明日の一冊

2018年10月

はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに福音館書店

はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに

佐々木正美

「まず遊びを、それから勉強を」。頭ではわかっていても、なかなか実行できない親御さんが大勢いらっしゃるのではないでしょうか。この本に書かれていることをたったひとつでも試す勇気を持てたら、わが子へのまなざしがあたたかくなるのを感じられるように思います。

(ミシマ社サポーター Hamiさん)

2018.10.15

夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった青土社

夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった

谷川俊太郎

前回は深夜一時、とても静かな夜でした。もう少し時間を進めて夜中、時間はもうわかりません。もしかしたら、もうすぐ明るくなる時間なのかも。この本は好きな人に気持ちを伝えたいときに贈って欲しい本。I Love Youも自分の言葉で、夜中に静かな声で、この本と一緒に。相手の返事はわからないけど、この本はきっとあなたの特別な一冊になる。

六月の水曜日 宇野爵さん

2018.10.12

小さな男 * 静かな声中央公論新社

小さな男 * 静かな声

吉田篤弘

前回の本は月の綺麗な夜に、人々がまだ活動してて、思い思いにふと月を見上げています。少し時間を進めて、深夜一時。街は静かです。この本では、日曜日の深夜一時から「何気ない日々を静かな声で話す」だけのラジオの生番組が放送されます。週の終わりと始まりの混じる不思議な時間に、静かに読みたい本。この本は「六月の水曜日」にとって特別な本です、理由は読んでからのお楽しみ。

六月の水曜日 宇野爵さん

2018.10.10

I Love Youの訳し方雷鳥社

I Love Youの訳し方

望月竜馬

どこにでもある本を特別な一冊にしたい。
夏目漱石がI Love Youを月が綺麗ですね、と訳したのは有名な話ですが、この本は言葉を生業にするヒトたち100人のI Love Youの訳し方を100通り紹介しています。
僕のお店ではこの本は月の綺麗な夜にだけ販売しています。なぜなら、月の綺麗な夜に読んで欲しいから。本を買う体験も含めて本だとすれば、それは特別な一冊になりうる?

六月の水曜日 宇野爵さん

2018.10.08

文字渦新潮社

文字渦

円城塔

「やばいもの読んじゃった......」、強烈な衝撃を受けました。事実や物語、メッセージを伝えるためのいわば道具としている「文字」そのものをネタに、奇想天外な話が展開される短編集。自己言及のパラドックス、ルビの逆襲......説明しようとしても、何を言っているかわからないと思うので、ぜひご一読いただきたいです。世界の底が抜ける感じがします。SF好きの方はもちろん、中島敦が好きという方にもおすすめです。

ミシマ社 池畑索季

2018.10.05

本を贈る三輪舎

本を贈る

若松英輔・島田潤一郎・牟田都子・矢萩多聞・橋本亮二・笠井瑠美子・川人寧幸・藤原隆充・三田修平・久禮亮太/共著

本が生まれて、読者のもとに届くまでには多くの仕事人たちが携わっています。この本は、数ある「本にまつわる本」の中でも、そうしたひとりひとりの言葉をとてもフラットに、しかも温もりをもって伝えてくれる、すてきな一冊です。ふだん注目を浴びることを少ない仕事のなかにも、こんな思いを持った人たちがいるのだとわかると、ますます一冊一冊の本が愛おしくなるはず。あと、「乗り鉄」「撮り鉄」といろいろな鉄道ファンがいるように、「本好き」にもいろいろな人がいるのだということもよくわかります。本の楽しみ方の幅が広がりました。

ミシマ社 池畑索季

2018.10.03

DRAFT 宮田 識 仕事の流儀日経BP社

DRAFT 宮田 識 仕事の流儀

宮田識/語り、花澤裕二/編集

先日、ナカムラケンタさんとの対談イベントでお話されている宮田さんの佇まい、語り口、言葉に感じ入ってしまい、そのままの勢いで本書を買って読みました。ひとつひとつの言葉が、デザイン仕事だけでなく、すべての仕事、もっと言えば人生に通じる生きた言葉ばかり。私にとっては、小川三夫さんの『棟梁』(文春文庫)、バッキー井上さんの『人生、行きがかりじょう』(ミシマ社)と並んで、仕事のバイブルになりそうです。

ミシマ社 池畑索季

2018.10.01

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