本屋さん発!

第56回 宮脇書店総社店 発!

2015.07.12更新


 この度はミシマ社さんに奇行(寄稿)の機会をいただき、ミシマ社担当者さんの偉大さに頭が下がります(笑)。
 さて弊社は19年前の創業と言うことで業界では初心者クラスの存在です。40過ぎた建築屋の親父(私)が「本が好き」と言うインチキな情熱で転職したのが本屋経営の始まりでした。当時業界は下りのエレベーターに乗っていたにも拘らず、どこかお客さん(読者)を蔑ろにしているように思えました。全然親切心や敬意がなくてどっち向いて商いしているのって感じでした。でも流石に文化人の方々(シツレイ)がお気づきになって、どんどん改善・改革がなされ今現在に至るという感じでしょうか? 言い過ぎや勘違いあったらごめんなさい。あくまでも部外者から参加した私の感想です。
 お陰で店作りのテーマは創業時から明確でしたので、意外と早くお客さんに支持いただけた様に思います。要は殆んど基本の基の様な事でした。難しい話でなく例えば挨拶をとか、整理整頓を徹底するとかそんな話でしたから・・・嘘みたいな話ですけど、これがホントなんですよね(笑)。

 弊社は結構スタッフが多い方で(問屋さんから多いと言われるので)、それぞれがそれぞれの分野で気儘に(シツレイ)自主的に店創りに取り組んでいます。本が滅茶好きな人、殆んど読まない人。そこは様々ですが、好きな人は自分の思いで、読まない人は他人の思いで取り組んでいます(と言うと「誤字・脱字」みたいな話になっちゃいますが、ただ好き過ぎるのも知らなさ過ぎるのも過ぎるのはいずれにしても不安材料ですよね)。


 昨年の2月より店内に全国でも余り類を見ない「ヒロシゲマエ」なる文具・雑貨・食品・ミニイベントの異空間を創りました。正直言ってまだまだ答えは出ていませんが・・・。きっとまだこれからも長く続く答え探しになるのでしょう。ただ、「ヒロシゲマエ」ができたお陰で、本好き以外の人が本屋に足を向けてくださるようになりました。本ってご存じの様に返品きくじゃないですか、そうなるとちょっとお試し的な発想も許されるじゃないですか、でも雑貨や食品は全く返品できない世界ですから、こちらの感性や情報をキッチリ磨くしかないという事を考えるようになりました。自分が選んだものに最後まで責任を感じる。値下げしてでも売り切らないといけない。これって本来の仕入れと売りの商売の原理原則ですよね。まあ余り深刻になるとクリエイティブな仕事ができなくなるので、そこは決断の連続という事でしょう。お陰で脳が鍛えられる、感性が磨かれるんですよね。この思考回路をそのまま本の業にも取り入れていくと、もっともっと面白い本屋ができるかな、なんて思っています。
 イベントも結構していて、「ヒロシゲマエ」の一部に円型のキッチンを常設し、そこでミニイベント(実演販売、ミニコンサート、ワークショップなど)を開催し、体験型をテーマにチャレンジしています。一度体験に来て見てください。


 また、岡山市の町中の廃校「内山下小学校」を使って色々な人々が「ハイコーチャレンジ」というイベントをやっております。 その中の一つとしてヒロシゲマエからも出店しています。カフェの一角での展示ということでゆったりとした雰囲気に合うような雑貨商品と、「コーヒーと一冊」を中心としたミシマ社さんの書籍を一緒に展示・販売しております。
※ハイコーチャレンジについて詳しくはこちらhttp://haiko-challenge.com/


 弊社の最大のこだわりは、まず地域で楽しいほっとする場になることです。そのためには商いをしている自分たちが楽しくやっているかです。楽しくやるためには人・モノ・金そして心が要ります。全て重要なのですが特にその中でも「心」が最重要ですかね。やっぱりハートがないと、もの創り、人創りはできない。要は我々スタッフがまずは仕事を楽しくしていくことを心掛けないと次に繋がらない。またセレクトする指針や感性を理屈じゃなく見て学ぶ、聴いて学ぶことですね。そのためには多くの出会いが必要です。出会う機会をどんどん創りたいですね。そして何と言っても学びの実践です。これなくしてこだわりは生まれません。そしてその次に大切になるのはコミュニケーションです。コミュニケーションって言葉のキャッチボールの話だけじゃなくて、お客さんにどう伝えるかどう表現するのかです。『お客さんもスタッフも人が元気になる空間創り』これが最大のこだわりですかね。

三宅誠一

地元高校生による選書フェアも開催中!



宮脇書店総社店 ヒロシゲマエ
〒719-1125
岡山県総社市井手1049-1
営業時間:10:00~22:00(年中無休)
TEL:0866-92-9229
FAX:0866-93-3365
ホームページ:http://soja-jp.com/index.html
Twitter:@booksoja
Facebook:ヒロシゲマエ

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ミシマ社編集チーム

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