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タツルカップ・レポート

2010.03.10更新

第1回 タツル・カップ発表!~ゆるい始まり、長い道のり

それはある日のことだった。

「新潮社さんといっしょに、内田樹先生の本を広める何かができたらと思ってるんやけど」

と三島が言いだした。

「近く、新潮社の足立さんと営業の福島さんが来てくれて、打ち合わせをするから」

足立さんとは、『日本辺境論』(新潮新書)の編集者。ミシマ社が新潮社さんとコラボレーション?! ミシマ社からしたら、ものすっごくありがたいお話である。

「なんだかたのしそう!!」

そんなノリでいた数日後、まず足立さんが来社され、二階の一室で会議が始まった。

「別に新潮社、ミシマ社っていうことだけでなくて、内田先生の本が、もっともっと多くの読者の方に広まるような動きがいいですね」

足立さんはゆったりと言い、

「そうですね。書店員さんと一緒に何かできたら面白そうだなぁ・・・」

と三島が答える。

「書店員さんの内田本ポップ大会を開いてみては?」

「『内田杯』とか『内田祭り』とか・・・『タツル・カップ』とか!どうでしょう?」

ミシマ社で一度ポップ作成デイを行い、遠くて来られない方は送付にてご参加いただく、ポップの大会『タツル・カップ』を開催することを決めた。ポップは全て内田先生に見ていただき、審査の上「大賞」「優秀賞」「新潮賞」「ミシマ賞」を決め、受賞者には内田先生の「福袋」を授与することになった。

かくして。楽しそう! ともぞもぞ動き始めたミシマ社と、きっちり決めるとこは決めるチーム新潮社さんが手を組み、とにかく内田樹先生の本が好き! という書店さんとタツル・ムーヴメントを起こそうというお祭りが始まったのだった。

タツルカップFAX

「そんなん、参加してくれる人いるんですかね」「主旨が書店さんに説明しづらい」そんな声が聞こえる中、とほほで不安な気持ちもありつつも、まずはファックス流してみましょうか、ということになり、くっちゃくちゃの手書きで、とにかくやりませんかという強引な三枚にわたるファックスを送ってしまった。

ところが、ファックスが悪かったのか、ほぼ反応がない。

あらら、どうしましょ、とおたおたしていたが、それでは仕方がない。営業チームにも力を借りて、とにかく書店員さんにどんどんお声かけしていこうという話になった。わたしも担当しているお店でいろいろ話をしてみる。

「新潮社さんと一緒に・・・」

というと、

「お!『日本辺境論』売れてますよね! それなら『街場の教育論』も併売してみます!!」

という声も多くなってきた。

書店員さん限定イベント「タツル・カップ&新年会」
2010年1月16日(土)17時〜 @ミシマ社にて



内田樹先生の本を多くの方々に読んでもらいたい!
 その思いから、所属書店の枠を超えて、どんなPOPをつくったらいいだろう? 
こんなフェアやってみては? などを考え、そして実際にPOPをつくっていただくという場。
POPはすべて、内田先生にもお見せし、賞もいただくことになっています!
 POP作成&ベストセラー会議のあと、新年会をつづけてやります!! 

全国の書店員の皆様、ふるってご参加くださいませ。

こんな案内をブログに出したり地道にお声かけしているうちに、何人かの内田樹先生ファンの書店員さんや、この主旨に賛同くださった書店員さんに1月16日に集まっていただけることになった。

ホワイトボード

当日。紀伊國屋書店さん、ジュンク堂書店さん、有隣堂さん、丸善さん、フタバ図書さん、山陽堂書店さん・・・10人くらいの、さまざまな本屋さんが一同に会してくれた。なんと新文化や朝日新聞の取材も入り(!)、講談社の『現代霊性論』の編集担当加藤さんも駆けつけてくださった。わいわいがやがや・・・せっかくこんな機会だからと、『内田樹ベストセラー会議』なるものも開いてみた。

「どうしたら、内田先生をまだ知らない読者の方にとどくだろう?」「ベストセラーにするために、どんな販売方法があるかしらん?」

ポップ作り

4チームに分かれてディスカッションして、その後プレゼンまでしてもらう。ああでもない、こうでもないと、白い紙を汚しながら、いろんな案が出た。みなさん真剣そのもの。時間がすすむごとに、心が弾んでくるのがわかる。どこの書店だとか、どこの出版社だとか、そういった枠を超えて、純粋に内田先生の本を読者に届けたい!という気持ちがもくもくと社屋をおおっていた。たのしい!!

