今月の特集1

 ミシマガジンが月刊誌『PHPスペシャル』をジャック!?
 『PHPスペシャル』8月号は、なんとミシマ社とPHPスペシャルの協同編集号。のっとり企画会議からはじまり、ついに本日(7月10日)発売となりました!

 特集「どうしても許せない人」では、だれもが持つ負の感情を、どのように捉えていけばいいのかを探っています。
 ミシマガではこの特集「どうしても許せない人」の一部を、PHPスペシャル誌上とは異なったバージョンで掲載します!

 第1回の今日は、「あの人だけは許せない!」と題して開催した、座談会の様子をお届け。座談会には、ミシマガジンのサポーターである3名の方にお集りいただきました。白熱、爆笑、おおいに盛り上がりました!

 また、協同編集することになったことの顛末は「PHPスペシャル×みんなのミシマガジン」で詳しくレポートしておりますので、こちらもあわせてお楽しみ下さい。

どうしても許せない人 座談会編

2014.07.10更新

座談会メンバー
ミエ(48歳)サービス業 / トモコ(44歳)自営業 / サエ(28歳)会社員
SP=PHPスペシャル編集部 / MM=ミシマガジン編集部

最後は自分と向き合うこと

MMズバリ、「許せない人」はいらっしゃいますか?

トモコ私が許せなかったことは、職場でのパワハラやセクハラです。上司からパワハラを受けていたんですが、まわりに言われるまで気がつかなくて。相手も会社内の人間関係でストレスがたまっていたから、私をそのはけ口にしてたのかな。当時は、誰が悪いのかがわからなかったんですよね。

SPパワハラやセクハラをする当人が悪いわけではないということですか?

トモコうーん、「何かあったら殺してやる」というくらいには思ってました(笑)。けどセクハラされたときも、仕返しとかはせず、私が会社を辞めることでケリをつけました。許せない人を許せないままにしておくのは、わたしにとっては結構辛くて。

SPなるほど。お話の感じからは、もうその人たちのことを許されている感じもするのですが。

トモコ許すというか、「消去」ですね。最初は見ないふりをしたり、自分のどこに原因があるか探しました。だけど、そうするとどこまで探っていけばいいかわからず、負のループに陥ってしまうんですよね。なので今は、自分の気持ちを穏やかにしていく方向に持っていっています。

MM見ないふりをしても、知らずと原因を探してしまうものですよね。

トモコ憎むんだったら憎んだほうがいいって書いてある本もありましたが、憎みきれないので、そうなると最後は自分と向き合うことになるんですよね。私は自己肯定感がとても低くて...結局は自分の問題だと感じました。許せないという思いを持っているのは、自分なので。でも年を重ねてからですね、そう思えるようになったのは。


人の悪意に触れる衝撃

サエわたしは、「人って悪い心を持っているんだな」と驚いたことがあって。ほんとうに衝撃でした。

SPほうほう、どんなことでしょうか?

サエ以前働いていた職場で起きたことです。ミスしたときに怒られるのはわかるんですけど、ミスじゃなくてそもそも私という人間が嫌いで、何かの口実を見つけては怒られるということがありました。私にすごい悪意を持つ人がいるんだなっていうのがわかったときはショックでした。

MM断ち切らないと、悪意は連鎖しますよね。

サエ反動でその職場の人たちを憎んでしまいました。職場の団結もあると思うんですよ。スケープゴートみたいな人を作って、悪者にしたてあげることでストレス解消していたんだと思います。

ミエたしかに。共通の敵を見つけることで、一致団結する面はありますよね。

MMそれにしても、やり口が汚いなあ。


ネットに吐き出す=もやもや発散?

サエあまりにもショックで、呪いサイトみたいなのも見たりしました。呪いはしませんでしたけど!

一同えー!

SP呪いサイトを見たけれど、踏みとどまったのはなぜですか?

サエさすがにこれをやってしまったら、ちょっと人としてまずいなと。けれど許せない怒りが出てきたとき、特定できない程度でTwitterでつぶやきたくなることはあります。実際、「たぶんこれ、あの人だと思うけど...」というのを書く人がいたりしますよね。

MMネットはそういうふうに使われることが多いですよね。

ミエ内にもっておきたくないもんね。とりあえず出したい。

MMたしかに言葉に出すと軽減されるとは思うんですけど、それをネットに吐き出すのとはイコールになるのかな。

ミエわたしもネットには書かず、仲の良い友だちに相談することがやっぱり多いですね。ネットに書くと、変なコメントとか返ってきたりするのも怖い。

トモコ私も実際に書き込んだことはないですね。ブログとかに下書きにして、結局消してしまう。文章として出してしまうと、そこまで思っていなかったのに「自分ってこんなふうに思ってたんだ」と確認しちゃうと思うんです。

サエ言葉にしてしまうと、逆に怒りが湧いてきますよね。

MMパブリックにした途端に自分の中で定着してしまうんですね。逆効果を生んでしまう。


人生、修行だ!

ミエ私はクリーニング店の受付をしているのですが、接客業をやっているとお客さんからほんとうに色んなことを言われるんですね。ご要望に対して「これはできない」というときもあります。けれど「これならできるでしょ!」「私のほうがあんたより知ってる」という人もいる。そういうとき、許せないというよりも「どうわかってもらおうかな」と苦労します。

SP相手がお客様の場合は対応が難しいですよね。そう強く言い返すわけにはいかない。

ミエそうなんです。「自分が正しい!」と思っている人に否定的な言葉をかけるとさらに過熱してしまうから、そこをなんとか賛同しながら、上手く探っています。

トモコ私はそういうクレーマーのような人を見ると、自分が責められているわけではないのにいや〜な気持ちになりますね。

MMわかるわかる!

ミエけれど最近、生きているかぎり無駄な人っていないんだろうな、と思うようになってきて。もちろんいやなのはいやなんですけど、いやなことを言っている周りの人たちを高めるためにいるのかもな、と思うと、まあレアな人かなって。

SPおお〜。そういう考え方もあるのですね、おもしろい!

MM明るい気持ちのときはいくらでも前向きになれるんですけど、落ち込んでいたり、暗い気持ちのときに、通行人と肩がバーンとぶつかって「なんやねんお前」って言われると、こっちも「なんやねん」って気持ちになりませんか?

ミエなりますよね。けれどそこは人生修行です。そういう自分を克服するっていう修行です。

MM修行かぁ・・・! は、励みます。

 明日は、この座談会から出てきたたくさんのお悩みに、漫画家の里中満智子先生と、能楽師の安田登先生がお答え!
 これも、『PHPスペシャル』誌上とは異なった相談に答えてもらっています。
 おたのしみに〜!

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