ホんまかいな通信

第2回 本を作ったりする方のホホホ座のことはよくわからないのでとりあえず店の方のホホホ座に行ってみた通信

2016.02.07更新

というわけで今回は、京都浄土寺にあるホホホ座本店に行っていろいろと見聞きしてきましたので、そうして知れた、そうだったのか店の方のホホホ座!的な細々をご報告さしあげたいと思います。プロの手によって、すでに雑誌などでさんざん紹介されている大人気のホホホ座本店について、私のような前後不覚の素人がのこのこ手ぶらで出向いて行って、なにか新しいニュースを掴み取って帰ってくることができようなどとは全く思えないのですが、せいぜい修学旅行生のSNS発言、「奈良の大仏、想像以上に大きかった」みたいなことで終わらないようにがんばりたいと思います。

その日、私は自分の店をアルバイトの人に任せて、ホホホ座に向かいました。つまりアルバイト代を払って店番を頼み、ホホホ座の取材に行ったということです。つまり、6200円払ってホホホ座の見学に行った、ということですが、まあそれはいいとして、ホホホ座に行くにはバスに乗ります。丸太町通りを東へ、白川通りでどん突いて北へすぐ、錦林車庫駅で下車。ラーメン川藤が見えたらもうその向こうです。オススメは北東方面から流れてくる小川の沿道を下から鉤形に上へ、橋を渡って西へ、ちょっとだけややこしく行く行き方です。ホホホ座の入っているハイネストビルへは毎度この行き方です。この近距離内にラーメン屋の横から北へ順に間を置いて並ぶ、みなみ→ようわからん古道具屋→田中美穂植物店、などを横目にほんの寸時、みんな店やっとんなーとかテキトーなこと思いながら歩くのが、なんかいいのです。とは言えこの日は車で行きました。ハイブリッドレンタカー、プリウスです。それで今言った行き方でホホホ座まで一気に、店前に横づけです。車でグイッと、鉤形の最終コーナーをカッコよく回る時、それでも目に入ってくるのはやはり、何を売っているのかようわからん古道具屋さんでした。あそこは本当に気になります。実はファンが多いと聞いています。皆さんもぜひ行ってみてください。

車を降りて一目散にトイレへ駆け込みます。トイレは2階のホホホ座の前にあります。ハイネストビルは白っぽいレトロな古ビルで、トイレは和式ですが、しっかりしゃがみこみ可能なじゅうぶんな広さがあります。左京区域の古いお店には時々、天命を反転させようとしているのか、7くらいしかしゃがみこめないトイレや、左側3右側7のトイレがあったりでアヴァンギャルドなのですが、ハイネストビルはスタンダード10なので安心です。スタンダード10タイプであるのなら呼吸は丹田腹式で、遅筋のバネを端から端まで使った余裕たっぷりの波動でもって難なく押し出すことができます。目を閉じると、あぁ、海が見えます。私の海は、瀬戸内の海です。。出てきました。

さて、瀬戸内といえば2階のホホホ座のリーダー、松本さんです。松本さんはあまり水気を摂りません。だからなのか少し、押し黙った知床の猛禽のような印象を受けがちですが、とてもフレンドリーでお喋りで、こちらが黙っていても独特の切り口でもっていろんなことを話して教えてくれるのです。松本さんが担当する2階のホホホ座では、古本と、器や箸など、作家さん手作りの生活雑貨を販売しています。コンビニでもらったプラスチックのスプーンを洗って使っている私としては、お箸ひとつ見るのにも相当な集中力を発動しなければならないのですが、これがやはり不思議なもので、お箸を手に取って、見て、触って、ここをこうするのは難しそー、などと思いつつその時間に留まっていると、なんというか、そのお箸に手をかけていた作者の時間が、こっちに移ってくるのですね。気がつけば感想の一つも言えるくらいには馴染んでいる。って、「いいっすねー」とかそんなんですけど。

そしていよいよ、ホホホ座の1階部分へ、2015年の4/1にオープンした新店へ足を踏み入れます。もうすぐ1周年なんですね。白壁にゴツンと頼もしい黒の本棚、中央展開用の平台は広くて清々しいです。 各ジャンルの新鮮なオススメ本が能うかぎり面で並べられていて、まず、目は自然と、物体を眺める目になっていて、そこんところから通常の本屋に入った感じとは、体験が違うようなのです。選ばれてある本たちは、ホホホ座にとても似合っているように思いました。全体の印象としては、キャップをかぶった男の料理人が作る、うまい飯(めし)。なんとなくもぐもぐしていると、「表のおっさん臭い車、カジくんの?」とホホホ座の大リーダー、山下賢二が話しかけてきました。「オレのじゃないけど、オレのやで。」と答え、それから30分ほど、本を作ったりする方のホホホ座の話を聞き、水面下で現在進行中の驚くべきAプランやらBプランについて初めて知らされ、ホホホ座おそるべし、と唸りっぱなしであったのですが、それをここで早まって報告するワケにはまいりません。近日中に満を持してホホホ座の方から発表があるかと思います。ご期待ください。

いやー、ホホホ座、想像以上によかった。

※ ホホホ座には、駐車スペースが1台分あります。満車の際には、近くのパーキングへ駐車するようお願い申し上げます。

左からホホホ座の、松本伸哉と山下賢二。

つづく。

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加地猛(かじ・たけし)

ホホホ座座員。本業は100000tアローントコ店主。

京都市役所の横でレコードと古本を売り買いしている。42歳。太ったり痩せたり太ったり。だいたいだらしなく太っています。申し訳ない。

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