へなちょこ古代史研究会

第2回 勘違いから始まった古代のロマン 高瀬レポート①

2011.11.16更新

なぜ、人は古代にひきつけられるのだろう。まったく興味がないという人ももちろんたくさんいるが、古代史ファンという人たちも少なからず存在する。

あっちの古墳から鏡が出た。こっちの建設現場から、でかい柱の跡が見つかった。そんなニュースが報道されるたびに、現場には古代史ファンの長蛇の列ができる。現場に足を運ぶ余裕がないファンはその何十倍もいるはずだ。テレビや雑誌で見たり、読んだりして独り、想像と推理を楽しんでいるに違いないのである。

私もそのひとりだ。なぜ興味惹かれるのか。古代のロマン? というのが、最も近い気もする。が、このロマンっていったいなんだろう。わかるようでよく説明できない。歴史のロマンは、別に古代だけの専売特許ではないので、古代にロマンを感じるというのは、説明不足の気がするし・・・。

ただ、私の場合、古代史に興味を持つきっかけとなったことがある。それは小学生の頃だろうか。記憶もおぼろげだが、古代をテーマにしたドラマに、好きな女優が出ていたのを偶然テレビで観たことがあった。その瞬間、ああ、俺は前世、古代に生きていたかもしれない。なんか懐かしいなあ、とどういうわけか感じたのである。まったく論理的ではないが、その時の、空想の世界に遊ぶ感覚が忘れられなくなった。まさに古代に恋した! のである(いまにして思えば、本当は女優に恋したのを、歴史に恋したと勘違いしたとしか思えない)。

ともかく、その時に感じた古代への憧れみたいな気持ちがひとつ。もうひとつは、学生時代に取った教養課程の講義が「古代史」だったこと。選択した理由がテレビによく出ていた有名教授の授業だからという、かなりいい加減なものだったのだが、これが、実に目からうろこの授業で、第一回目から古代史と天皇の、まあなんというか、複雑な関係をズバズバ語る話の面白さに惹きつけられてしまったのだ。

高校時代、アイドルタレントにウツツを抜かしていた18歳のスカスカ柔らか頭はなんでも吸収する。こんな世界もあるのか! と驚嘆し、以来、暇を見つけては古代史関連の本を30年以上雑読してきたというわけである。

しかし古代史はなかなかの難物で、読めない漢字は多いし、これが本当に日本人かよ! というような名前も多く、面白くもあり、難しくもありで、素人に毛が生えた程度に上辺を撫でまわしながらファン歴だけを重ねてきた。

そんな折、ひょんなことから、古代史研究会がミシマ社のご厚意で発足する運びになった。良くわかったもので、「へなちょこ」という修飾語までつけていただいて、本当に気楽に研究できる環境がそろったと喜んでいる。あちこち、とっちらかりながら、これを機に古代のロマンを改めて極めてみたいと思っている。随時レポートをお送りするつもりなので、ご笑読いただければ、ありがたき幸せです。

第2回へなちょこ古代史研究会

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山口ミルコ、高瀬毅、萱原正嗣というフリーライター三人衆+ミシマ社京都・城陽オフィス窪田

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