第10回
本と羊(福岡・六本松)
2022.02.08更新
どうも、本と羊の店主 神田裕でございます。ここは福岡市六本松4丁目という場所で2020年8月末に開店したわずか9坪のワンルームマンションサイズの小さい本屋です。天神から車で10分程度の山の手と下町風情の混在する不思議な場所です。六本松の駅から徒歩5分の飲食店が点在する裏通りで本屋を営んでいます。
もう百万回(嘘)も説明しているので、改めてお話しするのも何なん?(藤井風)という感じですが、まだまだマイナーなお店なので、かいつまんで説明します。(10000字下さい)
僕は元々30数年東京でグラフィックデザイナーをナリワイにして来ましたが、要するに「飽きた」ので違う人生を自分の余生に与えたくて、二年ほど試行錯誤の上、本屋になろうと決意し2020年2月に福岡市へ移住しました。かみさんはまだ東京で仕事しているので55歳にして単身移住です。寂しいったらありゃしない(笑)。
すぐに今の物件に出会い即契約〜工事期間を経て、開店しました。開店初日は大変多くの方に訪れていただき売上もすごかった〜〜。嵐のような1日で、白く燃え尽きました。(矢吹)
それからは喜怒哀楽の毎日が過ぎていきました。本屋経験もなく、「本屋講座」に行ったこともない僕が妻と独学で二人で始めた素人本屋。作りかけのまま始めた「サグラダ・ファミリア」な本屋を多くの方が手伝ってくれたりアドバイスをいただいています。ありがたいことです。
ウチの本屋は「誰かの背中を少しだけ押す」がコンセプトでやっています。人生なんか背負えるわけないし、そこまでおせっかいは焼けない。でもその人が今より少しでも前に進める、新しい自分に出会うための本をシビア〜〜に選んでいます。(もちろんミシマ社の本も)
よく悩み、よく苦しみ、よく語り合う。会話より対話を。恋も仕事もそして人生も。何でも聞いています。時には店で酒を飲みながらね。特に若い人の話は聞いています。時には開店時間中いっぱいの時も。喉がつぶれます・・・(笑)。本屋は本を「媒介」として来る人みんなの「居場所」でなければならないと考えています。(案外真面目)
これからの本と羊は「本屋」という枠を外し、「本と羊」という本を売るだけでなく、本を通じて人づくり街づくりにも関与し、活動していく「本家(や)」へとシフトしていくつもりです。本だけを売っていても先細りは見えている。本を作り、本を謳い、本屋の概念も打ち破る・・・まだまだ模索中ですが、今の店という形をぶっ壊していく存在でいたいなと思います。(よくわかんないすね、すいません)
「書を捨てよ、街に出よう。」
本を読むことは人生の答えを永遠に探す旅でもあります。
「スマホを捨てよ、本を探す旅に出よう。」
下を向いてばかりじゃ、いい本には出会えないですよ。棚を見上げてください。
そこにはあなたの新しい世界が待っている。
いつかお越しくださいね。ではでは。
本と羊
デザイン事務所&新刊と古本と酒とコーヒー販売
住所:福岡県福岡市中央区六本松4-4-12 102B
(市営地下鉄七隈線六本松駅 徒歩5分)
営業時間:平日13-19 土日12-18 月火定休 (臨時休業の場合もあり)
Twitter :@hon_to_hitsuji
instagram:@hontohitsuji
Mail:hontohitsuji@gmail.com
電話番号:非公表