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ミシマガ発! 初の書籍化記念特集 第一弾 2011年春 K-POP最旬情報!!

2011.04.25更新

去年5月にミシマガでK-POP特集をしてからはや一年。その後、少女時代やKARAなどが華々しく活躍し、世間一般でのK-POPの認知度もぐっと高まっています。

今年は2PM、BEAST、SHINeeなどボーイズグループが日本デビューし、昨年に引き続き、K-POPアイドルは精力的に日本活動を行う予定です。

そんななか、なんと! ミシマガ編集部発信のはじめての書籍化『もっと知りたい! K-POP』(ミシマガK-POP研究会著)が来月刊行することになりました!

『もっと知りたい! K-POP』の出版を記念し、ミシマガでは2カ月連続でK-POP特集です! 今月は、K-POPアイドルの日韓での活動状況や、来月日本デビューする2PM、MBLAQのキーパーソン、韓国で最も旬なアイドルIUなどなど、K-POP最旬情報を盛りだくさんでお届けします!
(文:足立綾子)

K-POPアイドルの日本活動はいま......

3月11日、東日本を突如襲った地震の影響で、エンターテインメント業界全体に自粛ムードが広がりました。文化通信の記事によると「音楽(レコード)業界に限って言うと、被災地東北のマーケットシェアは全体の8%程度だが、今回の震災によって、すでに35%が失われたと言われる。つまり、レコード産業は、震災以来僅か3週間で3分の1強も激減した」そうです。

昨年下半期から活発に行っていたK-POPアイドルの日本活動も控えられ、そのぶんの日程を韓国活動に充てて、スケジュールを前倒しにしているアイドルも多いです。

日本デビューが延期されたK-POPアイドル

"女性版BIGBANG"と称される4人組女性グループ2NE1(トゥエニィワン)がミュージックステーションに出演するために来日。日本デビュー前の新人がミュージックステーションに出演するのは異例のことだったようですが、震災で番組が中止になり、出演がキャンセルになりました。2NE1は、「GO AWAY」日本語版でデビューすることが決まっていましたが、計画を見直し、今年9月に日本デビューを果たす予定だそうです。

ほかにも、日本で最もブレイクするのではといわれている5人組の男性アイドルSHINee(シャイニー)が3月に日本デビューすると発表されていましたが、今のところ特別なアナウンスもなく、デビューが延期になっているようです。

夢の公演「SM TOWN」も延期に

K-POPアイドルのコンサートや来日イベントも、日本のアーティストの公演と同様に、延期・中止しています。BoA、東方神起、少女時代などを擁するSMエンターテインメントのアイドルが総出演する「SM TOWN」もそのうちのひとつ。今年1月日本で初開催した際、1万2千人収容の会場(代々木第一体育館)に40万人も応募者が殺到しました。その追加公演が4月9、10日に東京ドームで行われる予定でしたが、節電などを理由に開催を延期しました。

CD収益を寄付するKARAと少女時代

リリースが延期されていたKARA「ジェットコースターラブ」が4月6日に、少女時代「Mr.Taxi」が4月27日にリリースされます。「ジェットコースターラブ」は収益を全額寄付、「Mr.Taxi」は収益の一部を寄付するそうです。なお、「ジェットコースターラブ」はオリコンウィークリーランキング1位に。これは女性グループでは初、韓国の女性アイドルとしてはBoA以来の6年ぶりの快挙で、KARAは日本で確かな人気を獲得しています。

「ジェットコースターラブ」の新たな発売日が確定していなかった頃、KARAのク・ハラが「アルバム発売がいつになるか分からない。差し迫った気持ちから先に寄付しました」と個人的に1億ウォン(約720万円)寄付したことがファンの間で話題になりました。

KARA「ジェットコースターラブ」、少女時代「Mr.Taxi」

(左)KARA「ジェットコースターラブ」
先々週、契約解除を申し立てたKARAの3人が、事務所復帰を見据えて交渉中との朗報も。今後のKARAの活動はどうなる!?

(右)少女時代「Mr.Taxi」
初の日本オリジナル楽曲を引っ提げて、5月に初の全国アリーナツアーが開催!

