本屋さん発!

第27回 古本ブックエンド

2014.05.11更新

 全国のミシマガジン読者のみなさんこんにちは。
 富山県の総曲輪(そうがわ、と読みます)通りという商店街を一本横に入った長屋にひっそりと佇む古本屋、ブックエンドです。

 高岡市で古本屋を営む上関文庫の石橋と、富山出身で金沢市の古本屋、オヨヨ書林の山崎(私です)のふたりが本を持ち寄って、藤子不二雄スタイルでの共同経営。そして、まわりからは「社長」と呼ばれている女性スタッフを加え、3人交替で店番をしています。

 成り立ちは、どの町にいってもまず古本屋を探すことから始めるふたりが、金沢駅のおでん屋で酔っ払い、「富山のまちなかに古本屋がないのはつまらない」「富山に古本屋をつくろう」と盛り上がったものの、すっかり忘れていたところ、それを知った「社長」が物件を探してきてくれて、見切り発車。ブックエンドの店名は、これまたコンビのサイモン&ガーファンクルのアルバム名から。

 開店が、2012年の5月11日。もうすぐ2周年を迎えます。はやいものです。

 店のつくりは1階、2階、各5坪ほどの広さに、文芸書、映画、音楽から、美術書もあれば、絵本や料理本のコーナーもあり、ゆるめに選ばれた本がざっくばらんに並べられております。2階では、ときおりワークショップやトークなどのイベントも行っています。
 数年の営業を経て、お店を中心とした繋がりも生まれ、地元のいろいろなひとのアイデアや力を借り、全国各地の本のイベントに刺激を受けつつ、「BOOK DAY とやま」という、楽しいイベントを立ち上げることが出来ました。

 第1回目は、昨年(2013年)の6月に。富山のサブカル人が大集合した一箱古本市と併せて、「本をつくること 本屋をつくること」と題し、東京から夏葉社の島田潤一郎さんと、ライター・編集者の北條一浩さんをお招きしたトークイベントを開催。第2部には京都の古書ダンデライオンの中村明裕さん(こちらも3人の共同で町家古本はんのきを運営)と、岐阜は徒然舎の深谷由布さんも登壇し、たいへん興味深いお話を伺いました。前夜祭と打ち上げの熱量は、いまでも語り草となっております。

 そしてつい先日、2014年4月26日、27日の両日に第2回目を開催しました。
 初日(26日)は、画家の牧野伊三夫さんをお招きして、井伏鱒二の『山椒魚』を画題とした、朗読ありの絵画教室と、美術同人誌『四月と十月』30号記念トーク。
 続いて2日目(27日)は、富山県内で10数年ぶりに、北陸の古書店が集まっての古本まつりを、市民プラザで行いました。年配の店主やお客さんからは、「懐かしいね」「またやりたいね」なんて声も。
 別会場となるグランドプラザでは、前回に引き続き一箱古本市。そして、新刊出版社の出張ブースのテントが並びました。地元の桂書房さん、Itonaさん、亀鳴屋さんなどといっしょに、ミシマ社さんにも富山合宿と称し、社員総出で出店していただき、富山のお客さんにとっても、たいへん貴重で、刺激的な一日となりました。

 また、先日ミシマ社さんから『逃げない・めげない カイシャ道』を上梓された藤井大輔さんが、ブックエンドのお客さんで、いつもビールや鱒寿司を差し入れてくれるピストン藤井さんの実兄ということもあり、実現の運びとなった藤井大輔さんと三島邦弘さんのトークイベント 「『カイシャ道』と『シュッパン道』」(アート・ディレクターの尾原史和さんが飛び入り参加)も盛況のうちに終了しました。その合宿の打ち上げがまたすごかったとのことで、それにつきましては、いずれミシマ社さんから発表があるかと思われます。

 そして最後に、ブックエンドとミシマ社さんとの出会いのきっかけとなった、ピストン藤井さん(藤井大輔さんの妹で、自費出版の小冊子『文芸逡巡 別冊 郷土愛バカ一代!』を主宰)のことについては、どうしても書かなければならないと思うのですが、字数がつきました。

 ちょうどいいタイミングで、東京・不忍ブックストリートの一箱古本市の発起人である南陀楼綾繁さんと、ピストン藤井さん、そして私の3人でのトークイベントが5月30日、当店の2階でありますので、ご興味ある方は是非。

 なんだか宣伝ばかりになってしまいたいへん申し訳ありません。
 この、続き(蜃気楼を渡った女編)は、また機会があれば。

(山崎)





古本ブックエンド
〒930-0083
富山県富山市総曲輪2-7-12
電話:076-493-6150
営業時間:12:00 〜 19:00
定休日:水曜日


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ミシマ社編集チーム

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