今月の特集2

 8月の夏真っ盛り、ミシマガでは特集2に「冷えトリ! 快適に過ごす 冷えのとりかた」を掲載。

『タカラヅカが好きすぎて。』細川貂々(幻冬舎)

 クーラーでガンガンに冷えていたり、外は暑くて中は寒いという「しんどさ」をどう乗りきれば? という悩みを、『超訳 古事記』(ミシマ社)の著者である鎌田東二先生に直撃! 思わずうんうん唸ってしまう、素敵なお話をたくさん伺いました。

 いよいよ9月に入り、外もうっすら肌寒くなってきました。これからが本当の「冷え」との闘い...!
 とは言っても、さて、どうすれば?
 ちょうど読んでいたコミックエッセイ『タカラヅカが好きすぎて。』に「冷えとトイレ問題」が描かれているのを見て、「ふふふ、わかるわ〜」と思っていた編集部・アライ。
 ...ん? これってもしかして、ちょうど知りたかったことではないですか!
 
 ということで、著者の細川貂々さんにお話をうかがってきました!

(構成:新居未希、写真:山本ひかる)

冷えトリ!〜快適に過ごす 冷えのとりかた

2014.09.16更新

観劇は冷えとの闘い?

ーー 『タカラヅカが好きすぎて。』拝読しました! とてもおもしろかったです。細川さんは宝塚歌劇団が好きすぎるあまり、東京から宝塚にお引っ越しもされたとか。

細川ありがとうございます。3年前に東京から、こちらに移ってきたんですよ。タカラヅカが好きで、宝塚に住んでみたいなあとずっと思っていたんです。関西は初めてだったんですが、この辺はとても穏やかな感じで住みやすいですね。

ーー タカラヅカは1度見たきりなのですが、劇場って空調がものすごく効いてた覚えがあるのですが......。

細川そう、季節問わず、空調...というか、クーラーがすごいですね。だから首に巻くものと、羽織るものは必須! あとは下になにを着るかも大切です。長いスカートか、長いズボンか。靴下も必須です。

ーー 細川さんは結構、冷えがちなタイプですか?

細川そうなんです。昔はすごい冷え症だったので、ほんとうにトイレが近くて。観劇をするようになったはじめの頃は、それが1番の悩みでした。トイレに行きたいと、舞台に集中できないんですよね。慣れていないところだったので、すごい緊張して汗もかくし。
 大劇場って、とくに前のほうの空調がものすごく強いんです! たまたま前のほうに席を取ってもらって、座ったことがあります。冬だったのでコートも持っていたんですが、コートを膝にかけて、そのなかで手をこすっていても寒いくらいで。そしたらトイレが行きたくてしょうがなくなってしまって......。

ーー はああ、想像するだけでつらい......。

細川でも右手横に8人くらい、左にも8人くらいお客さんがいて、劇中になんてとても出られない! 40分くらい我慢しました。そしたらこれがまた、終演後の劇場のトイレってすごい列なんですよ。50人くらい並んでるのかな。その間中ずっと足踏みして(笑)。後ろの人とか、「この人大丈夫かな」ってたぶん思っていたと思います。もう股間の筋肉がちょっとでも緩んだらシャーッてでる寸前でした(笑)。「もうだめだ、だめだったらしょうがない」って覚悟すらしてました......。

ーー ええ~!(笑)


ダイエットは冷えトリ!

細川それで「この冷えやすい体質をなんとか治したい!」と思って、いろいろ考えたんです。具体的に言うと......痩せました。

ーー ええっ!

細川なんでこんなに冷えるのかなあと考えたとき、ふと自分の三段腹に気がついて。これが身体を冷やすのでは...? と思ったら、まさにその通り! 脂肪が身体を冷やすひとつの原因なんです。だから脂肪を取らないと、根本が解決されないな、と思って。とくにお腹まわりに脂肪がたくさんついていると、膀胱が圧迫されてトイレが近くなったりとかもするので......。

『本当はずっとヤセたくて。』細川貂々(幻冬舎文庫)

ーー はっ、そう言えば『本当はずっとヤセたくて。』には、10kgくらい痩せられたと書かれてましたよね?

