高松こんまい通信

第39回 日本一標高の高い神輿渡御

2012.08.09更新

こんにちは、コニシです。

今年も猛暑が続きますが、皆さん夏バテなどしていませんか?
ここ数年、毎年夏になると弱ってしまう私は、今年こそは元気に無事に夏を乗り切ろうと、
先日、剣山(つるぎさん)に登ってきました。

剣山は、石鎚山について西日本第二の高峰。いにしえより修験道の聖地であり、最近では、旧約聖書に出てくる「失われたアーク(十戒が刻まれた石板を収めた箱)」が隠されている(?)なんて奇説も飛び出す四国屈指のパワースポットです。

第39回  日本一標高の高い神輿渡御

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じつは剣山には、標高1955mの山頂まで神輿を担ぎ上げる、日本一標高の高い神輿祭りがあるのです。毎年7月17日に開催される「剣山神社本宮大祭」。剣山通の友人に「運気が変わるわよ〜!」とささやかれ、夏バテでヘロヘロになりかけてた私は、迷わず旅の人になったのでした。

朝6時半に高松(香川)を出て、車で約3時間半。さらにロープウェイで登山口まで登り、そこからは徒歩で山頂を目指します。山の下にいたときは快晴だったのですが、いざ登ってみると、眼下は真っ白。分厚い雲がどんどん流れていきます。

第39回  日本一標高の高い神輿渡御

なんとか昼前に山頂に着くと、すでに山頂ヒュッテの周りは参拝客でごった返し。みんな本宮で「宝剣加持」をいただくために並んでいるのでした。なんでも剣山本宮に伝わる宝剣で神官さんに首や肩などを軽く押さえてもらうと、運気が上がり、どんな願いも叶う・・・? んだそうです。

第39回  日本一標高の高い神輿渡御

午前11時。「六根清浄〜、六根清浄〜」のかけ声と共に、長い縄を大勢の人が引っ張りながら、神輿渡御(神輿を担いで練り歩くこと)が始まりました。神輿はゆっくり、ゆっくり、山頂を練り歩き、その後ろには、赤い旗を持った参拝客の長い行列が続きます。まるで雲が下界と私たちを隔てているかのように、真っ白な雲の中から聞こえるのは、タイコの音と人々のかけ声のみ。しばし、雲のなかで異次元へトリップします。

第39回  日本一標高の高い神輿渡御

神輿渡御が終わると、祝詞を奏上、玉串が捧げられ、神官たちによる「剣の舞」が奉納されました。

儀式の始まりには必ずお祓いがあり、その度に頭を下げ、玉串のシャラシャラ〜という音を頭上を渡っていきます。1日で10回近く? 1年分以上のお祓いをしてもらいました。最初は「運気が上がりますように」とか、「夏バテしませんように」とか、下心満載でしたが(苦笑)、そんな邪気を本当に祓ってくれたのか、最後にはただただ感謝と清々しい気持ちだけが残っていました。

「祓う(はらう)」とは、神様に祈って、罪やけがれ・災いなどを除き去ること。子どもが生まれたとき、車や家を新しくするとき、無事に事を成し遂げたいとき・・・、とにかく日本はよく「祓う」文化だと思います。また別の説では、「穢れ=気枯れ」、つまりケが枯れた状態に対し、祭りなどハレの儀式でケを回復させるのが「祓い」だという説もあります。

いずれにしても、"あるべき状態"を取り戻すことがお祓いだとしたら、わたしは間違いなく、お祓いで元気を取り戻したのかもしれません。事実、今年はいまだ夏バテ知らず。
祓ってほしいことがある方、来年は剣山、いかがですか?


● 剣神社本宮大祭  
・今年の開催日 7月22日(日)11:00〜
・場所 剣山本宮剣神社
 ※開催日は7月17日に一番近い週末を予定。毎年変わるので、詳しい日時は事前にご確認下さい。

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