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第6回 寺子屋ミシマ社通信

2009.10.27更新

こんにちは!
ミシマ社仕掛け屋チーム林です。
6月に行われた寺子屋ミシマ社第一回
好評につき、10月3日(土)、第二回目の寺子屋ミシマ社が行われました!
今回は、後日寺子屋レポートを送ってくださったHさんの文に沿って当日の様子をお届けします◎

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ず~~っと主婦しかやってない私は、家の中はドメスティックだけどドラマティックなこともあったりする結構な修羅場なんだって思っていた。
夫の両親との同居とか、育児とか、ご近所とのお付き合いとか、ウソ!妹がいたの?!とか、介護とか・・・
結婚に関する諸々のオプションはだいたいこなしてきたつもり。
でも、30年以上やってきたらそれはもう右から左に受け流す普通の日々になっていた。
そんなある日、友人がきっかけでミシマ社を知った。
ミシマ社と言えば、『ナンバ式!元気生活』を最近読んだんだ。
「寺子屋」か、社長優しそうだし・・・参加したいな・・・しちゃおかな・・・しちゃお!
そして返事がきたのです。「お待ちしています」と。
ミシマ社の方たちはそれはそれは、にこやかに迎えてくださった。

寺子屋ミシマ社

そしてオフィスは、なつかしや~35年前の嫁ぐ日に「じゃチョット行ってくるね~」
といって「チョットじゃなくてずーっと行ってなさい」と怒られて出てきた実家の香りのする佇まい。
中に入ると私はだいたいの人の年齢のダブルスコアかな・・・。
ん? あの子は高校生っぽい・・・そうかトリプルスコアもありか。
急にすごく場違いなところに来てしまったと落ち着かない気持ちになってきた。
でも、出てくる時に決めてきた。おそらく、最年長であろう私。
あの卑怯で便利な免罪符「ごめんね、おばちゃんよくわかんなくて」だけは使うまい。
そしてなるべく沢山の人と話してこようと。

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この日の参加メンバーは20人弱と、前回より少なめ。なぜなら、30人近く参加した前回は、時期が6月ということもあり途中でダウンしてしまう人が出てしまうほど熱気がものすごかったのです!! 
お集まりいただいたみなさまは、就職活動中の学生さん、書店さん、主婦の方など、前回同様さまざまな方が参加くださいました。

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まずは編集の時間。

寺子屋ミシマ社

ベストセラーを狙えるような企画を3分(確か)で、できるだけ書き出す。
2人ペアを組んで、5分(多分)お互いの企画を話し合って1~2本に絞って発表する。
ここで30ほどの題名と著者が出そろい、一人3回挙手にて候補を絞る。

めでたく「おやじギャグは会議を円滑にする」(だよね?)勝間和代さんに、決定!!
実は心の中で(ごめんね、おばちゃん何回か忘れちゃった)とつぶやいて4回手を挙げた気がする。

ふ~決まった! とホッとするヒマもなく今度は新しいメンバー3人と5分(ん?3分?)で本の構成を考える。そして「こんな感じだから書いてね」とお願いするのだそうだ。
逆だと思っていた。そこまで道普請してお願いするのか。
とにかくここまで、3分とか5分とか毎回8月31日のような追いつめられた気持ちでお尻の括約筋がキュッと締り、鳩尾のあたりがシクっとなって、動悸は高鳴り(ん? 大丈夫? 心疾患じゃないよね?)固くなった脳の、シワというシワを開いて、手繰り寄せるために目玉は右上を泳いだり、左上を彷徨ったり、本当だ! 確かに「出版は全身運動だ」った!!

