本屋さん発!

第41回 ハイパーブックスゴウダ発!

2014.12.14更新

 本が好きというより本屋が好きな私にとって「本屋さん発!」はミシマガジンの中でも楽しみなコーナーのひとつ。そのコーナーに、なんの変哲もない当店が登場させていただけるとは・・まことに恐れ多いことです。ふだんの私のように楽しみにページを開いた方々、今回はさらりと読み流して次回の更新をお楽しみに。

 改めまして。大阪の郊外、茨木市にございますハイパーブックスゴウダです。
 茨木市で長く会社を構える、段ボールや建築資材や太陽光パネル設置を手がけるゴウダという会社の書店部門として、8年前に建った本社ビルの1・2階に入居する形で誕生した、まだまだ若いお店です。 本社ビルを建てる際に何かお店を、と地域の方にアンケートを取ったところ「書店」という希望が多かった、という経緯で生まれました。

 文具・雑貨を多くそろえていること、この規模としては珍しく理工・看護・教育書といった、専門書と呼ばれるジャンルにも棚を割いていることが大きな特徴でしょうか。
 茨木市の中心街からはすこし離れた場所、大きな国道近くにある郊外店という立地なので近隣の方はもちろん、少し離れた地区の方が通勤途中に来店されることも多いです。車での来店が多いことは、まとめ買いの多さ=客単価の高さにもつながっています。立地や営業時間といった条件面のメリットもあり、今のところは何とか好調な売上げを維持させていただき、この10月にはオープン以来初めてリニューアルを行いコミックと文具雑貨売場を拡大
いたしました。


 200坪というのは、なかなかに中途半端な大きさでして。超大型店ほどモノが揃ってるわけでもないし、小さな店のように割り切った品揃えにするのも難しい。それでもこの近辺では最大の規模です、文房具を含め来店される方はとにかくいろんなものをお求めになります。
 期待されたからには、できうる限り応えねば書店がすたる。地域の方に望まれて誕生した当店です、せっかくいらっしゃったお客様をがっかりさせて帰したくはないのです。

 目的買いのものがきちんと揃えてあること。探しやすいこと。見つけられなければ店員にたずねやすいこと。それにプラスして、自身でも気づかなかった「欲しかったもの」が発見できるように。大阪中心街の大型書店まで行かなくても本を選ぶ・買う楽しみを味わえる、茨木で一番の書店としてお役に立ちたい。立たなきゃいけない。


 書店がどんどん減っていく厳しい時代です。検索性や(アイテム数の多さという意味での)品揃えでは、ネットに敵わない。リアル書店の魅力をどう打ち出すのか、すべての書店共通の課題でしょう。書店のかたちは予想以上のスピードで変化していくのかもしれません、当店もずっと同じままでは居られないはずです。
 しかし本と人をつなぐという役割、書店員としての仕事の本質そのものは変わらないのではないでしょうか。それを軸に据えたうえで、どうすればこれからも街に書店が必要だと思っていただけるのか? 難しいですが、日々の仕事と、お客様と真剣に向き合いながら答えを探し続けていくしかありません。
 書店の存在理由を私たち自身が創り出せるのか。書店の未来を私たちは信じることができるのか。覚悟が問われる時代であると思います。

(森口俊則)





ハイパーブックスゴウダ

大阪府茨木市上郡2-13-14
電話:072-640-0907
営業時間:10:00〜24:00
定休日:無休

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ミシマ社編集チーム

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