『THE BOOKS』通信

10月27日から11月9日までの「秋の読書週間」中に、有隣堂藤沢店にて「読書人におくる!見出しで当てろ!秋の読書週間クイズ!フェア」が開催されています。有隣堂藤沢店のツイッター(@ yurindo_fujisaw)で、毎日1問「見出し」及び「ヒント」をツイート。正解を1週間ごとにまとめてツイートし、店頭では出題した本のフェアを開催するというユニークな試みです。

ちなみに、クイズは、すべて『THE BOOKS』から出題してくださっているそうです!
例えば、昨日はこのようなクイズが・・・

【2階文芸】【秋の読書週間企画】【第3問・キャッチコピー】「文系の人にこそ読んでほしい、数学者たちの苦闘を描いた大河ドラマ!」(ミシマ社刊:「THE BOOKS」280Pより引用。2006年日本語文庫版刊行、海外ノンフィクション)(ひ)

みなさん、答えはお分かりになりましたか?
ぜひ、有隣堂藤沢店のツイッターをチェックしてみてください!

* * *

さて今回は、有隣堂ヨドバシAKIBA店にて開催中のフェアを取材してまいりました。フェアの見どころに加えて、フェア企画者の鈴木宏昭さんが『THE BOOKS』のなかでオススメした本にまつわるエピソードなどをご紹介します。

(取材:足立綾子・奥村薫子 文:奥村薫子 写真:林萌)

第8回 [レポート]有隣堂ヨドバシAKIBA店 『THE BOOKS』刊行記念 全国の本屋さんが選ぶ「この1冊!」フェア(2012年10月3日〜11月3日 )

2012.10.30更新

フェアの見どころ・その1:「365書店MAP」を活用した特大パネル

このフェアは、人文書やビジネス書などが置かれているコーナーのE12エンドとD20エンドで展開されています。E12エンドには、東日本の本屋さんの選書を、D20エンドには、西日本の本屋さんの選書が並べられています。

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東日本の本屋さんが選んだ本が並ぶE12エンド

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西日本の本屋さんが選んだ本が並ぶD20エンド

フェアの目印になるのが、この東西に分けられた日本地図の特大パネル。
本書の巻末に掲載されている「365書店MAP」を拡大してつくりました。
大きくなるとまた見応えがありますね。

ちなみに、エンド台を2つ使用してフェアを展開するのは、ヨドバシAKIBA店では初の試みとのこと。 本の陳列が東日本、西日本の本屋さんごとに分けられているのも、見ていて楽しめるポイントのひとつです。このMAPで、あなたの故郷の本屋さん、お気に入りの本屋さんを探してみてはいかがでしょうか。

フェアの見どころ・その2:書店員さんの手書きのキャッチコピーを入れたカラフルなPOP

『THE BOOKS』通信

東北地方は青、関東地方は赤といったように地域ごとに色分けしたPOP。ちなみに、有隣堂スタッフの方のオススメ本は黄色で統一しました。

本に一つひとつ付けられたPOPは、その本をオススメした本屋さんの地域によって色分けされていて、どの地域の書店員さんによるオススメの本なのか、一目でわかるように工夫しています。

POPには、『THE BOOKS』のなかで、書店員さんにそれぞれ手書きしていただいたキャッチコピーを貼っており、その本の魅力が端的に伝わってきます。
ジャンルもさまざまな全国の本屋さんイチオシの「この一冊!」をぜひ店頭でお手に取ってご覧ください!

「インスピレーションで『これ良いな』と思った60冊を紹介」

今回のフェアでは、『THE BOOKS』で紹介された全365冊の本のなかから、フェアの企画者で、元有隣堂ヨドバシAKIBA店ビジネス書担当の鈴木宏昭さんが選書した60冊が集っています。

今年8月末に異動が決まり、現在は有隣堂アトレ目黒店にいらっしゃいますが、ヨドバシAKIBA店での異動前最後の企画として今回の『THE BOOKS』フェアを開催してくださいました。

鈴木さんは、今年1月にヨドバシAKIBA店で開催され、弊社代表の三島も参加させていただいた「スゴイ編集者によるスゴイ本のフェア。スゴフェア。」の企画者でもあり、個性的なフェアの企画力に定評のある書店員さんです。
(スゴフェア。の詳細は、ミシマ社のブログ「春夏秋冬」にてご覧いただけます)

そんな鈴木さんに、今回の選書のポイントをうかがいました。

「各都道府県から一冊と、あとはインスピレーションで『これ良いな』と思ったものを、とくに客層は意識せずに選びました。『THE BOOKS』には個人的に好きな本屋さんも紹介されていたので、今回のフェアに入れさせていただきました。三省堂書店有楽町店さんは、売場に活気があっていいですよね。時間ができたら足を運ぶようにしている、お気に入りの本屋さんです。」