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今回も大変ユニークな企画がたくさん出ました! タモリさん関係や、時期が時期だったので鳩山夫人等、選挙関連の企画も多く挙がっていました。その中で選ばれた企画が勝間和代著『おやじギャグが円滑にする会議術』というもの! そうだったのか・・・、おやじギャグは会議を円滑にするんですね、という再発見の声とともに、めでたく決定されたのでした。

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そして営業の時間。
またもや1分、3分、5分とカップ麺、どんぶり麺、カップ焼きそばの待ち時間のような持ち時間を「おばちゃんこんなんでゴメンね」と心の中でつぶやいて、つまらないダジャレを提案。
「書店に営業に行くの巻」では、店員役の私は、営業役の女の子の立て板にビー玉のようになめらかなセールストークに思わず「すごい!買います!」と相手の思う壺にすっぽりはまりそうになった。

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寺子屋ミシマ社

今回はタイトルが『おやじギャグが円滑にする会技術』だったからか、営業トークや注文書の段階からおやじギャグを連発する人が続出の、大変和やかな営業の時間でした。
営業イベントとして「著者と新橋で飲み会」「勝間さんにツイッターで毎日おやじギャグをつぶやいてもらう」「デーブ・スペクターさんに帯コメントをもらう」等々、みなさんの柔軟な発想が発表されるたび、「おぉ〜!」という歓声があがりました。もちろん、前回好評だった営業チーム2人による書店営業漫才も行われました。段々とコンビネーション力が高まっている気がします。参加してくださっていた本物の書店員さんにご意見いただけたのも、とっても勉強になりました。

寺子屋ミシマ社

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最後はポップの制作と発表。
私たちの班は飛び出す絵本風のチョット凝った造り、私は吹き出しを三つチョキチョキしあとは、運よく一緒になった男性が器用に作ってくれるのをほう~と感心して見ているだけだったけど。

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寺子屋ミシマ社

世界で唯一のチーム、「仕掛け屋」の時間では、「著者→編集者→営業→仕掛け屋→書店→読者」をめぐる「輪」の話を、リーダー木村が図解で説明しました。その後のPOP作成時間では、勝間さんのかっこいい写真のカラーコピーを用いたPOPが発表され、今日寺子屋ミシマ社でこの企画が通ることをわかって用意していたのではと驚かされたり、立体的だったりフリーペーパーをつけたものまで! みなさんの発想力には、ほんとうに毎回刺激されます。

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すべてが終わって、ミシマ社長のお話。5時間の長い間と仰っていたけれど全然長いと感じなかった。
あっという間に過ぎてしまったのに、首がストンと落ちて、背中が曲がり、髪の毛は火がつきそうなほどパサパサになっていた。

出版の仕事って、二時間サスペンスか、サザエさんのノリスケさんしか見たことなかったので、編集長に叱られながらでっかいショルダーバッグを抱えて、作家のところへ行って時間をもてあましたりしていると締め切りの時間がきて、あわてて原稿もって走って、そして何より、一人でうんうん言いながら頑張る仕事というイメージだった。

実際に駆け足で体験してみると、チームで頭を絞って考えて、煮詰めてそぎ落としてお互い同士が触媒になって、一人では思いもかけないものが生まれるのがよくわかる。
誰かの持っていた小さな種に誰かが水をあげてくれたり、根っこにワラをしいてくれたり、大切に育てたものに、可愛くリボンをつけて、メッセージを添えたりして私のところにやってくるんだ。

私はこれから出版の仕事に携わることはないけれど、私の手元に来てくれた様々な本はこうやって私のところにやってきてくれたのだと思うととても愛おしく思えてくる。
読み捨てていたりしてごめんね。

そして、それがミシマ社の本だったら、あのやさしいオフィスで熱く、楽しく、忙しく働いている皆様の姿が浮かんできてなおさらだ。
あの日買ったプロレスの本。
やさしい気持ちで読もうと思ったけど、スタン・ハンセン、テリー・ファンク、ドリー・ファンク・・・。
駄目だ! いつものように、帯もカバーも外して、力いっぱい読まなくちゃ。
「あぁ! 本って興奮する!」

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Hさん、素敵なレポートをありがとうございました!
ほかにも、当日の様子を小冊子にしてレポートをお送りくださった方もいらっしゃいました!

寺子屋にお越しいただいた方に、本そのものの力や素晴らしさを伝えたい、という思いが届いたのではと思うと、嬉しく思います。
当日来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
寺子屋ミシマ社は引き続き、不定期に行いますのでお楽しみに◎

<おまけ>
寺子屋が行われる前々日にパーティーがあったためか、終了時ごろごろする人たちでした◎

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