5月に日本デビューするMBLAQと2PMのキーパーソンは?

MBLAQ「Your Luv」

MBLAQ「Your Luv」
MBLAQ の日本でのキャッチコピーは"5人の最強ヴァンパイア"!(左から)スンホ、ジュン、G.O(ジオ)、チョンドゥン、ミル

韓国のスターRainがプロデュースした5人組男性グループMBLAQ(エムブラック)は、5月4日に「Your Luv」でデビューします。甘くセクシーなボーカルとダンスで独自の世界観をつくっているグループです。デビューが公式発表される前に"最後のK-POP MONSTER"と謳った特設サイトを開設するなど、話題づくりにも力を入れています。

"野獣アイドル"と称される6人組男性グループの2PM(トゥーピーエム)は、5月18日に「Take off」でデビューします。鍛え抜かれた肉体美を武器にダイナミックなパフォーマンスが持ち味のアイドルで、韓国では、携帯電話やコカコーラなどのCMに起用されるなど、好感度の高いアイドルです。

人数の多いグループだと、誰が誰だがよくわかりませんよね。MBLAQ、2PM、それぞれのキーパーソンをひとりずつ簡単にご紹介しましょう。

まずMBLAQは、ボーカルのジュン。彼は、もともと現代舞踊を学んでいた経験があるからか、ダンスの動きが異質なんです。手の動きが優雅で、立ち姿が美しいことに加え、重心がどっしりとしていて、ダンスが実にダイナミック。激しくダンスを踊りながら、80年代の吉川晃司なみの射るような視線を投げかけるアイドルは、実力者揃いのK-POP界といえども、そうそういません。

2PM「Take off」

2PM「Take off」
黒のイメージが強かった2PMが、白を基調にした爽やかなスタイリングで日本デビュー!(左から)チャンソン、ウヨン、ジュンス、ニックン、ジュノ、テギョン

また、美しい腹筋をちらっと見せたり、セクシーな衣装をまとったりするなど、グループの露出担当でもあります。先月、韓国の音楽番組で披露していた楽曲「Again」は、冒頭でジュンのちょっと憑依系なソロダンスが堪能できておすすめです。

2PMは、ボーカル&ラップのニックン。彼は、アメリカとタイの国籍を持つ外国人メンバー。"タイの王子様"といわれるほど、アジアでとても人気があります。また、広告業界に引っ張りだこの2PMのメンバーのなかでも、ニックンはダントツの人気で、国際電話会社など、個人で7社と広告契約しています。Baskin Robbins(サーティーワンアイスクリーム)のCFでは、ニックンがひたすらアイスクリームを食べている姿が愛らしいです。

日本のアイドル、また日本男子においても、最近ではあまり見かけない太く凛々しい眉毛にくりっとした瞳。いつも微笑みをたやさず、スマートな物腰のニックンには、これぞアイドル! といった風格があります。ニックンのボーカルは、音程がちょっと不安定なときがあるものの、アイドルらしい甘い声でファンをメロメロにしています。

来月からK-POPアイドルの日本活動も少しずつ再開されるようです。5月14日にはさいたまスーパーアリーナで、東方神起、SHINee、2PM、BEASTなど、日本で人気を誇るアイドル16組が出演する「MBC創社50周年特別企画 Show!音楽中心・東京伝説2011」が開催されます。ほかにも、BIGBANG、少女時代、2PMの単独ツアーが開催予定で、5月はK-POPアイドルに関するニュースを目にすることが多くなるかもしれません。

韓国のK-POPシーンはいま......

IU『REAL』

IU『REAL』
IUのCDを最初に買うなら「Good Day」収録のこのアルバム! IUのキュートな魅力がつまったブックレット写真も見ごたえあり!

韓国で最も旬な女性アイドルIU!

