じゃり道本屋さん日記

第19回 しまってるときの本屋さん

2016.04.10更新

 本屋さんは毎週金曜日に営業しています。だからといってその日にしか働いていないわけではありません。お店がしまっているときは主に、ほかの本屋さんに出かけています。「こんどミシマ社からはこんな本がでます」とか「いま、どんな本がいま、売れてますか?」とか「どんな仕掛けをしたら本が売れるかな?」とかいった話をします。本の話しかせずにでてきてしまうことも、気づいたら雑談が9割くらいだったことも、タイミング悪くお店が忙しすぎて店員さんの手が空くのを待っている時間がほとんどだったこともあります。
 お店が忙しい時、「ちょっと待ってくださいね」と言われるのは、じつは嫌いではありません。とくに大きなお店で「あと15分くらいで休憩から戻ってくるとおもうんですけど......。」と言われると、しめたもの。ここぞとばかりに店内の徘徊がはじまります。まず見に行くのはちくま文庫と河出文庫、そして平凡社ライブラリーの棚。この三社はミシマ社の本屋さんに並ぶ20近い出版社の中でもとくに出版点数が多く、本屋さんに仕入れて並べるのが大変です。ウェブサイトを見ていても延々と続く本のリストに目がチカチカします。うちの店に合いそうな本はないか、面白い本はないか、目を凝らしても見逃してしまう。なので他の本屋さんの本棚の前に立つのです。すっと目に飛び込んでくる不思議なタイトルをひっぱりだしてぱらぱら。これウチでも置いてみよかな。こんなん出てたんか。これは読みたいな、いま買っちゃお。と脳内でぶつぶつ。同じところを3周くらいします。別に何周と決めているわけではありません。なんとなく1周では見逃している本が2周目3周目に見つかったりすることが多いのと、そろそろ変な奴だと思われていないか不安で止めちゃうのです。
 まだ待ち時間があるときは、もう徘徊としかいいようがない徘徊をします。人文書の難しいタイトルをじっと見てみたり、平台のディスプレイを観察したり、お客さんと店員さんのやりとりに聞き耳を立てたり。とくに意味のない徘徊です。なんども行くお店にはお気に入りの場所ができます。店の奥のこじんまりした絵本コーナーとか、店員さんの趣味がちらりと見えるアウトドアの本棚とか。広大で落ち着きのない本屋さんの中でもなんとなく居心地の良い空間があります。
 いろんな本屋さんをふにゃふにゃと徘徊しながら、ふと自分の歩くスピードにびっくりすることがあります。梅田のど真ん中のお店だとものすごいスピードで。何階にもフロアがわかれた静かなお店だとそろりそろり。お店の人と話すにも、不必要に早口で喋ってしまったり、おどろくほどのんびりしゃべっていたり。まるで本屋さんを流れる時間そのものが違っているような。お客さんの顔も全然違います。お店を閉めて、店内が真っ暗になってからもそれぞれのお店にはちがった時間が流れている気がします。

 4月10日、ミシマ社では3つの本屋さんでイベントを開催します。日本でトップクラスの売り場面積を誇るお店、休日には子どもたちのにぎやかな声で溢れるお店、そして路地の奥にひっそりとたたずむ民家のようなお店。それぞれの本屋さんで、その場所でしかできないお話をします。その日、それぞれの本屋さんにはどんな時間がながれるのでしょうか。

4月10日(日)
『わたしのじてんしゃ』刊行イベント3本を開催します!

①サイン会&ミニトーク @MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店

11:00 益田ミリさん×平澤一平さん×三島邦弘 ミニトーク
11:15ごろから サイン会

ミニトークでは、ミリさん一平さんに心温まる制作秘話をお伺いします。参加は無料、ご自由にご参加下さい。
サイン会のご参加には、『わたしのじてんしゃ』をご購入をお願いします。お電話でのご予約も承っております。 

問合せ先:06-6292-7383(MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店)

②お絵描き会&サイン会 @恵文社バンビオ店

14:00すぎから 新刊『わたしのじてんしゃ』読み聞かせ
14:30ごろから いっしょにじてんしゃを描こう!お絵描き&ぬりえ大会
15:00すぎから サイン会

お申込み不要、参加費無料です。
イベントにはどなた様も年齢関係なくご参加いただけますが、読み聞かせやお絵かき大会の対象年齢は幼児から小学生低学年です。
サイン会への参加をご希望の方は、整理券をお受け取りの上、15時からのサイン会にご持参ください。整理券は14時から配布いたします。

問合せ先:075-952-3421(恵文社バンビオ店)


③大人も読みたい 絵本の夕べ 朗読会&ミニトーク@ミシマ社の本屋さん

18:30〜(19:30終了予定)

『わたしのじてんしゃ』の朗読をミリさんご自身にしていただきます。
参加料 1500円(サポーターさんは1000円)
申し込み:メールにて、event@mishimasha.com まで件名を「0410朗読会」とし、「お名前・ご連絡先」を明記のうえお申し込みください。


4月の開店日(毎週金曜日)
1日、8日、15日、22日、28日、30日
29日はお休みです。
※今月の土曜営業日は30日です。
OPEN 13:00 - CLOSE 19:00



ミシマ社の本屋さん
京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
営業:毎週金曜日、月に一回どこかの土曜日
   13:00〜19:00
電話:075-746-3438
京阪・神宮丸太町駅2番出口から南へ徒歩1分
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ミシマ社の本屋さん

出版社・ミシマ社が運営する小さな本屋「ミシマ社の本屋さん」。2014年3月まで京都府城陽市で営業しておりましたが、京都市内にて2014年10月3日(金)より営業再開。毎週金曜日、最終土曜日の13:00~19:00の開店です。

京都市左京区川端丸太町下る90-1
京阪神宮丸太町駅から徒歩1分

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