ソラばーちゃん

第1回「素敵なおばあちゃん」を探す旅、跳ばす旅

2013.10.18更新

 お久しぶりです(または、はじめまして)。
  『<彼女>の撮り方』というエッセイを、以前連載していました。写真家の青山裕企(あおやまゆうき)です。
 この度、こちらの場を借りて、新しい作品を発表することになりました。


 「ソラばーちゃん」って、何?!
 その疑問、ごもっとも。

 僕は、2006年から「ソラリーマン」という作品を撮り続けていまして、
 空跳ぶサラリーマン、略してソラリーマンというわけなのですが、
 さかのぼると、写真を撮りはじめた1998年(二十歳!)の頃から、
 身のまわりの人たちを跳ばせる活動(って書くと、相当に謎であるけれど)を続けています。

 あ、疑問に答えなくっちゃ。
 薄々勘づいて、まさか?! と思っているかもしれない...アナタ。
 そう! その、まさかでございます。


 空跳ぶばーちゃん、略して「ソラばーちゃん」!!
 ついに青山も、サラリーマンも女子学生も撮り飽きて、スゴい方向性に行ったなーとか、
 決して、そんなネタ的なわけではなくて、
 ある意味、『<彼女>の撮り方』の続きと言っても、いいんです。

 『<彼女>の撮り方』の中で、妻のことを好きになるエピソードがありまして、
 そのときに思ったのが、「<彼女>はきっと、"素敵なおばあちゃん"になるだろう」という直感だったんです。

 一緒に人生を歩むパートナーって、いわば大半をおじいちゃん&おばあちゃんとして過ごすわけで、今の若気よりも、遥か未来まで消えない輝き。それは、愛嬌(については、次回書こうかな)。
こんな持論のもとに、結婚相手を決めました。

 今でもよく、青山さんって考え方が熟し過ぎてますよね、なんて言われる始末ですが・・・たしかに、ええ。
 当時27の僕は、22の<彼女>を見ながら、自分たちの半世紀後、77と72になった時の姿を想像していたんですね(笑)。

 そんなこんなで、「素敵なおばあちゃん」を探す旅、跳ばす旅に出ることにしました。
 おばあちゃんって、まるで少女のように可愛かったりしますよね、ときに。
 輝き、愛嬌、いろんなエネルギーを見つけたいなって、思っています。

 今までの僕は、あくまで身のまわりの人たちを跳ばせる活動をしていたのですが、
 新しい扉を開いて、いろんな土地に、跳びこんでいきます。
 どんな「ソラばーちゃん」たちに出会えるのか、今からワクワクしています!


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青山裕企あおやま・ゆうき

1978年愛知県名古屋市生まれ。2005年筑波大学人間学類(心理学専攻)卒業。2007年「キヤノン写真新世紀」優秀賞(南條史生選)受賞。
サラリーマンや女子高校生など“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作している。
著書は『ソラリーマン』『思春期』(ピエ・ブックス)、『スクールガール・コンプレックス』(イースト・プレス)、『〈彼女〉の撮り方』(ミシマ社)など。
好きな食べ物は、抹茶系全般とココイチのカレーと一蘭のラーメン。好きな動物は、ペンギン(グッズ収集家)。誕生日の覚え方は、「よい子(4.15)」。
長所は、晴れ男。座右の銘は、「愛嬌は、老けない」。

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