本のこぼれ話

ソラリーマン 番外編 1

2015.10.23更新

家族のなかに生きる、ソラリーマン。

 お久しぶりになります。写真家の青山裕企(あおやまゆうき)です。
 もう5年前になります。私の記念すべき1冊目の著書『ソラリーマン 働くって何なんだ?!』(ピエ・ブックス)を紹介していただいた記事からの縁で、今までにミシマ社より、2冊の本を出すことが出来ました。

詩人の谷郁雄さんとの写真詩集『透明人間 再出発』
女性の撮り方を自伝的エッセイで綴る『<彼女>の撮り方』

 そして、私のライフワークでもあります『ソラリーマン』は、今年の3月に出た『むすめと!ソラリーマン』(KADOKAWA/メディアファクトリー)で、3冊目。そして、ソラリーマンを撮りはじめて10年目になります。

 はじめは、ひとりだった『ソラリーマン』。
 私はソラリーマンに、亡くなったソラリーマン一筋の父親像を、重ね合わせていました。



 そして自分も年を重ね、周りの同級生たちは、どんどん父親になり。
 まだ子供はいませんが、私も父親世代になってきたんだなあ...ということで、作品も変わりつつあります。




 そんななかで生まれた『むすめと!ソラリーマン』の撮影を通して、私は、

 家族のなかに生きる、ソラリーマン。

 を描いていきたいんだ、今は。と、はっきりと気づくことが出来ました。
 家族の持つあたたかい関係性、時に冷めた部分もありながらも、結局は血の繋がりというものの尊さを、感じずには、いられません。

 そんなことを考えながら、私は今年から、海外でのソラリーマン撮影を実施することにしました。
 あくまでも『ニッポンの、ソラリーマン』を描きたいと考えているので、
海外で撮影しても、ソラリーマンは日本人が多めになっていますが、
外国のソラリーマンだって、いいですよね。

 私は、人はみな個性的で、魅力的。

 をモットーに、写真を撮り続けています。
 『ソラリーマン』のこれまでの10年を振り返りながら、
2015年9月。ニューヨークで、私はあらゆるソラリーマンを撮影してみました。

 今回は、そんな自由なソラリーマンたちを、紹介いたします。
 そして、これからのソラリーマンを、私はミシマ社と共に、考えてゆきたいと思っています。

 そう。家族はちゃぶ台から、はじまるんです。
 ちゃぶ台から、世界へ。ソラリーマンは、まだまだ跳び続けます。











































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青山裕企(あおやま・ゆうき)

1978年愛知県名古屋市生まれ。2005年筑波大学人間学類(心理学専攻)卒業。2007年「キヤノン写真新世紀」優秀賞(南條史生選)受賞。
サラリーマンや女子高校生など“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作している。
著書は『ソラリーマン』『思春期』(ピエ・ブックス)、『スクールガール・コンプレックス』(イースト・プレス)、『〈彼女〉の撮り方』(ミシマ社)など。
好きな食べ物は、抹茶系全般とココイチのカレーと一蘭のラーメン。好きな動物は、ペンギン(グッズ収集家)。誕生日の覚え方は、「よい子(4.15)」。
長所は、晴れ男。座右の銘は、「愛嬌は、老けない」。

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