新人だった。

第4回 仕事から離れてみる

2013.07.19更新

 こんにちは。
 梅雨が明けたと思ったら信じられないような暑さが連日続きましたね。
 夏の始めからこんな調子だと、夏本番はいったいどうなってしまうのだろうと心配している今日この頃ですが皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 7月ともなると学校は夏休みが間近だし、学生ならずとも社会人だってそろそろ夏期休暇を取ります、という人も出てくる頃でしょうか。夏休みの計画をあれこれ考えている時って楽しいですよね。どこに行こう、何をしようなどと考えながら雑誌やガイドブック、インターネットで調べものをしている時のあの高揚感たらもう、たまりません!

 一方で休みが始まってしまうと、ああこれは日に日にフィナーレに近づいてるんだ、とカウントダウンしてしまい柄にもなくおセンチになってしまう。「いかん、終わりを意識するよりも今を楽しまなくては」と思い直すことが多い。
 今でこそ「休みって待っている時が楽しいですよね」なんて言えるようになったけれど、働き始めたばかりの頃は、休むことへの恐怖が少なからずあった。

 休むことが怖いなんて、あなたそれ、働き始めた時点ですでにワーカホリックではないの?と疑いたくもなるが、もちろんそうではない。
 少しでも積み上げたものがガラガラと音を立てて足下から崩れてしまうのではないかという恐怖から来るもの以外のなにものでもない。

 もちろん人間関係や社会人としてのルールのようなものは一週間やそこらで消えるものではないし、そう簡単に忘れはしないので心配していないが、何より疑いたいのが自分の実力だ。せっかくできるようになったことさえも3日休めば5日分後退しているのではないかというあの恐怖。
 さりとて「私、休みは要りません。だって新人ですから!どんどん仕事振ってください」というほど、休みなんてどうでもいいかというと、決してそうではなく。

 心はすでに休息を欲している。
 気づけば周りの諸先輩方と同じように一週間ほどお休みをいただく流れに乗って、いつの間にかOKサインをしている自分。
 ああ、バカバカ、私。
 でも休みは正直欲しいし友だちにも会いたい。旅行も行きたい。
 旅先で美味しいものだって食べたい。

 ・・・なんて葛藤を経て、今や毎年堂々と休んでいるわけです。
 で、何が言いたいのかというと、休むのは絶対に悪いことではないということ!
 悪くないどころか、仕事を離れてみないと見えないことが山のようにあるから個人的には積極的に休むべきだと思う。

 アウトプットが多い仕事であればあるほどインプットする時間も必要だし、普段から心がけているつもりでも長期の休みがないとできないことは山のようにある。
 仕事に戻ったばかりの数日は本調子じゃない助走期間ができてしまうかもしれない。でもそれを補って余りあるほどの充電ができれば、エネルギーを蓄えた分だけ前よりももっと良いパフォーマンスができるにちがいない。

 最近は働き始める前から「御社の福利厚生はどうなっていますか」と入社希望者から尋ねられると聞くから、私のような人は絶滅寸前なのかもしれない。
 だから、もし新人で休みを取るのが怖いと感じている人がいたら、どうぞそんな遠慮はせずに堂々と休みを申請して元気な顔で戻ってきてね、と声を大にしてお伝えします。

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倉野麻里(くらの・まり)

上智大学数学科卒。2002年テレビ東京入社。WBS6年、夕方ニュースMC5年担当するなど、入社以来報道畑を歩む。座右の銘は『何かを始めるのに遅すぎるということはない』うどん、鶏肉、奈良漬が好き。趣味は散歩、料理、旅行。

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