じゃり道本屋さん日記

第3回 本屋さんで遊ぼう

2014.12.04更新

 ベンチがあったり、コーヒーが飲めたり、読み聞かせがあったり、サイン会があったり、トークショーが聞けたり、料理教室をしていたり、ワークショップに参加できたり。あるいは原画展をしていたり、突然手品が飛び出したり、プロレスをしていたり、お酒が出てきたり。世の中の本屋さんにはほんとうにたくさんの仕掛けが企画されています。ときに100人以上の人たちが目を輝かせ、一夜にして信じられない冊数の本が売れることもあります。そんな空間に身を置くことはとても貴重な体験です。

 ミシマ社の本屋さんもまた、本屋であり、休憩所であり、イベントスペースでもある空間です。

 昨日のこと。営業日でもないのにミシマ社の本屋さんは、たくさんの人であふれていました。写真家・吉田亮人さんの初の写真集をみんなで作る会が催されていたのです。一枚一枚バラバラの紙の状態から、一冊の本を縫い上げるというワークショップ。一冊が仕上がるたびに歓声があがります。開始時間も終了時間もなく、自然と集まってきた方々の達成感に溢れた笑顔が印象的でした。


 来週12月8日(月)の夜は、「百々ナイト」。関西でもっとも忙しい本屋さんのひとつ、紀伊國屋梅田本店の百々典孝さんをお迎えし、参加者の皆さんも交えて今年一年の本との出会いを振り返ります。一冊の本からつながる出会いに期待が膨らみます。

 さらに来月は「もりもりナイト」なる謎のイベントも進行中です。なんでも今世紀最高の一冊を選出する会なのだとか。いったいどうなることやら、まだ誰にもわかりません。

 その一方で、静かな本屋さんにもうれしい出会いがあります。
 先週の営業日。一冊の本を購入されたお客さんに何気なく「どちらからいらしたのですか?」と問いかけると、「青森から」とのお返事が。まさか本屋さんのためだけにはるばる来られたわけではないでしょうが、青森から京都までの旅の途中に選んでいただいたことはとても光栄なことでした。

 また別の日、そろそろ店じまいをしようかなという時間にひょっこり現れたのは、大阪のとあるT書店で働くSさん。普段は版元の営業と書店員という立場でも、ここでは本屋さんとお客さん。本のこと、本屋さんのこと、仕事のこと、今日のこと、のんびりお話しするうちに、お互いにやりたい企画やフェアの話が自然とかたちになっていきました。

 日本中の本屋さんで交わされているであろうささやかな会話。休日のひとときを本屋さんで過ごす。ただそれだけでも充分に贅沢なイベントなのかもしれません。




ミシマ社の本屋さん
京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
営業:毎週金曜日の11:00〜17:00
電話:075-746-3438
京阪電車・神宮丸太町駅2番出口から南へ徒歩1分
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12月の開店日(毎週金曜日、月に1回土曜日)
5日、12日、13日、19日、26日
※ 今月の土曜日オープンは13日です!


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ミシマ社の本屋さん

出版社・ミシマ社が運営する小さな本屋「ミシマ社の本屋さん」。2014年3月まで京都府城陽市で営業しておりましたが、京都市内にて2014年10月3日(金)より営業再開。毎週金曜日、最終土曜日の13:00~19:00の開店です。

京都市左京区川端丸太町下る90-1
京阪神宮丸太町駅から徒歩1分

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