人生、行きがかりじょう

第1回 伝説のはじまり

2013.08.11更新

「みんなのミシマガジン」がリニューアル創刊して早4カ月。
創刊号の4月に掲載した、あの特集を覚えていますか?

そう、大反響を呼んだ「就活生に告ぐ! 君はバッキー井上を知っているか?」。

この企画はそもそも、ミシマ社に出入りする学生さんの呟きからはじまりました。
毎日の面接やエントリシート、周りと争って顔を伺って様子見て、
これでほんとうにいいんだろうか・・・?

「咎めるより赦すほうがいい」「おいしいもの出してあげたいなって思われる自分になる」
そして、「人生いきがかりじょう」。
就職活動に悩める学生さんたち、いや学生だけではなく、毎日を生きるすべてのひとの胸に、バッキーさんのことばは染みわたります。
目先のことにとらわれて、自分で自分をがんじがらめにするのではなく
いま、この、「行きがかりじょう」を生きる。

そう語るバッキーさんに、底知れぬ魅力を感じました。
この魅力をもっともっと、日本全国のひとに届けたい!!

ということで、なんと、書籍化が決定しました!!!

京都に生まれ京都で育ち、画家、踊り子などを経て、現在は
錦市場で漬物店「錦・高倉屋」を営みつつも、自らが店主である
居酒屋「百練」でもその姿を見ぬ日はないバッキーさん。
そのかたわら、日本初の酒場ライターとして、
『Meets Regional』(京阪神エルマガジン)などに京都の街・人・店について
多くの名文を残しています(これがまたびっくりするくらい面白いのです)。

しかしその人生について語られたものは、ほとんどと言っていいほどありません。
画家、踊り子、漬け物屋店主・・・それ、どういうこと?
そう、そのいまだ謎だらけの人生を、はじめてバッキーさんが語ってくれました。
それがこの秋、本になります!


それもなんと!
この秋に発刊する、ミシマ社・新シリーズの第1冊目として。

その名も・・・

「シリーズ 22世紀を生きる」。

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21世紀が幕を開けて、もうすぐ15年。
そろそろ、22世紀の生き方を考えてみてもいいのではないか。
そう思って周りを見渡したとき、「おお」と思わず感嘆の声をあげました。
いるいる......。すでに、来世紀の生きようを先取りしているような方々が、周りにいっぱいいてくださっていました。

本シリーズでは、そのような達人たちの声を、できるかぎり「肉声」に近い形でお届けすることにしました。
「書く」とどうしても消えてしまいがちな「論理を超えた論理」が、「肉声」には含まれます。そこにこそ、達人たちに秘められた「来世紀を生きる鍵」が宿っている。そのようにも考えています。『論語』や『古事記』など、時を超えて読み継がれる書物の「原点」には、「語り」があると思います。そうした編集の原点に立ち返るとともに、現代の息遣いがしっかりと後世に残っていくこともめざします。
読む人ひとりひとりに、達人が直接語りかけてくれているのを、ぜひご体感くださいませ。

「シリーズ 22世紀を生きる」
末永く、ご愛読いただければ幸いです。

ミシマ社 三島邦弘


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 ちなみに、本シリーズに今後だれが登場するのかは・・・すべて謎!!!!

 ひとまず、この秋刊行予定のシリーズ1作目・バッキー井上氏の、映画より、小説よりおもしろい人生の一部を、ミシマガジンでひとあしはやく、お届けします。

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バッキー井上(ばっきー・いのうえ)

本名・井上英男。1959年京都市中京区生まれ。
画家、踊り子などを経て、現在の本業は錦市場の漬物店「錦・高倉屋」店主。そのかたわら、日本初の酒場ライターと称して雑誌『Meets Regional』(京阪神エルマガジン社)などに京都の街・人・店についての名文を多く残す。独特のリズムと感性をまとった店語りは多くのファンを持つ。

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