ハタラク計画、スタート前

Story14. スタート前の土壌づくり終わりのころ・・・

2014.06.03更新

 5月のとある日、ハタラク計画~の担当編集者であるミシマ社の星野さんとお会いしました。「書き始めて丸1年がたちました。これからのハタラク計画~のお話をしませんか?」と。星野さんは私にとって心強い伴走者のような方です。その方から「そろそろでしょ!?」と、はっぱをかけられた気分でした。

 この1年は、ハタラク前の準備体操というか、畑に種を蒔くための土壌づくりの期間だったと思います。会社という組織に属さず個人で動くことはどういうことなのか、ハタラクことや仕事をするということはどういうことなのか、ハタラクうえで自分が大切にしていきたいものはなんなのか、そして生きるということはどういうことなのかなどなど。どれも正解や不正解があるわけではありませんが、私なりの答えを見つけるための1年だったように思います。

 会社を休み始めた頃から瞑想をするようになりました。朝起きて15分の瞑想時間。最初は5分もジッとしていられず、ましてや"無になる"なんてとんでもないこと。次から次へと感情や些末なことが浮かび、こんなにもたくさんのことが頭の中を渦巻いているのか! と、驚いたものです。でもよくよく考えてみれば、これだけのことを自分が考えて生きているという状態に気づいたことは、とても大きな出来事でした。
 瞑想は自分自身の整理整頓をする時間といわれます。たった15分でも自分というものと向き合うことで、何かに急に開眼するということではないけれど、私は自分の中の本質という眼が、少しずつ少しずつ開いていくような感覚を味わっています。これはこの1年間のハタラク前の土壌づくりと同じような感覚です。

 また最近、"生きること"や"命"と真正面から向き合うこととは何かを、大切な人たちから提示されているように感じます。私が大好きで、大事にしたい、尊敬する周囲の何人もの方たちが大病を患っています。病に屈することなく、病を敵だと見るだけでなく、病を患ったことで気づいた自分にとっての生きることの真意を彼らは見つめているように思います。
 たった1度の人生をどう生き切るか、彼らのその姿を見たとき、今、健康で自由に動ける状態であることがどれだけ幸せなことか。躊躇していたり、まごまごしている時間はどれほどもったいないことか。動こう!

 これらのサインを、ハタラク計画前の準備・土を耕す最終期間に入ったと受け止め、いよいよハタラク計画実行のラストスパートをかけると決めました。

 最初に実現させるハタラク計画・・・初秋を目標に私の編集部(出版社)のWEBサイトを立ち上げます。今まで経験してきたことや今、感じていることを存分に出せるようなサイトを立ち上げます。そして同じように苦しんだり、迷ったり、悩んだりしている最中の人たちの本当の言葉、そういう道を通って生きることに光を感じた人たちの素直な意見や画像が掲載できるようなサイトをつくります。

 20年間紙媒体に携わり、紙の魅力を私なりに感じているのになぜWEBサイトなのか。自分が好きなものや感動するもの、おもしろいものをシンプルに何のしがらみもなく表現できること。様々なものが一気に蠢きはじめたこの時代に合った媒体であること。
 思ったことや決めたことが実現するスピードの速さが高まっている今、タイムロスが少なく表現できること。1度世に届けることで、何が必要とされているかを実感できること。そして完璧な状態をつくってからでなく、不十分さや修正を重ねる楽しさを味わいながら、媒体を育てていけること。このような理由からWEBサイトの立ち上げを決めました。

 もちろん、大好きな紙媒体にもこだわります。それはもう少しだけ秘めさせていただいて(笑)。

 さてこの原稿を書いている今、実際の行動として私は何をしているのか!?
 法人としての編集部(出版社)をつくための方法や手段の知識の習得、編集部の名前の検討、WEBサイトを立ち上げるためのその道のスペシャリストとの打ち合わせ、サイト上のコンテンツに協力いただける筆者などへのアプローチ・・・。目の前のできることから順次やっていきます。考えすぎないように(笑)。

 1時間ドラマでいえば、35分を過ぎたあたりでしょうか。クライマックスと予告編につながる味わい深い時間? 「そうきたか!」と思われるようなハタラク計画のスタートに向かってまずは進みます!!


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河田実紀(かわだ・みき)

大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年独立。

大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。

月に一度トークイベント「おとな塾」を開催中

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