今のK-POPシーンを語るうえで外せない、ひとりの現役女子高生アイドルがいます。彼女の名前はIU(アイユ)。今年はじめ、東方神起、BIGBANGなど大物アイドルが新曲をリリースしたなか、IUが第1四半期(1~3月)の音楽トータルセールスで1位を記録したことからも彼女の爆発的な人気がわかります。

IUは卓越した歌唱力を誇り、アイドルが平均4年の練習生経験を積むところを、わずか1年という異例の早さで、2008年、若干15歳でデビューしました。また、覚えたてのアコースティックギターの弾き語りで、少女時代「Gee」などをカバーしたことが話題になるなど、"天才少女"の名をほしいままにしています。

まずは「チャンソリ」をチェック!

2010年6月、IUは2AMのスロンとのデュエット曲「チャンソリ(小言)」で音楽番組ではじめて一位を獲得しました。彼女が「遅く帰らないで、お酒はそこそこにしてよ!」と小言をいいつつも、「(目に力を入れて怖がらせても)僕にはただ可愛い顔」と彼が応える、結局はラブラブなカップルの歌です。音楽番組で、IUの歌いながら怒ったり、笑ったりする表情にデュエット相手のスロンは終始デレデレしています。キュートで張りのあるIUの歌声、ふっと和ませるようなスロンの美声が溶けあうこの名曲を是非最初にチェックしてみてください。

「Good Day」の聴きどころは "3段高音"!

「チャンソリ」で追い風を受けたIUは、2010年12月、ミニアルバム『REAL』をリリース。収録曲「Good Day」で、ソロとしてはじめて各音楽番組で一位を獲得しました。「Good Day」のひと息に3段階音程が引き上げられるクライマックスは"3段高音""3段ブースター"といわれています。

韓国で「Good Day」の大ヒットは、少女時代「Gee」以来の盛り上がりともいわれています。先日、韓国のテレビ番組でIUが軍部隊の慰問公演に訪れた模様が放送されましたが、地鳴りのようなIUコールが、歌を歌っているときにさえ沸き起こっていました。

今年IUはドラマ出演したり、人気音楽番組「人気歌謡」のMCを担当するなど、その人気は絶頂にあります。IUは、今年上半期のK-POPシーンを象徴するような活躍ぶりをみせていて、すでに日本のレコード会社からも契約のオファーがたくさん届いているそうです。IUの事務所によると、まずは韓国で地固めしたのちに、日本進出を計画する予定だそうで、日本のメディアでIUが見られる日も近いかもしれません。

IU「Good Day」

おまけ

「MdN」2011年5月号

「MdN」2011年5月号

現在、絶賛発売中のデザイン雑誌「MdN」(2011年5月号)の特別記事「韓国の音楽パッケージからCDジャケットのゆく先が見えてくる!? K-POPのCDジャケット」の企画・構成を担当しました。

ギャラリーページでは、デザイン性が優れたCDジャケットをご紹介。ちなみに、ここに掲載しているCDのほとんどは、MdN編集長と私の私物です! デザイン好きにはジャケットを切り口にK-POPを、K-POP好きにはパッケージデザインを楽しんでいただけるような構成を心がけました。

BIGBANG、2NE1などが所属するYGエンターテインメントの専属アートディレクター、チャン・ソンウンさんや、Miss Aの三角形の変形ジャケットで注目を浴びたデザイン集団「MAZ Design Studio」などのレアなインタビュー記事もおすすめです。

個人的にチャン・ソンウンさんのインタビューで印象に残ったところは、「CDジャケットを手がけるうえで大切にしていることは?」との質問に対しての答えでした。

「MdN」2011年5月号

合計9点のCDジャケットを紹介するギャラリーページ。アートディレクターのコメントは必見ですよ!

「アルバム、音楽、スタイルなどすべての調和をとることと、制作物に肯定的な考え方を込めることです。(略)わずかながら、私の肯定的な考え方がデザインを通して人々に肯定的な影響を与えることができればとてもうれしいです」

なんだか、本づくりと通ずるところがあるなあとも思いましたし、自分の好きなアイドルの音楽が、デザイナーさん渾身のデザインのCDジャケットとともに手元に届く喜びを改めて感じました。デザイナーさんの熱量がびしびし伝わる記事になっていますので、是非、書店さんでお手に取ってご覧ください。



*来月はミシマガ発のK-POP本『もっと知りたい! K-POP』についてご紹介します!

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