「『ビジネス書っておもしろい!』と気づかせてくれた一冊」

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『ビジョナリー・ピープル』(ジェリー・ポラスほか著、宮本喜一訳、英治出版)

鈴木さんご自身も、『THE BOOKS』にご執筆いただいた書店員さんのひとりです。
鈴木さんは本書の129ページで『ビジョナリー・ピープル』を紹介されていますが、この本は、はじめてビジネス書を担当することになった時に、そのおもしろさを教えてくれた思い出深い一冊なのだといいます。

「恵比寿店で勤務していた頃に、はじめてビジネス書担当になりました。今までまったくなじみのなかったジャンルだったので、読んでいてもイマイチのめりこめず。どうしたらいいかなと思っていたときに、よくお会いしていた英治出版の方から紹介されてこの本を読みました。読んでみて、『ビジネス書って、おもしろいじゃないか』と思って。そう気づかせてくれるきっかけになった本です。」

それ以来、ずっとビジネス書を担当している鈴木さん。
ビジネス書について、「一見、難しい分野のように思われるけれど、なかにはエンターテイメント性を感じる本もあるところがおもしろいですね」とその魅力について、語っていただきました。

フェア効果で、既刊本が続々と動いています!

今回のフェア、売れ行きは好調なようで、店頭の在庫が僅少なものも多くあります。
とくに売れているものが、『現代語訳 学問のすすめ』(ちくま新書)。
その他にも、『新宿駅最後の小さなお店ベルク――個人店が生き残るには?』(P-Vine Books)や、『暗号解読――ロゼッタストーンから量子暗号まで』(新潮社)、『毛のない生活』 (ミシマ社)も人気だそうです。

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左:『現代語訳 学問のすすめ』(福沢諭吉著、斎藤孝訳、ちくま新書)
「すべての大人の必読書 今、読むべき本の一冊です。」大分にある紀伊國屋書店大分店の福島伸男さんの選書です!(『THE BOOKS』200ページより)
右:『毛のない生活』(山口ミルコ、ミシマ社)
「こわくないよ」東京にある三省堂書店有楽町店の新井見枝香さんの選書です!(『THE BOOKS』176ページより)



そして、なんと! 576ページもある大著『詐欺とペテンの大百科』も、フェア効果で動きがあったそうです!

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『詐欺とペテンの大百科』(カール・シファキス著、鶴田文訳、青土社)
「事実は小説よりも奇なり!」東京にあるブックファースト新宿店の岩崎靖治さんの選書です!(『THE BOOKS』44ページより)



おもしろい本でありながら、なかなか手にとってもらう機会のないものが
こうして買っていただけることもフェアの醍醐味ですね。
(他社さんの本ですが、とってもうれしいです!)

『THE BOOKS』でのつながりを大切に

最後に、鈴木さんが『THE BOOKS』について、こう話してくださいました。

「『THE BOOKS』は、寝る前にぱらぱらっと読んでいます。文芸書は、毎年本屋大賞のノミネート作品を読むくらいなので、そういった自分の知らないジャンルの本を知ることができていいですね。

『THE BOOKS』に参加した本屋さんが集まったら、おもしろそうです。こうしたつながりを、これからも大切にしていきたいですね。」

こちらこそ、これからも末永くよろしくお願いいたします!

有隣堂ヨドバシAKIBA店で開催中の『 THE BOOKS』刊行記念 全国の本屋さんが選ぶ「この1冊!」フェアは、11月3日までの開催となります。
個性的なフェアを企画している鈴木さんが直感で選ばれた60冊の本を見に、ぜひお立ち寄りくださいませ。

*『 THE BOOKS』刊行記念 全国の本屋さんが選ぶ「この1冊!」フェア(11月3日まで)

有隣堂ヨドバシAKIBA店
ヨドバシAKIBA 7F
〒101-0028 東京都千代田区神田花岡町1-1
電話 03-5298-7474
営業時間 9:30〜22:00

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ミシマ社 編(みしましゃ)

『THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』

ミシマ社と本書について……

ミシマ社は、「原点回帰の出版社」として2006年10月に創業。現在メンバーは7名。全員全チーム(編集・営業・仕掛け屋)の仕事をするというスタイルで、東京・自由が丘、京都府城陽市の二拠点で、「一冊入魂」の出版活動を展開中。取次店などを介さない「直取引」という営業スタイルで「一冊」を全国の書店に卸している。

本企画は、ウェブ雑誌「平日開店ミシマガジン」の「今日の一冊」にご協力いただいた書店員さんを中心に、新たに「どうしても届けたい一冊」を選書してもらい、手書きのキャッチコピーと紹介文をそえて構成した。本書に登場する書店のMAPを巻末に掲載。


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