本屋さん発!

第74回 幸田駅前書店 発!

2016.05.22更新

 はじめまして。

 愛知県の三河地方、人口4万人の幸田町のJR幸田駅前にあります、小さな小さな本屋さん、幸田駅前書店の藤城博基と申します。

 この度は、はじめての日本全国に向けての発信に感謝しております。

 なぜ、本屋さんをはじめたのか?
 25歳から、ある書店チェーン店に18年半勤めてました。
 ほんとうは、早く仕事を覚えてすぐにでも、自分で本屋さんをやりたかったのですが、結婚して、家族が増えて、どんどん日常に追われ、なかなか独立できない感じでした。
 ましてや、町の本屋は、どんどんなくなっていく世の中の流れ!賛成してくれる方は、家族も含め、誰もいませんでした(心配してくれてた)。

 書店を辞めても、どうしてもやりたかったので、準備期間のあいだ、喫茶が楽しめる本屋にしたかったので、名古屋の料理教室に3ヶ月学びに行ったり、肉体労働を約2年ぐらいやりました。これはきつかったです。でも、ここであきらめたら、本屋さんできない!たとえやれたとしても、きつい時がある!このきつさを身体で覚えておきたかったのです。毎日、毎日、泥と、夏は汗だらけ。ケガもよくした。
 そうこうしてるうちに博基さんの、父さんのやりたい本屋がみてみたいと家族が言ってくれました。
 流れが変わりました!本気でやれば、想いは伝わる、話さなくても。

 僕の本屋さんのテーマは『表現すること』。
 何を表現したいのか?1年半やってわかってきたこと。生き方を表現したい。自分も悩んできましたが、皆さんがどんな生き方をしたいのか? どんな選択をして生きていくのか?そのお手伝いできる本に出会える空間を表現したい!日本の文化を大切にしたい!日本人が日本の文化を大切にしなくてだれが大切にする!

 毎日、本たちのそばにいると彼らが僕に話しかける。『本屋さん、ぼくたちを大事にして!それで、ほんとうに読んで欲しい人に引き合わせて!』 彼らは、叫ぶ!『わかったよ、僕にまかせて。うまいことやるから!表現するから』


 最初の1年間は、なるべく普通の本屋のフリをしました。 最初からは、自分の売りたい本が売れると、思わなかったので、まずお客様のことを知ることからはじめました。だから、違和感のない普通の本屋が必要と感じたのです。地域の人々を知り、どんな本に興味があって、どんな人がいて、何を考えて暮らしているのか?これは、僕にとって大切なことです。町の本やは、まちに寄り添って生きていかないといけない。うん。そこから、こんな本もあるよ!と提案すること、こんな生き方があるよ!と教えてあげる環境を作ること、選択の幅を広げること。そこから、少しでも、僕の売りたい本に近づいて欲しい。ここからやっと表現活動がはじまります。


 では、僕の売りたい本ってどんな本なんでしょうか?
 書店チェーンの時は、毎日毎日、大量の本が届く。良い本もあれば、こんな内容の本、ほんとうに必要か?まあホントに!ブームに乗ってしばらく、ちやほやされて、流れが終わればほったらかし。そんな本たちがかわいそうだ!流行に流されないで、いつの時代でも必要とされる本、例えば『暮らしの手帖』のような!(広告収入を取らない雑誌!今、NHK朝ドラの主人公が作った雑誌!)
 お金はなくて困るけど、書きたくない、伝えたくない記事のために広告収入をとるのは、どうなの?ほんとうに伝えたいことなら、、貧乏してでも伝えていかないと!本気で、ほんとうに伝えたいことを伝えていけば、時間はかかるかもしれないが、いつか、わかってくれる方が、増えていくんじゃないか!あと、ドキドキする本、インスピレーションを刺激する本、大切です!


 完成は、ありません、いつも変化して。
 僕は信じてます。だって、怖くてしかたないけど、誰かが伝えていかないと。次の世代に!日本の良さを伝えていかないと!そんな感じで、毎日、生きてます。

 最後に、僕の生き方に賭けてくれた、家族、お客様、すべての方に感謝して、いつか恩返しできるような本屋さんを営んでいきたいです。

 ありがとうございます!よろしくお願いします。


(藤城博基)








幸田駅前書店
〒444-0116
愛知県額田郡幸田町芦谷幸田34
営業時間:10:00~20:00 不定休
TEL:0564-63-1446
HP:http://morrisseyhonwatomo.wix.com/kotabooks
Facebook:https://www.facebook.com/kotabooks/
Twitter:@morrissey391416

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