今月の特集2

 みなさんこんにちは! 新人の田渕です。今回は「特集2 合宿のすすめ〜京北町レポート〜」ということで、7月10~12日にかけて行われた、「ミシマ社夏合宿in京都」の模様を報告させていただきます。

合宿のすすめ 〜京北町レポート〜

2015.08.05更新

10周年企画会議!

 まず自由が丘メンバーが京都オフィスに到着し次第行われたのが、10周年企画会議! 

 2006年創業のミシマ社も今年の秋から10周年目に入ります。そこで、ちゃぶ台を囲みながらメンバーひとりひとりがやりたい企画を発表していきました。なかでも圧巻だったのは仕掛け屋ハセガワの手書きの紙芝居プレゼンテーション。次から次へと繰り出されるネタにメンバーは爆笑。この会議で一番の盛り上がりを見せました。今回のベストプレゼン大賞です! 

 映画をつくる、ミシマ社海外遠征など、壮大なスケールのものもありますが、このうちのどれが実現するか...。お楽しみに!


 会議が終わると、自由が丘メンバーによる本屋さん店番があり(普段の倍くらいのお客さんがいらっしゃいました...!)、銭湯経済を実践すべく、銭湯に行ったあと、老舗レストラン菊水の屋上ビアガーデンにて納涼会でした。


滝行のすすめ

 さて日付は変わって、この日から独立研究者の森田真生さんも合流し、いざ京北町へ!
京北町は文字通り、京の北に位置する、北山杉などの林業が盛んな地域です。着いてからは、京北町に移住されている中山さん、太田さんに案内していただき、本日のメインイベント「滝又の滝」を目指します。オフィスから車で1時間、さらにそこから山道を歩くこと30分で滝壺に到着しました!


 結構な迫力です。そして滝に打たれるためには、滑る岩壁を登らなくてはなりません...。果たして本当に滝行なんてできるのだろうか...。誰もが尻込みし、滝から目を背けました。そして「打たれる」ためではなく、「見る」ために来たのだと心を整理しなおし、もう一度滝に視線を視線を戻した瞬間...。

 滝に打たれてる人がいる......。え、どういうこと.........。(目をゴシゴシ)

 トリイです。服も脱がず、帽子もかぶったままのトリイが滝の下でずぶぬれになっています。信じられない速さで岩壁をよじ登り、みんなの隙をついて滝までたどりついたのでした。

 これをみて負けてられぬと若い衆も追随、そして満を持してミシマも滝へ。合気道で培った体さばきで滑らかに滝まで到達します。すると到達するやいなや、ミシマ、滝に打たれながらなにかを唱え始めました。


三伏(さんぷく)門を閉ざして一衲(いちのう)を披(き)る
兼ねて松竹の房廊(ぼうろう)を蔭にする無し
安禅(あんぜん)必ずしも山水を須(もち)いず
心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火も亦(また)涼し

[口語訳]
炎暑三伏の候に寺門を閉じ、きちんと僧衣をまとって座禅する。
この寺院には松も竹もなく、従って、部屋や廊下を暑い日ざしからさえぎる何物もない。
安らかに座禅するには、必ずしも山水の地に出かける必要はない。
無念無想の境地に入れば、火中にあっても涼味を感ずるものだ。

(『中国の故事と名言』・平凡社版)


 おぼろげながらもなんとかこのような文言を唱えきった後、ミシマは自分と滝の区別がつかなくなっていたとのことです。滝の冷たさも全く感じないという...。貫禄の滝行を披露しました。
 ※ちなみにミシマがこれを唱えている間、ナーベはその横でずっとコマネチをしていました。

 そんなこんなで、気が付けばメンバー全員が滝行をしていたのであります。


ブリコルール トリイ

 宿に戻ったら夕食の準備。みんなでカレーをつくります。そしてありがたいことに宿の方が育てている野菜を、畑から好きなだけとって食べていいとおっしゃってくださいました。
さっそくサラダ用のレタスやトマトを収穫します。畑で食べる野菜は本当においしく、「採れたて」、という言葉の意味を改めて実感することができました。そうこうしている間に、日も暮れはじめ、カレーもできたところでいざ宴です!

 と、ここで問題発生。ワインを買ってきたものの、ワインオープナーがありません。そこでまたトリイです。台所にあったネジのようなものとお箸を組み合わせて使い、ぐりぐりしているうちにワインのコルクを開けてしまいました。
 
 ブリコルールとは「すでにあるものを寄せ集めて物を作る人」のことを指します。後日談ですが、ミシマ曰く、トリイそのものがブリコルールだとのこと。なぜならトリイがミシマ社で働くことになった理由が「そこにいたから」。自らが体現しているとは...。なお宴会芸でも三線を持ってきていないにもかかわらず、そこにいた人間(タブチ)を三線に見立て、一曲披露しました。恐ろしきブリコラージュ力です...。


 その後宴会芸はさらにエスカレートし、落語大会になったり、大喜利大会になったり、ダービーになったりと、混迷を極めながら夜は更けていきました。そして最後には花火をし、スイカを食べ、路上に寝そべりながら満点の星空を見上げ...と夏を満喫した後、ナーベの超長編怪談話を子守唄に、かやぶき屋根の下で眠りについたのでありました。


禅寺、そして下鴨神社へ。

 最終日は禅寺の常照皇寺へ。南北朝期の北朝初代光厳上皇が1362年に開創したお寺です。メンバーは思い思いのタイミングで座禅を組みました。前日の滝行に続き、感覚がどんどん外に開いていくのが感じられます。坐禅を組んでいる間にあっという間に時は経ち、そろそろ京北を出る時間です。帰り道、今回の合宿の締めに下鴨神社で絶品かき氷をいただいて、それぞれ帰路に着いたのでありました。


 京北レポートのはずが、トリイレポートになってしまった感が否めませんが、とにかく普段では見られないメンバーの一面が見れるというのも合宿の魅力です。そして合宿とは言いながらも、大家族の旅行のようでもありました。次回も楽しみです。


合宿のすすめ 〜合宿番長ヒラタよりひとこと〜

 みんなでごはんを作って、お風呂に入って、一つ屋根の下で眠る。こんなにも毎日一緒にいるのに、そういう日々の基本的なことを一緒にする機会って実はなかなかありません。3日でも宿をともにすることで、わかることがたくさんある気がします。あいつはいびきがうるさいな~、とか、あの子、実はおかあちゃん気質なんだな、とか、ああいう順番で体を洗うのか~・・・などなど。だからどうだっていう話ではあるんですが、とりあえず、合宿は、すごくいいです。

 また明日は、この京北町合宿でお世話になった、京北への移住者でもある太田みどりさんにご登場いただきます。移住について、また林業についてのレポートをしていただきます。お楽しみに!

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