細川そうそう、12kgくらい痩せました〜。痩せて、体調を崩さなくなりました。前はもう腹痛がひどくて、しょっちゅう「お腹いたい、いたい...」ってなってたんですけど、それもなくなって。あと、風邪もひきやすかったんですけど、それもなくなりましたね。

ーー いいことばっかり!

細川そうなんです、だいぶ健康になったと思います。でも、きっと歳をとって、50歳すぎてからダイエットをしてもだめだったと思います。歳をとるごとに、代謝は落ちていくんですよ。だから本当は、歳をとるごとに気をつけなくちゃいけないんだけど、ダイエットをして痩せたら、ほっとしてやめちゃうじゃないですか。けれど本当は、やめてはいけない。

ーー そうですよね。

細川30代までは、増えてもわりと元に戻るんです。自分の経験でもそうだったんですけど(笑)、40歳すぎたらそれがなくなって、増えたら増えたまま。それでまたどんどん、増えて増えて......って感じになってしまう。だから歳をとればとるほど、続けていかなきゃなって思います。あと、脂肪をなくして筋肉をつけると、筋肉が自分から熱を出すようになるんですよ。なので、地道に筋トレもたくさんしましたよ〜。

ーー すごい!!!

細川あとは冷えとは直接関係ないんですが、私はのどがそんなに強くなくて、空調が強いと咳がでてしまうんです。だから観劇をしていると、空調がきついから咳がやばい。どうしよう、どうしようって思っていることが多くて。なので、マスク持参でストール巻いて喉を冷やさないことと、飴は必ずもつことを徹底しました。剥くタイプの飴じゃなくて、外国産の箱にはいったハーブキャンディーが私にはきくんだ! と飴の研究もしたり(笑)。

ーー 快適に観劇するための熱意が半端ないです!


どうしてそんなにタカラヅカ?

ーー 細川さんが「冷えを治してまで見たい!」と思ったタカラヅカが、気になって仕方がないのですが......。タカラヅカをお好きになられたのは、いつごろですか?

細川えっと、そのときに初舞台ふんだ子が今、研9なので、私は8年目ですね。入団1年目が1年生なので。ちなみに研9っていうのは、9年目のことです。

ーー 昔から謎だったんですけど、組に「トップ」と呼ばれる方っていらっしゃいますよね。トップの方はAKB48のセンターのように、投票でなったりするのでしょうか...?

細川投票!(笑)いや~、投票でなってほしいんですけどね、ちがうんです。

ーー あ、そうなんですか!

細川えっとですね、複雑なんですけど、毎年トップ候補っていうのが何人かいて、そのトップ候補の人たちで競わせるんですね。そのなかから、人気も実力もついた人をトップにするという感じです。

ーー 誰がトップになるかどうかは、組内では一切決められない...?

細川決めるのは劇団側なので、組内は関係ナシですね。劇団の上の人たちが決めるんですよ、理事長とかね。

ーー そしたら「えー!なんでこの人がトップ?」みたいなことにもなりうるということですか?

細川うん、そうなんです! 男役はだいたい、10年くらい経たないとトップになれないので、まわりも「次あの子がトップだ」とかわかるんですけど、娘役は2年とか3年でトップになってしまうので、誰がトップになるのか想像がつかないんですよ。

ーー そんなに男役と娘役で差があるんですね。なるほど、なるほど...。タカラヅカも奥が深いということが、すこしわかりました!

細川タカラヅカは全部わかりやすいので、若い人からおばあちゃんまで話が通じるんですよ。そこがすごくおもしろいですね。「今度、あの子が組み替えしてきたから、あの子がトップでしょ」とか言うとわかるとかね(笑)。

ーー それはすごい!(笑)タカラヅカという共通言語なのですね。


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細川貂々(ほそかわ・てんてん)

1969年生まれ。漫画家・イラストレーター。著書に『ツレがうつになりまして。』『ツレはパパ1年生』『どーすんの? 私』『タカラヅカが好きすぎて。』など多数。

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