今月の特集2

左)『佐藤純子のひとり飯な日々』佐藤ジュンコ(ミシマ社)/右)『ぼのぼの』いがらしみきお(バンブーコミックス)

 

 ときは7月3日(金)。場所は仙台、SENDAI KOFFEE。その夜、夢のようなご対談、名づけて<Friday Night Fever>が開催されました。
 いがらしみきおさんの大人気ロングセラーコミック『ぼのぼの』の第40刊発売と、ミシマ社の新シリーズ<コーヒーと一冊>から佐藤ジュンコさんの『佐藤純子のひとり飯な日々』の発刊とを記念して行われたこのイベントには、定員の50名を超えるみなさまからお申し込みいただき、立ち見も出るほど。
 お二人の妄想と現実入り交じる、ほのぼのトークの模様の一部を、みなさまにお届けしたいと思います。どうぞお楽しみください!

(構成:星野友里、構成補助:大沼真理奈、写真:池畑索季)

いがらしみきおさん×佐藤ジュンコさん <Friday Night Fever>

2015.08.17更新


二人の出会い

―― まずはジュンコさんのマンガにて、お二人の出会いをお届けします。






逃げるように帰りました。

ジュンコ「もう6年になるのかぁー」って、ちょっとビックリしました。

いがらしもうホントに地震もありましたし、いろいろあったんですけど、それでも6年かというと、なんかすごいよね。

ジュンコ当時、私は書店員だったので、いがらしさんが店にいらしているのをみつけると「あっ、いがらしさんだ!」と、仕事中なんですけど、カウンターをビュッと飛び出して「いがらしさーん!」って(笑)

いがらしいやいや、それはビックリしました、なんか万引きかなんか見つかったかと思って(笑)。書店員に呼び止められるってなかなかありえないっていうふうになってるからね。ハッ?!って。もう逃げるように帰りましたよ(笑)

ジュンコ その書店では、仙台のいろんな作家さんの棚をつくっていて、「いがらしみきお書店」という名前で、いがらしさんの作品と、いがらしさんのオススメの本を並べるというコーナーもつくりました。1冊1冊に対するコメントも書いていただいて。

いがらしうん、まぁ、選んだ本にちょっとコメントつけるんですよね。自分の好きな本に対して、何か言わせてもらうっていう経験があんまりないので、もう本当に文章はこれでもかっていうくらいひっくり返して練りましたけどね。あの頃の私の最高傑作ですよ(笑)

ジュンコ いまはそのお店は閉店して、そのコーナーももうないのですけれど...いつか何かに使えたらいいですよね。

   

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いがらしみきお
1955年宮城県生まれ。5歳の時、神の啓示により漫画家になろうと決意、24歳でデビュー。『ネ暗トピア』などで圧倒的支持を得る。『ぼのぼの』は大ヒットとなり、映画化、TVアニメ化される。ほのぼのとした絵柄に、不条理のギャグ、そこに生と死についてさえ問いかけるような鋭い洞察がにじみ出る、独特の作風を持つ。ホラー系の絵柄の作品も手がける多才・天才ぶり。神の啓示はホンモノであった。

佐藤ジュンコ(さとう・じゅんこ)
1978年福島生まれ。福島育ち、仙台暮らし。ひとり飯18年目。イラストレーター。
2014年4月に書店員を卒業。フリーペーパー「月刊佐藤純子」不定期発行、友人知人に押し配り。2012年『仙台文庫別冊佐藤純子』発売。残念ながら現在、出版社品切。宮城県内の見所を紹介する「マッチ箱マガジン」シリーズ(佐々木印刷所)では、松島編・白石編・仙台時間21~24時編を担当。

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