本屋さん発!

第19回 TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ店発!

2014.01.18更新

第19回 TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ店発!

 ここTSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ店は、有楽町駅の正面にあります有楽町マルイの8Fにございます、BOOK&カフェです。
 のんびり出来る空間と新しい「楽しさ」が発見できる、そんな本屋です。

 当店では数多くのヒット本を発掘し、世の中に広げさせていただいております。
 今回は文庫、コミックの仕掛けを多くさせていただいております私が、今一押しの作品を紹介させていただこうと思います。
 恥ずかしながら「仕掛け番長」なんて名前をいただいているので、それに恥じない紹介ができればと思います。

 2013年10月より展開している『人喰いの時代』(山田正紀、ハルキ文庫)は、私が10年以上も前に出会い心を打たれた1冊です。
 そして「今」一番お客様に読んで欲しい1冊でした。
 ですがこの本、実は絶版になっておりお店で販売をすること自体が不可能な作品でした。

 ですが、どうしてもこの本を大きく仕掛けたいという思いがあり、あるとき春樹事務所の担当の方に相談したところ熱意を受け止めていただき、1店舗限定、新装版での発売ができることとなりました。表紙に関してはもともとのものがあまり「手に取る感」のあるものではなかったので夕日を使い今の読者が手にとりやすいように、帯には「天使の眠り」や「彼女は存在しない」で成功したデザイン(アクリル絵の具で手書きをしています)を使い一瞬で目に飛び込むインパクトをつけました。
 そんな『人喰いの時代』が12月末より全国販売開始となっております。
 どうしても広げたい、そんな作品だったのでこれは単純に本当に嬉しいですね。

 いろいろなところで「本が売れない」という話を耳にしますが、そんなことはないと私は思います。
 買い方が変わっただけではないのかなと思うのです。

 情報の裏にお金が見えると、人はそれを信用しない時代になっただけであり、単純に言えばオススメされている商品の裏側に、本当に人の思いがあるかどうかに人が敏感になったってことだと思います。もちろん本にかぎらずですが。

 ネットでのオススメは、顔が見えないのをいいことに嘘やデマが多く流れています。
 そんな環境で生活している現代だからこそ、人はリアルを、オススメしている人の顔の見える嘘のない本当のオススメを求めているのではないでしょうか?
 なのに、お客様はリアルを求めているのにもかかわらず、リアル店舗はデータ化されたランキング商品ばかりならべたり、自分が読んでもいない本をあたかも読んでいるかのように嘘を並べて売ったりしていればそれは「本が売れない」になるのではないでしょうか?

 データがいけないとは思いませんしむしろお客様の気持ちや時代の流れを知るためには、なくてはならない大切なものだと思います。
 でもそれに縛られてしまうのは違う。
 データに使われる ではなく、データを使わないと なのです。

 ニコニコ動画がなぜ「ニコニコ超会議」というリアルに今いき着いているのか?
 なんてことを考えてみると、よりネット依存社会でのリアル店舗の役割が見えてくるような気がします。
 こんな考えのもと私はデータを使い、当店に来ていただいているお客様の気持ち、時代の流れなどを考え本の発掘を行っております。


 TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ店ではそうした本のを掘り起こし、これからも足を運んできて下さる方がワクワクするような場でありたいと思っています。

 最後に、宣伝(?)です!
 2月に双葉社さんから文庫『どんでん返し』(笹沢左保 著)が発売されます。
 こちらも私がどーしても「今」読んでほしいと思い、新装版を出していただけた作品です。
 また表紙、帯の方もプロデュースさせていただいておりますので、よろしければぜひお手にとっていただければと思います。

(TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ店 栗俣力也)


TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ店
〒100-0006
東京都 千代田区有楽町2-7-1 有楽町マルイ8F
TEL:03-6738-3838
営業時間:朝 11:00~夜 09:00(平日・土曜)
朝 10:30~夜 08:30(日曜・祝日)  ※ほかマルイに準ずる

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