月刊城陽

こんにちは、みなさまいかがお過ごしでしょうか。関ジュニのまつじゅんです。ミシマ社の本屋さんは、おかげ様でご好評をいただき続けており、最近は「平日は時間がなくて、、」というお客様の声にお応えして、不定期ですが土曜日の営業も始めました! 平日は来られなかったお客様、ぜひお越しください!

第12回 月刊城陽

そして今回は、前回紹介した「紙の月刊城陽」第1号に掲載された、紀伊國屋書店梅田本店で仕入課課長を務めておられる、百々典孝さんのインタビューより、紙面には収まりきらなかった話をどどんと紹介致します! 

百々さんの好きなものから子どものころの話まで、最後まで目が離せません! では、どうぞ!!

(まとめ:関西仕掛け屋ジュニア えりな・まつじゅん)

第12回 「紙の月刊城陽」番外編 百々典孝さんインタビュー

2012.09.26更新

―― 百々さんの好きなものについてお話をおうかがいしたいのですが。

百々なにか好きなもの・・・。いろいろ好きなんですけど、いろいろすぎて浅いですね(笑)。今日もちらっと話したのが、酔っぱらっているときに人をつかまえては「完全変態ってなんですると思う?」っていきなり聞いてみたり。普通の人は「はあ?」ってなりますけど(笑)。

―― もしかして、「虫」の話ですか?

百々そう虫! 虫の不思議さったらないんですよねー! こっからほんま語り出すと長いけど。

―― お願いします!

百々とくに芋虫がサナギになってカブトムシになる、カナブンになったりするシステムが僕ら哺乳類にはよくわかんないですよね。どんな進化論の本でも、例えばキリンだと、首の短いキリンは、背の高い木の葉に首が届かないから、首が長いやつだけが残っていく、って書いてある。

で、だんだん首が長くなっていく、っていうのはわかるんですけどね。でも、ヤギはずっとヤギのまま、羊もずっと羊のまま。家畜化されていっても。豚もせいぜいイノシシを家畜化して、ようやく豚になるレベルやけど。

―― はい。 

百々また話変わるけど、犬ってめちゃくちゃなんですよ。もともとはオオカミだったのに、大きかったり小さかったり、足短かったり、めちゃくちゃ足速かったり。原型をとどめてないじゃないですか。

犬も不思議やなーと思ってるんですけど。最近はそれもわかってきて。猫はサイズかわったりしないじゃないですか。犬もすごいなーと思っていたけども、それはもう解決がついて自分のなかでほっとしてるんです。

虫だけはわからず。どんな本読んでも、ちっちゃいあいだは木のなかでおがくずを食べていて、サナギになって完全無欠なよろいを手に入れて樹液を吸ってるみたいな。「なんなん、そのかわりよう!」みたいな。だんだん変わっていってないやん。あるときいきなりパンっみたいな。おかしいやん! でチョウチョとか、今まで葉っぱ食べてたのに、なんでいきなり飛んでんねん。なんで葉っぱ食べてたのに密吸ってんのお前、みたいな。ぜんぜんわかんないんですよ。どこに羽はいってたん、芋虫のあいだ! とか。すっごい謎で!

第12回 月刊城陽

(この後も、熱い熱い虫の話を続けていただきました。)

―― 小さいときから何か見たら「なんでやろう」って思う子でしたか?

百々そうやね。親がめんどくさいからって百科事典を買ってくれて。あるとき家帰ったら本棚二段分ぐらいの百科事典があって。で、ふとんに入って「あ」から見ていく、みたいな。とりとめもなく。

―― 調べるというよりは、読んでた感じですか?!

百々そうそう、読んでた(笑)。なんか見つけたらバーっとしらべたりはするけど、でもたいていはあんま詳しく載ってないから、そっからまた別の図鑑を買ったり。図鑑好きやった。「なんで空が青いか知ってる?」みたいな、変な子どもでした。親が子どもに聞かれてわからんかったことを俺に聞きにくる、みたいな。

―― 図書館もよくいきましたか?

百々図書館も大好き。どっか行くんやったら図書館に行く、みたいな。ひとりでも。

―― 今でも気になったらすぐ調べますか?

百々今はだいぶ薄れてきたかな? まあでも調べますよ。

―― 基本的に本で? インターネットにはあまり頼らず?

百々そうですね。でもインターネットにも頼りますよ。最近ラクチンなんで。でもなかなか学んだ気にならないし。本で見てると「ついで」があるじゃないですか。ネットだと「ついで」がないからあんまり面白くない。で、覚えられないじゃないですか。本やと他と比べながら細部まで調べられるからめっちゃ覚えられる。

―― 自分が欲しい情報の載った本はどうやって探しますか?

百々それは本屋さんですね。図鑑の内容、つまり、いまわかってることって日々変化していくので、本に載ってることはすべてじゃなくて、2年くらいたったらわからない。国立図書館とかやったら別ですけど、でっかい図書館に行ってわりと古めの図鑑がそろってたりするとがっかりする。最新じゃないかもしれんと思ったら嫌になるんですよ。本屋さんだと新しいものしかないから、そういう意味では、図書館より本屋さんのほうが好きですね。

―― 本屋さんが好きになったのも、色んなことに興味があったことがきっかけ?

第12回 月刊城陽

百々そうそう。だからほんとはね、博物館の学芸委員とかのほうが好きかもしれない。なんか、「この池を全部さらってみよう」みたいな。で、ちっちゃいもん順に全部並べてみたりとか(笑)。ズラー!って。

一番はしっこには、ちっちゃいミジンコを画用紙にセロハンテープでピッて貼って、で、もう一方にはでっかいナマズ置いときたいですね(笑)。こういうことってやりたいけどできないじゃないですか。でもなんか「研究のためにやりました!」やったらできそうでしょ?(笑)

「ちょっと調査してきます! ほんとは趣味だけど」みたいな。で、池をまわって、池に飽きたら次山行こう! みたいな。次は「葉っぱのカタチを全部調べてみます!」ってね。そういうことを延々繰り返しながら生きて行けたら最高やな(笑)。めっちゃ楽しそうやんな! でもまあ本屋さんも基本なんか知りたいときに便利やし、新しい図鑑もあるし。

今でも、図鑑に今までなかった記載を見つけたら、「買おっかなー、でも1万8千円かー」みたいな(笑)。こういうのも本屋やからこそわかる楽しさやし。そういうのでいっつも楽しんでます。みんなに遊びすぎってよく言われるけど(笑)。

〜〜〜

聞いている僕たちは、その話の濃さと速さに圧倒され、「へえ~」の連続でした。今の百々さんのその博識さと、お話のおもしろさのルーツをちょっと知れた気がしました。

さて、次回の月刊城陽では、今週末の9月29日(土)に城陽オフィスで行う、『寺子屋ミシマ社・表紙その他編  江さんの本、どうしましょ?』の模様をお伝えします!
江弘毅さんは、ミシマガジンにて『飲み食い世界一の大阪』を連載してくださっている、編集集団140Bの取締役編集責任者さんです。このイベント、おもしろいことになること間違いなしです! イベントの詳細はこちらまで! ではでは、紙の月刊城陽ともども、これからもどうぞよろしくお願いいたします!


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