じゃり道本屋さん日記

第6回 本屋さんの時間

2015.03.05更新

 本屋さんの店内には柱時計がかかっています。
 かわいい船のキャラクターは『はやくはやくっていわないで』(ミシマ社刊)でおなじみの平澤一平さんか手作りしてくださったもの。この時計、オープン当初から7時55分をさしたまま動きません。修理したらいいのでしょうが、なんとなくそのままにしています。


 時計のせいではないでしょうが、当店のお客さんの滞在時間はとても長い。2、3時間いる人は珍しくなく、中には昼前から閉店までくつろいで行かれる方も。
 ちゃんと計ったことはもちろんありませんが、数十分で帰ってしまう方はほとんどみかけません。一般的な駅前の書店での滞在時間の平均は30分ほどだとか。レジ前につまれた目当ての週刊誌をさっととりレジを済ませて店を出るまで数秒、といった方もよく目撃します。

 週刊誌も人気のコミックもない当店では、靴をぬいで畳の間に上がり、こたつに足を入れてみれば、あっという間に時間が過ぎていきます。
「実家に帰ってきたみたい」とか、「おばあちゃんちを思い出すなあ」と呟く人も少なくありません。お茶でも出さないとまずいんじゃないかと思うほどくつろいでいる方もいてどきどきします。


 そんな本屋さん、オススメの時間帯はオープン直後の11時から14時くらいの間。縁側に日差しが入り、冬でもポカポカと暖かい。金曜日のこの時間はお客さんも少ないので貸切状態です。お客さんのいない日はミシマ社のメンバーがのんびりゲラを読んでいる姿も何度か目撃されています。「今日はお客さん来てくれるかな・・・」というそわそわした気分さえなければ、僕はこの時間が一番好きです。
 夕方ちかくになると、徐々にお客さんが増えてきます。はじめは恐る恐る覗き込んでいた方も、あいさつを交わしこたつに入ってしまえば、あとは初対面のお客さん同士で盛り上がっていることも珍しくありません。本の話はもちろん、京都の話、出身地の話など話題は尽きろことがありません。わいわいと賑やかにお話したい方はこの時間が楽しいです。

 いろんな時間が流れる、本屋さんで過ごす一日。ぜひお気に入りの時間をみつけにおこしください。

ミシマ社の本屋さん
京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
営業:毎週金曜日の11:00〜17:00
電話:075-746-3438
京阪電車・神宮丸太町駅2番出口から南へ徒歩1分
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3月の開店日(毎週金曜日、月に1回土曜日)
6日、13日、20日、27日、28日
※ 今月の土曜日オープンは28日です!
※ 3月22日(日)は14:00〜 サポーターDAY!ミシマガサポーターのみ参加可能のお祭りを開催します!


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ミシマ社の本屋さん

出版社・ミシマ社が運営する小さな本屋「ミシマ社の本屋さん」。2014年3月まで京都府城陽市で営業しておりましたが、京都市内にて2014年10月3日(金)より営業再開。毎週金曜日、最終土曜日の13:00~19:00の開店です。

京都市左京区川端丸太町下る90-1
京阪神宮丸太町駅から徒歩1分

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