自由が丘の贈り物

第21回 自由が丘発! 浜陶 自由が丘店さん

2015.01.18更新

東京随一の品揃えを誇る、砥部焼専門店

 当店は、愛媛県松山市に本店を構える食器店の「浜陶」が、2003年2月、雑貨及びテーブルウェアのメッカとして知られる自由が丘にオープンした砥部焼専門店です。

 砥部焼(とべやき)とは、はるか江戸時代より松山市の隣町・愛媛県砥部町で作られている陶磁器です。国の伝統的工芸品にも指定されています。気取らず使える暮らしの器として、また道後温泉など四国観光のお土産として、かねてより親しまれてきた砥部焼。その華美に飾らない堅実なプロダクトデザインは、シンプルなライフスタイルの流行も影響し、近年さらに脚光を浴びつつあります。メディアでも次々に紹介され、こだわりに敏感な若者から、昭和40年代の民芸ブームを体感したシニアまで、世代を問わず幅広い支持を獲得し続けているのです。

 しかし、産地である愛媛から遠く離れた東京では、デパートや雑貨店にちいさなコーナーが設けられる程度で、砥部焼を選んで購入できる機会は多くはありません。
 ご飯茶碗、湯呑、皿、鉢、醤油さしなど小物に至るまで、トータルのラインアップを揃える砥部焼専門店は、東京では当店が唯一となります。


お茶をそそいでも熱くない

 砥部焼の最大の特徴は、丸くずんぐり、生地をふんだんに使ったその厚みにあります。堅い磁器でありながらもさらに厚みをもつことで、極めて頑丈で何かの拍子に器の縁が欠けるようなことも少なく、また玉ブチに代表される砥部焼ならではの丸いフォルムが手にやさしく収まります。持ちやすく洗いやすく、お茶を注いだ湯呑が熱くて持てないということもありません。

 絵付けにおいては、白地に藍を基調としたシンプルで大胆な筆さばきが目を惹きます。かたくなに手描きの味にこだわり、すべての器をひとつひとつ職人が丁寧に心を込めて描くことで、均一な工業製品には決して生まれない、人の手による感情や想像力といったものが如実に表現されています。
 日々の生活の中で、いかに安全で快適に使っていただくか。飽きることなく長く器を愛していただくか。職人たちが長年にわたって試行錯誤を繰り返し、こだわり抜いた先にたどり着いた暮らしの器、それが砥部焼と言えるでしょう。


玉ブチ:写真のように、縁の丸く膨らんだ器です

家族をつなぐ暮らしの器

 浜陶 自由が丘店では、百以上もあると言われる砥部の窯元の中で、最大の老舗窯元である梅山窯(ばいざんがま)の作品を中心に、中田窯、山中窯、五松園窯といった独創的な作風でファンが多い器を多数取り扱っています。

 四国では、祖母から母そして孫へと家族をつなぎ、食卓を彩ってきた砥部焼。あたらしい試みさえも、培われた伝統にしっかりと軸足を置くその素朴な頑固さが、長く愛され続けるデザインの秘訣ではないでしょうか。ぜひ、直接お手にとって職人達の想いを感じとっていただきたく、お客様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


浜陶 自由が丘店

〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-14-1 Gタワー102
TEL:03-3724-3525
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日
ホームページ: http://www.e-hamato.com/
通販サイト: http://tobeyaki.info/

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ミシマ社 編(みしましゃ)

ミシマ社は、「原点回帰の出版社」として2006年10月に創業。現在メンバーは約10名。全員全チーム(編集・営業・仕掛け屋)の仕事をするというスタイルで、東京・自由が丘、京都府京都市の二拠点で、「一冊入魂」の出版活動を展開中。取次店などを介さない「直取引」という営業スタイルで「一冊」を全国の書店に卸している。

本企画は「大好きな地元自由が丘のことをもっともっと知りたいなぁ。そして、この空気感を多くの方々と共有したいなぁ」という三島の思いから発し、ミシマ社編として2013年8月に書籍化。その後も、本に入りきらなかったお店やお話を本コーナーで連載中です!

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