第5回
この夏、もれよう!
2021.07.30更新
こんにちは、ミシマ社の三島です。暑い日々がつづきますが、いかがお過ごしでしょうか?
私たちミシマ社は昨年、「こどもとおとなのサマースクール2020」を開催しました。本年は、「スクール」ではなく「キャンプ」。7月、8月の土日にギュギュッと5講座(第2部は4講座)まとめておこないます。
テーマは、「この夏、もれよう」。
もれる。この言葉に託したのは、自分の身体に収まりきらないエネルギーや思いを、遠慮なくもれさせていこうじゃないか、という提案です。これは、私たちミシマ社の本づくり、ものづくりの原点と言っていい姿勢でもあります。
小さくまとまる、正解に自分を合わせる、点数をとる。もしかすると進学塾を中心に展開される教育はこういうものかもしれませんが、本キャンプは、ある意味、それらと正反対の学びの場となればと願っています。
小さくまとまらない。正解なんてない! 点数なんてものにとらわれることなく、自分の中にあふれる思いやエネルギーを「つくる」「あそぶ」につなげていこう!
具体的には、絵本をつくる、料理をする、生きものと遊ぶ、野菜をつくる、地図をかくーー。
そもそも、私たちミシマ社は出版社である以上、待っている人たちのもとへその人たち宛ての「言葉」を贈り届けるのが務めです。こうした講座(キャンプ)を通しても、その役割は変わりません。先にあげたような「もれる」行為を、最高の講師の方々の「言葉」を受けとりながら実践していってもらえればと思います。
私たちにしかできないキャンプにしたく思っています!
全講座通しでの参加がベストですが、もちろん、各講座ごとの参加もお待ちしております。
通しチケットでのご参加の方々には、瀬戸昌宣さんによる「ベースキャンプ」にも参加できます(参加は自由です。詳しくはこちら)。
最後に、各講座の個人的おすすめポイントをご紹介いたしますね。
・tupera tuperaさん「tupera tupera流 絵本のつくり方」
『パンダ銭湯』『しろくまのパンツ』などの絵本や『パパパネル』などの親子の遊びアイテムなどが大人気の創作ユニットtupera tuperaさん。今回、絵本ってどうしてつくるの? を(おそらく初めて)語ってくださることに。tupera tupera流絵本づくりを知るだけで、これからの人生で「何かをつくる」とき、発想の幅が広がるはず。この夏、マイ絵本づくりにも挑戦してみましょう〜。
・土井善晴さん「こどもとおとなの料理講座」
土井善晴先生の言葉と動作は、どんな漢方より効く。と私は思っています。というのも、40年以上料理が苦手と思いつづけていた私が、昨年、土井先生によるミシマ社での講座を受けて以来、料理をするようになったのですから。先生のお言葉に、1人でも多くの子たちに触れてほしい。そう切望して実現することとなった、夢のような講座です。
・中田兼介さん「いきものとあそぼう!」
昨年、教えてくださったプロならではの虫の取り方は、すっかり自分の技となりました。ほんのちょっとの技術と観る視点を教えてもらうだけで、さまざまな生きものたちとの距離が縮まります。子どもにとってはひたすら楽しい定番講座であると同時に、生物多様性をうったえる大人たちにも、ぜひ受けてほしい講座です。
・宮田正樹さん「地元で、なにかを育てる」
ミシマ社の雑誌「ちゃぶ台」に何度も登場くださっている宮田正樹さんが、オンライン講座に初登場! 農業学校の先生もされていた宮田さんの授業は、農業を志す人はもちろん、家庭でちょっと育ててみよう、実践している、という方々にも、ぜひ聴いていただきたいです。「ちゃぶ台」最新号で「喜びは収穫だけじゃない」と述べておられますが、喜びあふれる講座になること必至。
・村上慧さん「自分の地図をかこう」
村上さんの地図を見たとき、地図というものの概念が打ち破られました。歴史学者の藤原辰史さんが以前、「地図は帝国が支配するために作ったもの」と言うのを聞いたとき、Google マップを地図と思い込んでいた己の愚かさを恥じました。自分の地図をつくる。それは、自由に生きる、その実践に他なりません。その一歩をぜひ、本講座で。
編集部からのお知らせ
サマーキャンプへのご参加、お待ちしております!
通しチケット、各講座のチケットは、こちらからお求めください!
みなさまのご参加をお待ちしております。