じゃり道本屋さん日記

第4回 本屋さんでお買いもの

2015.01.08更新

 年末から年明けにかけて町が異様にキラキラしています。どのお店もいつもより賑わっている気がします。
 たいていの本屋さんも、カレンダー商戦、クリスマスの怒濤のラッピング攻勢から、年末年始の長期休み前に入荷する大量の雑誌の山との戦い。店内もレジの中もにぎわっています。テキパキと店内を走り回る書店員さんの姿を横目に、本を選ぶのもなんだかせわしなくなります。

 当店も例外ではなく、年内の最終営業日の朝をバタバタと迎えました。といっても大量の本が入荷したのではありません。福袋の準備に追われていたのです。


 本屋さんで福袋。
 あまり耳にしたことがないかもしれません。ジャンルも出版社も値段もバラバラな本を詰め合わせ、デッチたちが一つ一つの袋に名前を付けてくれました。
「白い本、あつめてみました。」「生のトラベル」「1900年から そして、今、会議」
 なんとなく想像がつくものからまったく意味不明なものまで、いろんなタイトルがつけられた袋が並びます。普段はぜったいに手に取らない本が入っているかもしれない。聞いたこともない作家さんの本が入っているかもしれない。そんな偶然の出会いを楽しんでいただけたらと思います。

 本を選ぶ基準はいろいろです。ドラマの原作だったとか、好きな作家さんの最新刊だとか、タイトルがやけに気になるとか、カバーのデザインを見てとか、帯文に魅かれてとか、立ち読みしてたらやめられなくなったとか。もしかしたら、いい匂いがしたからとか、掌にフィットするサイズだったとか、そんな選び方もあるかもしれません。

 本は、新刊書であれば日本中どこにいても同じ価格で同じ物が手に入ります。どんな本屋さんで買ったか、ということはほとんど重要ではありません。本屋のオヤジさんが店番する個人商店でも、ショッピングセンターの中に広がる広大な書店でも、タイトルと著者と出版社がわかれば全然見当違いの本が出てくる、ということはほぼありません。そこに商品さえ置いていれば、いつでもほしいものが望んでいた状態で手に入る。
「同じ本だけどとなりの店のほうがページ数が多くて損しちゃった」とか「先週まではハッピーエンドだったのに今週からは全員死んじゃうオチになってた」ということは起こりません。
 それが本屋さんで本を買うことの安心感でもあります。

 でも。その一方で、この店でしか買えない本や、どうしてもこの店で買いたい本といった本があります。家の本棚に入ってからも買ったときのことを思い出すような。中身はさておき、本を買ったということが一つの思い出になるような。

 福袋にはどんな本が入っているかはわかりません。あけるときのドキドキワクワクを楽しみに、本を買うことをちょっと遊んでみてはいかがでしょうか。


「本屋さんの福袋」
5冊入り5000円(税込)
ミシマ社の本が必ず一冊入ります。

遠方からのご注文も承ります。
下記に、お名前・ご連絡先・お送り先を明記のうえ、
件名を「福袋希望」としてお送りください。
hatena@mishimasha.com

お支払方法は折り返しご連絡いたします。
なお送料は別途ご負担ください。

ミシマ社の本屋さん
京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
営業:毎週金曜日の11:00〜17:00
電話:075-746-3438
京阪電車・神宮丸太町駅2番出口から南へ徒歩1分
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1月の開店日(毎週金曜日、月に1回土曜日)
9日、16日、23日、30日、31日
※ 今月の土曜日オープンは31日です!


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ミシマ社の本屋さん

出版社・ミシマ社が運営する小さな本屋「ミシマ社の本屋さん」。2014年3月まで京都府城陽市で営業しておりましたが、京都市内にて2014年10月3日(金)より営業再開。毎週金曜日、最終土曜日の13:00~19:00の開店です。

京都市左京区川端丸太町下る90-1
京阪神宮丸太町駅から徒歩1分

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