本屋さん発!

第24回 旭屋書店 KuLaSu season なんばパークス店発!

2014.03.29更新

第24回

 どうも、こんにちは。
 旭屋書店 KuLaSu season なんばパークス店の礒部と申します。

 わたくし、かれこれ8年ほど書店員をやっておりまして、現在の担当は話題書やフェア、ビジネス書といった、なんだか欲張りすぎなかんじで絶賛受け持ち中です。

 えー、今回の寄稿のお話ですが、軽い気持ちでお引き受けしたものの、凡人極まりない私が、「本屋とはなんぞや、書籍業界の行く末はいかに。」といった話を披露できるわけもなく、できることといったら、書店員の日常をお伝えすることぐらいなもんで。

 どのような方々が読まれていらっしゃるのかわかりませんが、精一杯綴らせていただきたいと思います。

 まずは、私の勤める店舗のご紹介を。
 旭屋書店といいましても、写真を見ていただくとおわかりになられるかと思いますが、雑貨や服飾も一緒に販売しておりまして、さらにはマザー牧場というソフトクリームの大変おいしいカフェや、カルチャースクールの産経学園も併設している、今流行の複合店でございます。

 私はずっと、いわゆる普通の書店に居ましたので、この店舗に異動が決まったときには、「わーい!オシャンティ〜!什器も魅力的!できること無限大〜!」と、密やかに胸を高鳴らせていました。

 うちの店舗の棚の構成も、ちょっぴり個性的。
『インスピレーションをあたえてくれる本』や、『本のゆたかな世界』など、棚のサインも見逃せません。そのかわり、置いていないジャンルの本もたくさんございまして、お客様にガッカリされることもあります。

 現在開催中のフェアは5つほどありますが、中でも個人的にニヤニヤしているのが、『あなたのための いわなみ少年文庫フェア』です。

第24回

 どうですか、見てください、この素敵なフェアタイトルパネル。これは岩波書店の営業担当の方が作ってくださった、わたくしお気に入りのパネルです。
 岩波少年文庫は、エンデのモモをはじめ、国内外の名作がたくさん刊行されています。
 表紙のデザイン、文章の質感、フォント、いたるところが私の好みで、この魅力をぜひ皆さんに知ってもらいたくて、開催しました。

 フェアをしていて毎回感じるのが、書店員としては知っていて当たり前の本が、お客様には新鮮だったりするんだなぁ、ということ。
 当店は、ジャンルに関係なく商品展開しやすいので、今回の少年文庫しかり、普段書店に行っても目に留めないものをご提案できるのですが、お客様が「こんな本あったんやー!」と言うてはるのを聞くと、嬉しくなります。

「リアル書店で本が売れない」、と言われていますが、売れない理由のひとつに、お客様が本を知らないということも含まれているような気がします。
 本好きの方には、少々物足りないところもあるだろうなーと思うのですが、当店では気軽に本に触れてもらえたらいいなと。

 本1冊作り上げるために、細かい工夫や、たくさんの思いがつまっている。そんなことも知ってもらえたら、書店冥利に尽きると思っています。

 店内でカゴいっぱいに商品を入れてくださっているお客様を発見すると、もう抱きしめてしまいたくなりますし、フェアの商品を何点も買ってくださるお客様には、居てもたってもいられなくなって、つい話しかけてしまいます。
 こちらから話しかけると、はじめはビックリされるのですが、好きなものの話で盛り上がれるのって、なんて楽しいんだ〜書店員やっててよかった〜と、勝手に幸せ感じたりしています。

 そうだそうだ。
 書店のお話ばかりしてしまいましたが、イベントなども開催していて、最近はワークショップを元気いっぱい行っております(詳しくはHPをご覧下さいませ)。

 雑貨も、ステーショナリーやキッチングッズ、くるみやアーモンド、ジャムなんかも幅広く取り扱っています。

 近頃、こういった業態のお店が増えていて、おもしろいことやってるお店を発見すると、『むむ、ええなぁーそれやりたかってんなーくっやしーい』となったりするのですが、刺激を受けて、またひとつ頑張っちゃるぜ、ともなるわけで。
 ほんとは、大阪ミナミの書店でタッグ組んでイベントなんぞやってみたいとか、夢見ています。
 難しいだろうな。でもやってみたいな。

 書店にも、まだまだできること、たくさんある。
 お客様に楽しんでもらえるような、リアル書店でいたいと思います。

 エイエイオー!


旭屋書店 KuLasu season なんばパークス店
〒556−0011
大阪市浪速区難波中2‐10‐70 なんばパークス5階
TEL:06−6641−4310
HP:http://kulasu.jp/
営業時間:11:00〜21:00

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