仕掛け屋だより

第13回 相模原高校×ミシマ社×啓文堂書店相模原店

2010.08.10更新

今、啓文堂書店相模原店では「県立相模原高校×ミシマ社 コラボフェア」と称し、8月いっぱいまで、高校生が作ってくれたミシマ社POPとともに、ミシマ社本のフェアを開催いただいています。

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ミシマ社がなぜ高校生にPOPを作ってもらい、フェアを行うことになったのか・・・?
今回は、一冊の本がきっかけで生まれたミシマ社と相模原高校の物語をお届けします◎

始まりは一冊の本だった。

ある日、ミシマ社に一本の電話がきました。
それは『街場の教育論』を読んで、とても感動したという高校の先生からで、そこで知ったミシマ社の「一冊の力を信じて」本を作る姿勢に共感いただき職業体験として高校生を連れて行きたい、というものでした。

「わお、嬉しい・・・けど、たいしたおもてなしもできないのにいいのかな?」
と喜びつつ戸惑っていたのですが、先生の熱意におされ、
「よし、今回特別に来ていただこう!」
となったのでした。
そして2010年1月7日、最初に連絡をくださった嘉登先生と高校生2人がミシマ社にやってきたのです。

フレッシュな女子高生に、ミシマ社メンバーもワクワク!
当日は一緒にお昼ごはんを食べ、三島から出版業界やミシマ社の話をしました。
その話を聞く学生さんの目が、とてもキラキラしていたのが印象的でした。
その後は仕掛け屋・林とともに三島の話を聞いて感じた「ミシマ社」についてのPOPを制作してもらいました。

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彼らが作ってくれたPOPです。
新鮮な色彩感覚、デザインのセンスにビックリです! 
こちらも大変勉強になりました。
ちなみに嘉登先生も斬新なPOPを作ってくれました。
最後に記念写真をパチリ。すごい刺激を受けた1日でした。

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それから約1カ月後。
ミシマ社に嘉登先生からのお礼の手紙と『「する」人に学ぶ』という小冊子が送られてきました。
この小冊子のはじめには、こんな文章があります。

この冊子は現代文(2年)の評論教材「『である』ことと『する』こと」の読解学習を深化・発展させるために、インタビューを中心に校外で行った学習の成果をまとめたものです。インタビューに応じてくださった方々は、いずれも、ある職業・立場「である」ことにとどまらず、自らが考え、自らの思いで何かを「する(している)」方々です。その方々との出会いを皆さんの仲間がさまざまな言葉でつづってくれました。

さまざまな職業で自ら行動している人のひとりとして、嘉登先生は生徒にミシマ社を立ち上げた三島の話をしてくださったようなのです。
実際にミシマ社に来てくれたふたりからはこんな言葉がありました。

私たちはこれからいろいろな障害にぶつかり、自分の進みたい道に全員が進めるとも限らない。辛いことばかりでくじけそうになる日は、きっと誰しも来ると思う。しかし、そんな時は、ミシマ社の方々のように自分がかつて思い描いていた本当にやりたくて頑張れることを思い出し、その頃の気持ちで踏ん張れるよう、今はそのバネになる部分を作ることが大切なのだと思った。

また、来てくれた子の文章や嘉登先生のお話から、クラスのみんなに書いてもらった小論文には、こんな文章がありました。

「自分の夢ややりたいことを見つけ、信念や志を貫き、ものごとに打ち込むことができるのが、人生ストーリーにおける真の成功なのではないだろうか」 「人にはいつも果たすべき仕事があると考えるならば、いつでも原石はその人の近くにあるはずである。(中略)見つけたら努力し、自らの力で輝かすものである」 「今の世の中を乗り切っていくためには、やりたいことではなくても、とりあえず安定した職に就くことの方がより大切なのではないだろうか」

三島の話を受けた高校生の言葉は、年齢職業問わず、人の心に呼びかけるものがありました。
いつまでも忘れてはいけない、大切なことを逆に教えてもらった文でした。

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それからまたしばらくして、相模原高校の嘉登先生から連絡がありました。それは、ミシマ社で定期的に行っている寺子屋ミシマ社を、高校生向けにやってくれないか、というものでした。

もちろんミシマ社はウェルカム!
そして6月19日、三島と営業・窪田、仕掛け屋・林の3人で相模原高校に参上したのです!

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(左)緑がいっぱいの、歴史ある校舎 (右)開放感のある中庭

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(左)昔ながらの、木製の靴箱!! (右)大学のような部活棟

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(左)恋の予感がする教室 (右)ほっとするお弁当価格表

長年の青春が詰まったような、どこを切り取っても絵になる趣ある校内に、一同感動!
素敵! 素敵! と、わたくし林も写真を撮りまくってしまいました。
そしていよいよ、2階の図書室で10人ほどの女子高校生に向けて寺子屋ミシマ社が行われました。

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どんな本を出したいか、企画段階になったときの高校生のアイデアの豊かさにはミシマ社だけでなく、相模原高校の先生方もみんなで驚きました。
好きな作家や映画、マンガの話をするときの学生たちは、とっても楽しそうで
一緒に参加したわたくし、仕掛け屋・林も「ええっ! AKB48のあっちゃん知らないの?!」
など、いろいろなことを教わりました。

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POPを作る時間では、さらに若い創造力が発揮され、
中にはこんな似顔絵入りのPOPを作ってくれた子も!!





最後には、なぜか色紙に3人それぞれ名前を書き、
ちょっとした有名人になった気分になりました。







キラキラの彼らに触れて、ミシマ社メンバーはたくさんのパワーをもらいました。
ワークショップのあとの先生方たちとのお話で、生徒一人ひとりに対する一生懸命な思いを知り一同、胸を熱くしました。

そして、せっかく作ってもらったので、作ってもらったPOPを実際に店頭で展開したミシマ社フェアを啓文堂書店相模原店で行うことになったのです!
店頭では、相模原高校でワークショップをした経緯とその授業風景、実際に高校生に作ってもらったPOPをパネルに貼ったフェア。
8月いっぱいまで開催予定です!

 啓文堂書店相模原店
 神奈川県相模原市中央区相模原1-1-19 (JR相模原 It's4F)
 営業時間 10:00~21:00

一冊の本がつないだ今回のコラボフェア。
たくさんの人を巻き込んだことで楽しさが倍になり、
「働く」ことの意味を考えるきっかけを高校生のみんなに気づかせてもらえた集大成です。
お近くに住まいの方、相模原高校の学生さんのキラキラを感じたい方、
ぜひぜひ、お店までいらしてくださいませ。


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ミシマ社仕掛け屋チーム

手書きのフリーペーパー「ミシマ社通信」をつくったり、書店店頭に飾られるPOPやパネルを制作する世界でたった一つしかない(?)チーム。
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