その後、ポップ作りにうつった。

書店員さんの愛情や理解の深さはやっぱりすごい。足立さんや三島も参加。その後、新年会でさらに人が増えてから、みんなで投票をした。そして・・・優秀賞はこちら! フタバ図書TERA守谷店 赤塚亮子さんのPOPです。

赤塚さんのPOP 上蓋をめくると

<左>赤塚さんのPOP 上蓋をめくると <右>こんな言葉が!

ちなみに2位はジュンク堂書店池袋本店の大内達也さん

上から二つ目が大内さんのPOP

上から二つ目が大内さんのPOP

その後はそのまま新年会へ。にぎやかでワイワイ騒いだ楽しい一日でした!

さてそれから数日後。当日来られなかった熱い書店員さんのポップは、新潮社さんに届いていました!

ポップ

なんとなんと! こういう試みは、やってみるものである。

このポップと2010年1月16日の参加者のポップも一緒に足立さんと三島は内田先生の元へ。

内田先生「おお~」
内田先生「うんん」
内田先生「ははは! これはすごい」

そうして受賞者が決定!!

大賞 紀伊國屋書店梅田本店 浅山太一さん
タツル・コメント「センスが素敵ですね。セットが大胆なので目に留まります」

大賞 紀伊國屋書店梅田店 浅山太一さん

新潮賞 今井書店パープルタウン店 尾上今日子さん
タツル・コメント「たくさん作ってくださった上に、どれも手がかかっていますね」

新潮賞 今井書店パープルタウン店 尾上今日子さん

ミシマ賞 ジュンク堂住吉店 石井宏法さん
タツル・コメント「動物の顔がみんなかわいいですね」

新潮賞 今井書店パープルタウン店 尾上今日子さん

いかがでしょうか。内田先生の本を読みたくなりませんか? ちなみに、今回新潮社さんが作ってくださったオリジナルのパネルはこちら!!

内田樹の辺境・街場フェア

ひょんな話から始まったこの企画ですが、なんと全国120店でフェアが開催! ご利用いただける本屋さん、まだまだ募集中です!!

最後に、内田先生からメッセージをいただいています。

「書店員さんは、日本の宝です!!」

そして担当の足立さんと三島から・・・

足立さん「書店員さんたちのやる気とミシマ社の皆さんの笑顔に助けられました。すべてをにこにこと了解してくださった内田先生にも感謝しています。本の可能性は無限大。これからも一緒に遊んでください!」

三島「本は楽しい! その輪をどんどん広めていきましょう。内田樹先生はじめ、ご協力いただいた全てのみなさま、本当にありがとうございました!!」

長いかもしれない道のり。けれど、きっとその先には「すごくおもしろいこと」が待っている!? 出版社や書店の枠をこえ、行きつ戻りつしつつも、前を向いて進んでいきたいと思います。

読者の方にとどけ! タツル・ウェーブ!!!

第1回 タツル・カップ 大賞!

*本発表は2010年3月10日10時半に、新潮社さんのHPと同時に行っております。

大賞 紀伊國屋書店梅田本店 浅山太一さん
(賞品 内田樹さん直筆色紙、内田さんサイン入り推薦本3冊――『福翁自伝』(福澤諭吉著)、『日本の思想』(丸山真男著)、『ものぐさ精神分析』(岸田秀著))

優秀賞 フタバ図書TERA守谷店 赤塚亮子さん
(賞品 内田樹さんサイン入り推薦本5冊――『悲しき熱帯』(レヴィ=ストロース著)、『赤毛のアン』(モンゴメリ著)、『気分はもう戦争』(大友克洋・矢作俊彦著)、『忘れられた日本人』(宮本常一著)、『逆立ち日本論』(養老孟司・内田樹著))

ミシマ賞 ジュンク堂住吉店 石井宏法さん
(賞品 内田樹さんサイン入りマグカップ)

新潮賞 今井書店パープルタウン店 尾上今日子さん
(賞品 内田樹さんサイン入り『日本辺境論』、内田樹さんの大好物の目黒・御門屋の揚げまんじゅう)

第2回タツル・カップに向けて

2010年4月17日(土)16:00~ 来たれ書店員さん

タツル・ペーパー&タツル・ロゴをつくりませんか?
ふたたび、内田樹の本をベストセラーに会議をやりたいと思います。

同日16時よりミシマ社にて開催予定です(当初17時を予定していましたが、1時間早いスタートに変更しました)。ご都合のつく書店員様、ぜひぜひご参加くださいませ。

タツル・ペーパーについて

内田樹さんの本を読んだことはありますか?
まだ読んだことがない方、もしくは全貌をまだ見ぬ方に、内田樹さんの魅力をお伝えできればと、ご著作を刊行する出版社の編集担当者が集まり、書店員の方々に声をかけて、フリーの小冊子をつくりました。

ダウンロードや詳細はこちらから

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