へなちょこ古代史研究会

第17回 推古天皇とグローバル女子力 ミルコレポート⑤

2012.06.27更新

第17回 推古天皇とグローバル女子力 ミルコレポート⑤

マオリ族の像

マオリの方々にお会いしたことはないのだが、写真で見て、「私のご先祖さま」はこんな感じではないかと思った。

海で食べ物を採って、暮らしている。
相手を威嚇するようなイレズミを、カオにほどこしている。
小さな島国に生きるわれわれは、つねに外敵にさらされている。
身を守るすべを学習するうち、用心に用心を重ね、それでいて外圧に弱い私たちができあがる。
外圧に弱いぶん、ヨソの言うことをつい、きいてしまう。

古代から続くそれは、いまをもって世界のなかの日本のポジションを決定づけている。
逆にいうと、外からわーわー言われないと、動かない。
「敵が攻めてくるー!!」ということにならないと、日本は動かないのである。

592年、日本最初の女帝となった推古天皇は、日本を国際社会に負けない国にしたいと思った。
外国にバカにされたらあかん、そう言ってかなり大昔からがんばっていた女のひとなのである。

580年、中国を統一した隋は倭国の脅威となっており、600年に遣隋使を送り、「倭国の政治はなってない」「日本は常識がない」と隋にいわれ、これはまずいと思った。推古は、外国からの使者のための小墾田宮(オハリダノミヤ)をととのえ、国際対応にそなえ、「礼的秩序」に力をそそいで20年、二度目の遣隋使を送ったときには、「倭国は隋におとらぬ先進国である」と、堂々主張したという。

国内だけに向いてればよかった時代と、そうでない時代を繰り返して、歴史はすすむ。
人生とおんなじ。
推古時代から50年ほどで日本は古代最大の戦争に突入する。
白村江(ハクスキノエ)の戦いで、倭国は唐&新羅にいどむという、無茶をすることになるのである。

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山口ミルコ、高瀬毅、萱原正嗣というフリーライター三人衆+ミシマ社京都・城陽オフィス窪田+三島邦弘

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