本屋さん発!

第80回 文教堂 札幌大通り駅店 発!

2016.08.28更新

 文教堂札幌大通り駅店・書店員のN岡と申します。ミシマガジンをお楽しみの皆様、始めまして、こんにちは。英語で言えば Nice to meet you.でしょうか。あなたに会えて良かった。急にJPOP臭がしますね。日本語で初対面で「あなたに会えて良かった」とはなかなか言えません。言葉って不思議です。そんな不思議な「言葉」が詰まった「本」というものを日々皆さんに紹介したり、おすすめしたりしております。

 当店ではコーヒーやビールは提供しませんし、イベントなどもたまにしかやりません。すごく狭い店なので、スペースを使ったセンスのいいディスプレイもできません。ただ、いい本を紹介したい!という欲望だけ異常に強いです。ミシマ社さんには仕掛け屋チームがあるそうですね。私は独り仕掛け男です。少しさびしいですが、お客様がいい反応してくれた時はニンマリします。欲望が異常に強いニンマリ仕掛け男。気持ち悪いですね。

 一期一会という言葉があります。こちらも少しJPOP臭がする言葉ですが、書店にとっては大事なキーワードたりえます。ふらっと入った本屋で一生を左右する本と出会った、なんてよくある話。

『自殺』クロード・ギヨン、イブ・ル・ボニエック(著)/ 五十嵐 邦夫(翻訳)(徳間書店)


 高校生の時。僕はふらっと入った書店で1冊の本に目を奪われた。というより心を奪われてしまった。「自殺-もっとも安楽に死ねる法」真っ青の表紙が冷酷も、何かを熱く訴えてくる。

 この本は手にとってはいけない。この本は買ってはいけない。親に心配される。そばに置いておくと万が一その気になってしまった時困る。逃げるようにその場を立ち去るも、なぜか売り場の前をいったりきたり。結局は強い欲望に打ち勝ち汽車に飛び乗るも、ブザーが鳴り響く中飛び降り下車、かっさらうように本を購入したのであった。病んでるよね。

 特にこの本が一生を左右した訳でもなく、1回読んでこんなもんかで終わり。親に心配され具合はハンパなかったけど笑。
自分にとっては強烈な書店での体験でした。



  

 今はすっかり更生し、こんな本を日々仕掛けています。
 どの本もある程度ニンマリできました。



 僕たちはいつだってここにいます。とっかえひっかえいろんな出会いを提供いたしたく、キューピッドよろしく弓を構えてあなたを待っています。ぜひ、当店で一期一会っちゃって下さい。あっ、変な言葉を使ってしまいましたねえ!

 息子が頻繁に使う変な言葉、「ワンチャン」。先日私も調べました、スマホで笑。スマホって何でも出てきます。でもイマイチ信憑性が無い。スマホをドラえもんのポケットになぞらえる向きがあるようですが、違います。ドラえもんのポケットには「未来から来た」という強烈なバックグラウンドがあります。おいおい大丈夫かよ、って道具でも未来世界では実用化されているとなると受け入れざるを得ない。ありますか、スマホの情報にバックグラウンド。その点、本の情報にはあります。著者、編集者、校正の方、エデュトリアルデザイナー、印刷の方それぞれがプロです。生半可なことはできません。出版後でもおかしな点が発見された本は即刻回収されます。おかしな内容の本は存在できないのです。書店もプロです。

 反省して、本で調べました。

 現代用語の基礎知識-ワンチャンス。一つの可能性、期待。「それ、ワンチャンある?」

 息子は「期待」の意味で使ってるなあ...、ありがとうゲンキチ!

 つまり何が言いたいかと言うと本は素晴らしい!ということ。

 系統立てて勉強したいときは本がいちばん。先人たちがすでに試行錯誤してくれています。

 ってことで、

書店の未来、ワンチャンあるぜ!


文教堂札幌大通り駅店
〒060-0061
北海道札幌市中央区南1条西4丁目
日之出ビルB1・B2
電話番号:011-200-5655
営業時間:平日 8:30~22:00/土日祝 9:00~21:00
無休
アクセス:地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」直結

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