じゃり道本屋さん日記

第14回 本屋さんの冬

2015.11.07更新

 季節がじわりと変わっています。

 ふと気がつくとシャツをもう一枚羽織っていたり、みまわすともう日がかげっていたり、暖かいお茶を飲むようになったり。
 本屋さんにも冷たい空気が流れ込んできました。何気なく抜き取った本が思いの外ひんやりとしていて驚かされます。

 そして、本屋さんの庭にも冬が近づいています。朝、池を覗き込むと「エサをくれ!はやくくれ!」と身を乗り出してくるチバちゃんが、気だるげにこちらを一瞥するだけ。
 いつもならふわふわ浮かぶ小さなエサをジタバタしながら一生懸命追いかけるガリも、池の底にじっとしています。木陰にじっと潜んでいるペクとエスは、こころなしか普段より身を硬くしているように見えます。甲羅はいつも固いんだけど。

 4匹とも動くスピードはのろのろとしていて、目は半開き。ぼーっと空を眺めていることが多くなってきました。少し暖かくなってきたお昼頃に、ようやくすこしづつ動き出します。動いたかと思ったら日向でぼんやりしたり、ぽかりと池に浮かんでいるだけだったり、全然覇気がありません。


 冬眠の季節がやってきたのです。

 気温が下がるとともに体の動きが鈍くなり、ついには眠ってしまうカメ。
 去年の冬も、眠りこけるカメたちはダンボールに入れられていました。春になり、ダンボールを蹴破らんばかりに大暴れしながらこの庭にやってきました。そして今年もまた、カメたちはダンボールに入れられて冬の間は別の住処に引き取られていきます。
 この庭に戻ってくるのはまた来年の春です。


 カメたちがいなくなった庭がどんな景色になるのか、全く想像がつきません。毎月2、3人のカメ目当てに来られていたお客さんはまちがいなく来なくなるのでしょう。そんなことを思いながら、もうしばらくは動きの鈍くなってゆくカメを眺めていたいと思います。

 一方、店内ではそろそろコタツを出す準備が始まります。
 一度入ると抜け出せなくなる天国のようで地獄のようなコタツ。夏の間は「落とし穴」などと呼ばれ、時に邪魔者扱いされていたコタツ。どこからかスキマ風が吹き抜ける当店では、突如ありがたがられる冬の必需品です。
 冬のミシマ社では、コタツを囲んでのイベントを企画しています。みんなで身を寄せ合って暖をとりながら、のんびりお話でもしましょう。


ミシマ社の読書会
 第一回目となる今回は、『ボクは坊さん。』『坊さん、父になる。』がテキストです。この二作、あるいはどちらか一作を読み、思ったこと、感じたことを自由におはなししましょう。ミシマ社メンバーもいち読者として参加します。予備知識はいりません。お気軽に!

日時:11月21日(土)16時ごろから 
会場:ミシマ社の本屋さん
参加:無料


佐藤ジュンコのひとり旅な日々ー京都・川端丸太町編ー
 『佐藤ジュンコのひとり飯な日々』や「女のひとり飯」でおなじみの佐藤ジュンコさんがミシマ社の本屋さんで一日店長!押し売り、押し描き、なんでもありの一日です。おもたせ歓迎!ムシャムシャのんびりくつろぎにきてください。

日時:12月12日(土)営業時間(13:00~19:00)のどこか
会場:ミシマ社の本屋さん
参加:無料



11月の開店日(毎週金曜日)
6日、13日、20日、21日、27日
※今月の土曜営業日は21日です。

OPEN 13:00 - CLOSE 19:00



ミシマ社の本屋さん
京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
営業:毎週金曜日、最終土曜日の13:00〜19:00
電話:075-746-3438
京阪・神宮丸太町駅2番出口から南へ徒歩1分
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ミシマ社の本屋さん

出版社・ミシマ社が運営する小さな本屋「ミシマ社の本屋さん」。2014年3月まで京都府城陽市で営業しておりましたが、京都市内にて2014年10月3日(金)より営業再開。毎週金曜日、最終土曜日の13:00~19:00の開店です。

京都市左京区川端丸太町下る90-1
京阪神宮丸太町駅から徒歩1分

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