今月の特集2

苫小牧工場をゆく!〜流れる丸太を求めて〜

2014.11.07更新

古紙もたくさん使います

 それではいよいよ、工場の内部に潜入していきましょう。
 苫小牧工場で多く作られている新聞紙には、古紙が必須。なので、工場には日本全国から古紙が集められてきます。
 この古紙を、まずパルパーという機械に入れて、繊維をほぐしていきます。


 そこから、紙の中に含まれているホッチキスなどのごみを取り除き、漂白。インキを抜いたり、洗浄したりする過程を通して、新聞紙に近づいていきます。


 どんどん古紙が運ばれて行きます。左側にある筒状のものがパルパーです。
 紙の元は、こうして作られていっているんですね。
 それにしても、機械が大きい! 以前王子エフテックスさんの富士工場を見学したときのパルパーとは桁違いの大きさです。


丸太が跡形もなく

 一方、先ほど見た丸太は、水路を流れていったいどこへ行くのかというと。
 運ばれてきた丸太は、木の皮を剥く機械に入れられます。


 大きな丸い筒のなかに丸太が投入され、その中を丸太がごろんごろんと転がっていく仕組み。こんな単純な機械で皮なんて剥けんの? と思いきや、これがまた、すっごく綺麗になるんです。不思議だなあ。
 そうして綺麗に皮を向かれた木は、また別の機械に入れられて「ゴリゴリゴリゴリ」と一気に削られ、見る間もなく! 液状に! なるんですこれが!


 なんだかもやっとした液状になりました。紙の原料になるパルプにも、丸太をそのまますり潰すパルプ、チップをすり潰すパルプ、薬品を使って作るパルプ、古紙を溶かして作るパルプといろんな種類があります。それぞれの組み合わせによって、紙に嵩が出たり、風合いのある紙になったり、いろいろ個性を出していきます。ここ、苫小牧工場では、工程別で最大7種類ものパルプを使っているんです。


いざ、紙をつくるぞ!

 紙にもいろんな種類がありますが、経る行程はほとんど同じです。
 まず、紙の原料であるパルプを水に混ぜ、きれいに伸ばしていきます。


 このとき、水分量はとっても高く、ほとんど水の状態です。
 ここから、少しずつ圧をかけていくことによって水をしぼりとっていきます。そして次に乾燥機のパートで、紙をさらに乾かします。


 そこから最後に、紙につやを出したりとひと仕上げして、ぐるぐると巻き取ります。


 このままでは大きくて納品できないので、小さいサイズに切り、運びます。これで完成!

 ちなみに、新聞用紙をつくるための機械はもっとおおきく、なんだか映画に出てきそうな雰囲気をかもしだしていました。


 工場が大きいあまり、なかを自転車で走る人も!





 苫小牧工場ではほんとうに丸太が流れていましたし、そしてその丸太がすりつぶされて、紙になっていく行程をすべて見ることができました。
 原料から製品までがすべて見れる工場なんて、なかなかない! とっても楽しく、一同大感激でした。ふだん自分たちが言葉を刷り、手にしている紙たちはこうやって作られているのかと知るだけで、本を扱う手つきが変わりそうです。

 実際、ミシマ社メンバーも、ミシマ、ホシノ、アライ以外は紙ができる現場を見るのははじめて。みんな衝撃を受けていて、その後の営業や編集にとっても、すごく良い影響を与えてくれそうと話していました。


 最後は、工場のみなさんと、はい、チーズ。
 苫小牧工場のみなさん、すばらしい一日を、ほんとうにありがとうございました!!

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