第9回
カランタ、一周年。
2021.01.20更新
おかげさまで創業一周年。ありがとうございます!
皆さんこんにちは。「一冊!取引所」のワタナベです。さて、私が所属する「株式会社カランタ」が設立されたのが2020年1月。そうなんです。おかげさまで、このたび会社を設立して「一周年」を迎えることができました。この間支えてくださった皆さま、応援してくださった皆さまに厚く御礼申し上げます。ありがとうございます!
ちょうど一年前、株式会社カランタは、ITエンジニアリングの力で出版支援サービスを行う目的で立ち上がりました。その設立には、出版社である「株式会社ミシマ社」の代表・三島、ウェブ制作会社である「ディーエスケープロダクション合同会社」の代表・蓑原、システム制作事業のエンジニアチーム「株式会社CICAC」の代表・今氏の3社(3者)が関わりました。この3名がカランタの役員、経営陣で、代表には蓑原が就任しました。現在は週に1回、私も書記として加わりつつ定例会議をリモートで行っています。
開発と運営の日常、日々の仕事の様子は?
開発の現場は、今氏率いるCICACの辣腕エンジニア、薗田さんをヘッドに複数名体制で構築されています。余談ですが、CICACは渋谷にオフィスを構えていますが、薗田さんは群馬県桐生市在住。この物理的距離を超えるべく、日々のやり取り・進行管理には、チャットツールである「Slack」や、タスク管理ツールの「Asana」を活用しています。エンジニアさん的には、こんなの常識かもしれないですが、出版出身のワタナベ的には、リモート環境で仕事をどんどん走らせる「爆速なスピード感」は、とても驚きでした。しかし慣れると非常に心地よく、いまでは、同じオフィスで仕事をしているような感覚さえ芽生えております。薗田さんはレスがいつも早くてありがたいです。
そして、運営と普及の現場を担うのが、私ワタナベ。カランタ設立当初は、ミシマ社の営業と兼任でカランタの業務をしておりましたが、昨年8月に移籍して以降、「一冊!取引所」の専属スタッフとして、その運営・普及に日々つとめております。普段は、京都の自宅をリモートワークの拠点にしつつ(YouTubeライブの配信をしているのも自宅です)、月に何回か、ノートパソコンをリュックに入れて自転車を20分ほど走らせ、ミシマ社の京都オフィスにも顔を出して、机を借りて仕事させてもらっています。あと、東京に出張へ行く際は、外回りの合間に、渋谷のCICACやミシマ社の自由が丘オフィスを借りて仕事を前進させることも。パソコンとネット回線があれば、どこでも仕事ができる体制です。ちょうどこの原稿を書きはじめる前にも、東京の出版社の方と、「Zoom」で打ち合わせを実施。ありがたいことに、「一冊!取引所」への参加を決めてくださいました。よし、がんばるぞ!
一年経った現在、株式会社カランタはそんな構成で、「一冊!取引所」の開発・運営は、こんな日常です。
「一冊!取引所」の近況
1月に立ち上がったカランタは、サービスの要件定義を進めながら、3月に「一冊!取引所」サービスの出版社向け説明会を実施。その様子は、YouTubeチャンネルにアーカイブ動画を残しており、今でも閲覧可能です。(ご視聴はこちら)並行して開発チームがすごい勢いでコーディングを行い、6月に本稼働を迎えました。ですが、開発はそれで終わりではなく、必要な機能の開発・実装はその後も続きます。運営がユーザーの声を聞き、開発と連携しながら、それは今でも続けられております。「永遠に開発が終わらない、進化するシステム」「自分たちのシステム」として、やっております。
直近の出来事としては、4月に開催される「書店向けWeb商談会」に、「Web注文機能」を提供することとなりました。それに伴い、必要な要素を洗い出し、実装に向けて動かしているところです。
普及の面では、6月のスタート時、参加出版社が38社、参加書店が230店舗でした。それが現在は、出版社50社、書店505店舗となっています。これは、今年の6月までに「出版社100社、書店1,000店舗」を目標に掲げています。ご参加くださっている皆さまには感謝しかありません。もっと使っていただけるよう、どんどん良くして参る所存です。
スタートアップサポーターさんへの感謝
このように、現在進行形のカランタ、そして「一冊!取引所」。社として一周年を迎えることができ、忘れてならないのが、「一冊!取引所」の「スタートアップサポーター」さんの存在、その善意です。新しい事業は、最初のスタートに最大の困難を迎えるものですが、皆さまからいただいた支援、そのお気持ちに応えるべく、日々、心を込めて仕事にあたることができています。この取り組みを世に定着させ、またこの取り組みが出版の裾野を広げ、世の中の写し鏡ともいえる出版の多様なありよう、出版の豊かさに貢献できるような存在になりたい。それが、私のやりたいことです。
この場をお借りして、改めて皆さまに御礼申し上げます。
ちょうど一年前から始まっていた、新型コロナウイルスのこと。その影響で、世の中の流れも大きく変化しました。リモート、オンライン、こんなに日常になるなんて想像もできませんでした。ここから先もきっと、いまから想像もできないこと、まだまだ起こると思います。しかしどうであれ、「出版社と書店をつなぐ」「出版支援サービス」として、カランタができることを考え、形にして、変化し続け、世に貢献したい。貢献できる。やるぞ。そんな一周年です。
やったるで。現場からは以上です。