雨の多い年はなかったように思います。天変地異が穏やかでない昨今、せめて日常の場を清めつつ平穏に過ごしていきたいものです。
今月もミシマガジンに訪れてくださり、ありがとうございました。(三島邦弘)



 今月は台風のなか「数学ブックトーク」を行い、「5人いたらすごいな〜」と思っていたところ30人以上の方が来てくださり、本当に感動しました。そして『別冊みんなのミシマガジン 森田真生号』が発刊に。本は、熱意と、たくさんのひとの暖かい思いが混じり合ってできているんだなと実感しました。それ以外もなんだかいろいろあった夏だったのですが、発刊後、森田さんといっしょに下鴨神社のお茶屋さんで食べたかき氷の味だけで、この夏はお腹いっぱいです。(新居未希)


 お盆休みに、京都の大原にいってきました。京都市内からバスで500円ほどでいけちゃいます。涼しい温泉街を散策し、三千院、寂光院とまわり、写経もしてきました。朝、昼、夜と気が向くたびに露天風呂につかり、ほんとにきもちよかったです。夏の温泉もたまらんですね〜。温泉めぐり、はまりそうです。(寄谷菜穂)



 平尾剛さんの連載『近くて遠いこの身体』が9月に刊行予定です。この中でとりあげられる漫画『バカボンド』の武蔵の身体論の話が好きです。どんくさい私には遠い話だわ~と思いながらも武蔵の境地に憧れます。ミシマガで読んだみなさまもぜひ書籍で再読してみてください。(鍋島綾)



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