みんなの『みんなのミシマガジン』


「みんなのミシマガジン」サポーターの方へ毎月お送りしている「紙版」。2013年12月の表紙を飾ったのは、平澤一平さんの木彫りの絵でした。絵本『はやくはやくっていわないで』、『だいじなだいじなぼくのはこ』(ともに弊社刊)のキャラクターと、くつろぐ「ミシマネコ」(?)が微笑むその姿に、見ていてとても気持ちが和みます。
 今回は、この素敵なプレゼントを贈ってくださったイラストレーター・平澤一平さんのお人柄やその作風に少しでも触れていただきたい! と思った営業ワタナベが、別件で打ち合わせ中の平澤さんへ、突如インタビューを敢行しました。

(聞き手・構成:渡辺佑一)

第24回 平澤一平さんの「はこ」。その②

2014.02.02更新


『だいじなだいじなぼくのはこ』ができるまで

―― 2月12日より、山陽堂書店さんで、平澤さんが絵を担当した『だいじなだいじなぼくのはこ』の原画展が開催されます。本書は、はじめて描いた絵本『はやくはやくっていわないで』の次に作った絵本でした。

平澤はい。『はやくはやくっていわないで』は、船くんが主人公でした。これは、作者の益田ミリさんからのリクエストがあって描いたのですが。

(*『はやくはやくっていわないで』発刊時の平澤一平さんインタビュー記事はこちらをご覧ください。 )

平澤今回の原画展で飾られる『だいじなだいじなぼくのはこ』では、主人公がクルマのキャラクターですね。

平澤このときは、益田ミリさんからのオーダーはとくになかったので、僕が考えました。前回が船だったから、今回は・・・クルマ? って(笑)。

―― ははは。単純に(笑)。

平澤そうなんです。単純に、ヒコーキかクルマかな? って。そういった無意識な発想から生まれたキャラクターです(笑)。

―― いいなあ。それ素敵だなあ。このクルマくんがさらに愛らしく見えてきます。ところで、前作『はやく~』では、益田ミリさんの詩が先にあって、そこから絵を描いたそうですが、今回の『だいじな~』ではどういう進行だったのですか?

平澤今回も、詩が先でした。詩を読みながら、とても、楽しんで描いた記憶があります。

―― なるほど。この絵本では、絵の構図がとても大胆というか、ダイナミックな動きの絵が多くて、眺めていてとても楽しかったです。楽しんで描いていらっしゃるのだろうなあ、というのがなんだか伝わってくる気がしたもので。

平澤それは嬉しいです。でもいま見ると、ホント大胆ですね。この絵とか、「オオーッ」って感じですね(笑)。

―― こういうのもやっぱり、直感で。

平澤そうですね。
(パラパラとページをめくりながら)なんか、いま見返してみても、あんまり考えながら描いている感じはしませんね。自分のなかでも、「楽しんで描いていたんだな」っていうのが改めてわかります。

―― ノッてる感じが伝わってくるというか。

平澤そうなんです。何点かだけ悩んで差し替えたほかは、ほとんど描き直しがなかったくらいです。

―― ほとんどが一発仕上げという、ライブ感まで伝わってきます。伸びやかな絵を楽しそうに描く平澤さんの気持ちまで読者に届くようです。うちの子どもたちも、平澤さんの絵が大好きなんですよ。

平澤作っていて本当に楽しかったので、そういっていただけて本当に嬉しいです。

―― 山陽堂さんでの原画展、たくさんの方にご覧いただきたいです。今日はいきなりの取材でごめんなさい! ありがとうございました。

平澤いえいえ、おもしろかったです。原画展、皆さまのご来場をお待ちしております。ありがとうございました。


 表参道のギャラリー山陽堂さんで、2/12(水)より、『だいじなだいじなぼくのはこ』原画展を開催します!
 会場では、原画の展示のほか、平澤一平さんの木彫り作品も展示販売いたします。
 また、2/15(土)には、平澤一平さんのイベントも開催。詳細は下記。
 みなさまのお越しをお待ちしております!

●ギャラリー山陽堂 展示(入場無料)
益田ミリ(作) 平澤一平(絵) 『だいじなだいじなぼくのはこ』原画展

期間:2014年2月12日(水)~2月22日(土) 日休
月~金 11時~19時
2/15土 11時~14時(15時より下記イベント開催)
2/20木 11時~18時半
2/22土 11時~17時


●2月15日(土)15時~ トークイベント&ワークショップ
『平澤一平さんとつくろう! 「だいじなだいじなじぶんだけのはこ」』《イベント詳細》

・日 時:2014年2月15日(土)15時か ら(開場14時30分)
・出 演:平澤一平、三島邦弘
・場 所:ギャラリー山陽堂2F
・参加費 :1500円 (事前のお支払い。返金はできませんのでご了承ください。)
・お申込方法:店頭・下記問い合わせメール・電話・ファックス
 mail:info@sanyodo-shoten.co.jp
 tel:03-3401-1309 fax:03-3401-1358
* ワークショップの材料はこちらで準備いたしますが、
箱に張りたいシールや紙をお持ちいただくとたのしくなるかもしれません。


山陽堂書店
〒107-0061 東京港区北青山3-5-22
東京メトロ表参道駅(銀座線、千代田線、半蔵門線)A3出口から徒歩30秒。
エスカレーターご希望のかたは、B4出口より地上にあがり、谷内六郎氏の絵画を楽しみながらご来店下さい。


(こちらは打ち合わせ時に平澤さんが作ってきてくれた箱です!)


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平澤一平(ひらさわ・いっぺい)

秋田生まれ。1988年に中央美術学園卒。
東京ガスカレンダーコンペグランプリ受賞
第9回イラストレーション誌ザ、チョイス年度賞大賞受賞。
第1回TIS公募大賞受賞。
第58回産経児童出版文化賞産經新聞社賞受賞。
著書に絵本「はやくはやくっていわないで」
「だいじなだいじなぼくのはこ」(2作ともミシマ社)
「おはよう僕だよ」(岩崎書店)
本などのの装画、挿絵、広告など幅広く絵を制作。
ホームページはこちら

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